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カラフルなアリスの世界「出版160周年記念 不思議の国のアリス展」横浜高島屋ギャラリー

子供の頃から大好きな『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』。
お話が面白いのはもちろんのこと、欠かせないのがジョン・テニエルの挿絵。ディズニーのアリスではなくテニエル派なのです。
キャロルの『地下の国のアリス』とテニエルの原画、彩色されたものまで英国マクミラン社のアーカイブからの一挙公開は日本初とのことで楽しみにしていた展覧会。
GWを利用して横浜まで行ってきました。

この展覧会の一番よかったところは、なんといっても同じ場面のキャロルの絵とテニエルの絵が並んで展示してあるところ。
キャロルはこんな風に考えていたんだということが視覚的にわかって面白い。テニエルがそれに影響されずに違う構図で書いてるのがわかります。
キャロルの絵はバランスが変だからなのかアリスもあんまり可愛くない。他のキャラクターもなんとなくキモかわいい感じで、とくに水パイプを吸う毛虫はだいぶ気持ち悪い。

鏡の国のアリスにはキャロルの絵がそもそもないので、テニエルの絵と色がついた絵の展示のみ。
鏡に入って違う世界に入ったのがわかるように裏表に配された暖炉と鏡の挿絵があり、本を読んでいる時に自分も鏡に入っていくように感じる楽しい仕掛けです。
猫のキティに色がつくとなぜか可愛くないというのが不思議でした。ふつうの黒猫なのになぜなのか…。

展示を通して私は色がついたアリスたちより、テニエルの版画の方が好きだということを再確認しました。
ディズニーでも色がついたものでもなく、テニエルの挿絵が一番アリスの世界を表していると感じます。

表紙
同じ場面でも印象が違う
キャロルの犬が怖い
キャロル版は毛虫っぽくない
テニエルの原画
彩色された中ではこのウサギが一番好き
こちら側とあちら側
『不思議の国のアリス』の登場人物たち
『鏡の国のアリス』の登場人物たち


◾️おまけ
高島屋のToasty'sでランチ。アボカド&ソーセージ

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