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姫路 北条天満宮 虚無僧塚

2020年2月11日 随願寺の鬼追い式を見てきた帰り、同じく姫路市にある北条天満宮にある虚無僧塚も見に行ってきました。

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姫路駅から、姫路城とは反対側の出口に出て、スマホの経路案内表示では徒歩で20分。日暮れも近く行こうか迷いましたが、次に兵庫県に来るのはいつになるかという事もあって行くことを決心。

姫路 地図

ただ、初めて行く場所で、そこそこ足も疲れていたのでタクシーを使いました。700円くらい?車で移動すると遠くない場所にありました。


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北条天満宮は住宅地の中にあり、地域に根付いたタイプの神社でした。
参道の始まりにある鳥居の右側に、虚無僧塚があります。

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以下、虚無僧塚の後ろ側に書かれた由緒書き。

「第七十代 後冷泉天皇の頃 西暦1054年にこの辺一帯の八ツ目イタチが住み村民を悲嘆のどん底に陥れていた 毎年総領の家に白羽の矢を射たてられ一月十日に神殿に供えさらわれた 或る年当地を訪れた諸国行脚の虚無僧が此れを聞き人身御供となり退治した 村民の喜びは大恩人を当地にとどめ天寿を全うした 当場所南方70mの虚無僧山の塚がそれであり65年程前迄御当行事をして昔を偲んだがそれ以後全く跡絶え塚もなくさびれ去った 戦争時代の移変村人の復興の声高く原場所に塚跡を建て今場所に移転し神殿の額に詳しく人身供養の伝説をかかげ後世に永くその歴史を伝える」


今から44年前(昭和51年)にこの場所に塚が移されたということだそうです。その65年程前迄は供養など行われていたそうで、今から約110年前…1910年(明治43年)くらいまでとなりますね。

世界大戦が始まったのが1914年。それ以前も1894年 日清戦争、1904年 日露戦争などあったので、争いの中で八ツ目イタチや妖怪がどうのこうのという場合ではなくなったのでしょう。

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随願寺でもそうでしたが、造花じゃない立派なお花が供えられていました。「北条天満宮 虚無僧塚」で画像検索すると他の方が撮影された写真がいくつも出てくるのですが、どれも新鮮できれいなお花が供えられています。

どなたかが塚を作り、どなたかがきれいに保ってくれているおかげで私もこの場所に訪れることができました。ありがとうございました。



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狛犬かわいいよ狛犬。


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祀られているのは学問の神様 菅原道真。梅の花が開きかけ。
東風吹かば匂いおこせよ梅の花、ですね。

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社側から来た道を見るとこのような感じ。

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牛もいます。

タクシーの窓から外を見て道を覚えていたので、帰りは徒歩10分程で駅に戻れました。また姫路に来た際には、随願寺と合わせてこちらにも寄りたいものです。

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『悠々千古心』Web site▶ https://www.yuyu-senkono-kokoro.com
日本各地を巡り、虚無僧、虚無僧所縁の地、尺八関連の写真を撮影しています。悠々千古心とは『永遠の昔から永遠の未来へと生き続ける心』という意味の禅語のひとつ。その言葉のように、虚無僧という文化を通じて己が生まれ育った日本と、時の流れを感じられたらと思っています。



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