yuyu bizarre.

1987 / ISKWjpn 姉妹で隠れ家のような喫茶店を営んでおります。 思春期の娘…

yuyu bizarre.

1987 / ISKWjpn 姉妹で隠れ家のような喫茶店を営んでおります。 思春期の娘2人、ウィスキーをこよなく愛する夫と暮らす主婦。インプットに偏りがち、妄想花畑な私の脳から溢れ出る「偏愛」と、日々のあれこれをアウトプットする場として、気まぐれに楽しく綴ります。

最近の記事

ありのままのロバートさん

私は、プロデューサー的な立ち位置の方の本が、昔から好きだ。 なんとなく買ってみたらすごく面白くて、 大切に読み進めてきたロバート・アイガー氏の自伝を読了。 信じられない位、濃ゆい人生…! 物凄くボリュームのある一冊になるのも納得。 彼の真っ直ぐな語り口が、スムーズにその時代のその場の情景をイメージさせてくれて、 まるで長編の映画を観ているかのようだった。 野暮なことを言ってしまうけれど、 誠実で謙虚で勤勉で、頭の良い人がトップに居て 今のディズニーの成功があるんだな

    • 劇場版R×逆シャア

      叛逆性を感じる危うさと美しさが絶妙なバランスで同居している、そんな人やものに強く惹かれるのは、幼少期に、幾原邦彦氏の作品に夢中になった影響が大きいと思う。 「劇場版 セーラームーンR」は特に、子供騙しじゃないシュールさと生々しさ、強いメッセージ性を子供ながらに感じた。 「初めて映画館で観た作品」という特別感が多少加味されているとしても、「本物」だからこそ、30代になった今でも私の中に強く残っている。 胸がギュッと締め付けられるような、観ている者の感情が溢れ出るポイントが

      • キャンディキャンディ

        11歳の長女が、絵画教室の先生に読ませて貰う機会があり。面白さを熱弁していたことから、興味を持った「キャンディキャンディ」。 調べてみると、諸事情によりまさかの絶版。 今後再販されることも無い、電子書籍にもなっていないと。事情を知れば尚更、絵画教室の先生に宝物を貸してくださいと頼む訳にもいかず。 ご縁があったら読んでみたいんだと、同じ趣味を持つ親友に話すと。彼女は幼い頃に読んだことがあり、とても面白かったと言うから、更に興味が湧いた。 それから1ヵ月程経ち、親友と再び

        • スマホを捨てよ町へ出よう

          停め慣れたコインパーキングに車を置いて、待ち合わせ場所に徒歩で向かっていた10時半頃。 信号待ちをしていると、繁華街のある向かい側から、千鳥足気味ながらなんとか真っ直ぐ歩こうとしている女の子と、その子に合わせてゆっくり歩く、夜のお仕事の方らしき黒づくめの青年が歩いてきた。 「大丈夫!ひとりで帰る!もういいから!」 「いやいや、大丈夫じゃないでしょ」 「もういいって、ひとりで帰れるから」 そう言いながらも横断歩道の手前で座り込んでしまう女の子。一緒にしゃがみ込んで、宥

        ありのままのロバートさん

          まにまに

          2年前のある日、本屋さんの文庫本コーナー前を通った時。西加奈子さんの短編エッセイ集「まにまに」が目に入った。 その頃は、自分に足りない何かを埋めるように、自己啓発本を読み漁り疲れていた時期だった。息抜きにぴったりなのでは?と、文庫本という手軽さも相まって即購入。 お恥ずかしながら、西加奈子さんの本は「まにまに」が初。何もかもを曝け出すような、それでいてユーモアと愛のある文章に、心の底から癒された。 関連づけるのが烏滸がましいけれど、そこから思い出された20年近く前の記憶