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【短歌】双幸吟 2

しあわせは 待っているねと 笑顔にて 名残惜しげに 見送られるとき

しあわせは もうすぐ職場に 着く時に 頑張ってねと ライン来るとき

しあわせは ふたをひらいた 弁当の 彩りからして
美味そうなとき

しあわせは 離れていても 同じもの 食べてうまいと 通じ合うとき

しあわせは 早く帰れて 待つ君と 過ごす時間が 長かりしとき

しあわせは 外の汚れを 流し終え 待ちわびる君と ハグをするとき

しあわせは 手早く作れた 夕食の 思いもかけず 好評なとき

しあわせは 明日休みで 予定すら なくただ君と 過ごしうるとき

しあわせは 懐かし映画を 共に観て 漏れた言葉が 同じであるとき

しあわせは 明日休みを はしゃいでは 寝つかぬ君の 髪撫でるとき

(10首  通算20首目)


1〜10首目まで、並びに「双幸吟」の説明はこちら


《あとがき》

拙歌、ご覧下さり、ありがとうございます。

橘曙覧の「独楽吟」へのオマージュとして詠み始めた「双幸吟」。

今回の第2弾10首は、自分達の記念日(出逢った日)に合わせて詠んでみました。

詠みたいことはたくさんあっても、三十一文字に収めるのは本当に難しい。でもとても楽しい言葉遊びでした。

最後まで、ご覧下さり、ありがとうございました。

樹田 和  拝

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