Seminar~経営センスの磨き方
今月のNewsPicksアカデミアに参加してきました。
私の好きな経営者、遠山正道さんが登壇されるものです。
タイトルは経営センスの磨き方。
最初は楠木建さん(ビジネススクール経営、経営学者)の
「経営はセンスだ」というお話を聞きました。
かなり尖りのあるトークで単純に面白かった。
超要約してしまうと、
経営はスキルとは違って、積み上げ型でもないしフィードバックや達成基準もない。それ知らずにスキル獲得やマーケティングに一生懸命やっているとイタくなってしまう。
みたいなお話だった。
客室乗務員のお話がとくに面白かった。
楠木さんが飛行機に乗るとかならずカレーorチキン?(もうひとつ忘れた)で、自分の席に着く前にチキンが切れてしまう。
「大変申し訳ありません」
客室乗務員さんがスキルMAXで丁寧に謝ってくれる。
これはこれですごいスキルなのだが、この客室乗務員さんに経営のセンスがあれば、そもそもカレーとチキンの比率がおかしいことを変えるだろうし、そもそも機内食なんてだれも期待してないからカレー一本でいいんじゃないかとかそういう発想がでてくるはず。
センスの話はたしかになるほどで、自分にも結構理解できる内容。
大学時代にバンドをやっていたけど、
すごく要領がよくて仕事ができるやつだけどセンスがないといわれる友人がいた。当時、後輩のセンスMAXの女の子にその友人がどうやったら好かれるかという話をしたことがあるが、結論は無理だろってなった。
彼は努力もするし、分析、戦略はうまくやるやつだったが、
それでも何かぬぐえないモノが明確だった。
(ちなみにもし好かれるなら自分だといわれたときはセンスを認めてもらったようでうれしかった)
その後、楠木さんがセンスがあると思っている遠山正道さんをゲストに加え、トークライブが行われた。
センスはその人の好き嫌い。内在的な判断基準がある。
自分でこの基準に磨きをかける。
遠山さんが娘のエピソードとして、スーパーボールのいるものといらないものの仕分けの話をしてくださった。
いるもの、いらないものは他人には全く同じものに見える。
ただ彼女の中で判断軸があって、ジャッジしている。
センスがある人はジャッジができる人。
楠木さんは
正しいことと正しいことの間を選択するときにセンスが問われる。
だから「どっちでもええやん」的な話を自分の中でいかにこっちがいいかをもって、相手にも説明できるのかみたいなところがいるのかなと思った。
その後、のり弁山登のできた経緯とかをお話いただいたり。
ここでポイントとなったのは
内発的
急がない(ゆとりがある)→夢に日付をは信用できない
古典(古典はみんなが好きだから残っている)
ということ。楠木さん曰く、
急いでいないという成熟性がカギ。日本は右肩下がりと言われているが、この成熟性でまだ勝負できるのではないか。
ビジネスは競争じゃない。一人が勝ったら一人が負けるわけじゃなくて、
どちらも勝つというのはいくらでもある。
この価値観は凄くうれしいなと思った。
もとから自分の性質として「勝ち負け勝負が得意ではない」「図工や美術のように競争でないもので評価されたい」願望は強かった。
楠木さんから遠山さんへビジネス以外のジャッジはどんなものがあるかという質問がありました。
四角い車が好きで、ミニカーを持っていって「これと同じ色にしてください」っていって塗ってもらった
その車はどうやらここに乗っているものみたい。
私は車を持っていない(なんなら免許も)が、買うなら四角い車!って絶対思っていてシンクロしている!とビックリ!
上の写真見ても超かわいい・・。車が欲しくなった。
仕事は丸投げする。オペレーションはできないので口が出せなくなる。
自分にできないものは全部丸投げしてしまう。(人事や経営とか)
これは遠山さんの発言。
これ、自身がバンド活動してた時の考えとすごく似ている。
自分はドラムだったのだが、ギターのフレーズや歌のメロディーなど、雰囲気としてはこんな感じがいいとは言えるが、具体的に考えることができないのでどうしても各パートに考えてもらっていた。
でもそれが結果功を奏していて、自分には考えられなかったアイデアとか、想定できなかった曲の雰囲気や流れが生まれた。
各パートのメンバーも自分で考えられる自由も持ってた。
この裁量の投げ方は今の会社でも結構念頭にある考え。
セッションも終わり、自ら質問をしてみました。
「自分の感性で事業をしてみたいと思っているが、そこに共感してくれる仲間みたいなものはどうやって作るのか。」
自分にとってセンスがいい人と仕事をする。
自分のセンスをおしつけるわけではなく、個々の個性でチームを作るのがよい。
あとは良さそうにやってもうまくいかないと感じていた。
ある種ほかのひとを突き放したことをやってた。
といったようなお答えをもらった。
さきほどのバンドの話のように、自分自分で人を自分に寄せるのではなく、あくまでコラボレーションというか、相手とのやりたいことと自分のやりたいことへのマッチ度で仲間を作ったほうがよさそうだなと思った。
あとはちょっと尖る。他と比べて頭がちょっと出る表現。
これについては特にロジックの説明はなかったが、遠山さんの当時のセンスというか感覚で判断されたことのように思う。
とにもかくにも、私の目標というか理想像というか、やっぱり遠山正道という方は私のセンスを刺激するすごい方であり、何度もお会いしてお近づきになろうと思いました。
(セミナー後直接お話もしましたが、話す内容がまったくまとまっていなくてただ話すことだけが目的になってしまったのが無念。
自分のイラストが見せたかった!とおもったので次は企業活動家としての名刺を作るぞ!)
■受講時メモ
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スキルは物差しがあって点数がつく(順序がつく)
娘が部屋の整理。スーパーボールがたくさんあって、捨てたら?っていったら選び出した。他人からみたら全部同じだが、娘にとって捨てるもの、捨てないもののジャッジがある。
のり弁(山登り)=一番いいと思った
どんなこと考えたのか。
8年前に商品部の女の子。好きなものはのり弁や上げちくわ。
お弁当が気になってきた。お弁当のワークショップをやった。
ディレクターとか一般の社外の人を呼んで、テーマを決めてきてお弁当を作ってくる。お弁当について語る。(本にもなった)
お弁当に興味があった。機内食でスープを出していた。
機内長がお弁当やりません?って持ち掛けてきた。
ブランド化して海or山で選べるようにしてだした。
森ビルさんから銀座6の話がきた。→よしこれはのり弁だ!とした。
使ってるのは超一流の海苔屋さん。
お寿司屋さんで丸山を主張されて出されたことがあった。
卵焼きは家庭料理に近く焦げ目をつけたりしてる。
そういえば銀座でのり弁って誰が食べんの?事業部長もわからん。。
でもスタートした。
シーンすらない。特定の人ではなく、われわれができる最高ののり弁を出すだけ。美味しいのり弁って具体的な記憶がない。だから美味しいのり弁を追及した。のり弁ってにっこりする。
山登りという字を自分で書いた。自分で書いた字も好き、ブランドも好き。自分で作ったからあたりまえ。でも誰が好きでもないようなものがあふれている。
品がいい。インセンティブが聞かない領域。
ドライブの概念。ドライブに突き動かされるのがセンス。
広告は興味がない。
手品は自分でやるっていうのかっこ悪い。
自分から発信するというのはよくないという感覚。
だから手品をする機会がない。。
口コミで広がるとすごくいい。
急ぐことがセンスを破壊する。本のタイトルとか推薦を勝手につけてほしくない。装丁や紙も選ぶ。
富士山の絵に小さい人がさりげなく登っている。気づかれなくてもいい。
ザチェーンミュージアム
スマイルズとして作品を出し始めた。
作家としてのコンテクストはビジネスだ!
アートとチェーン店が相いれないのがおもしろい!
だからザチェーンミュージアムっていう名前だけ決まった。
でもどうしたらいいか全然わからない。
マネタイズってどうすればいいんだ?
見えていない9割に何かおもしろいなにかがあると思っている。
見えるものっていうのは上司とか法律とか難しいことがたくさんある。
見えてないもののほうが最短距離でいける。
唐津に小さいアートを作っている。
風車の上に目を凝らすと見えるアート。年間で10人しか見れない。
マネタイズになってない。
ただビジネスでやろうと思ってる。
SNSで食べログじゃなくてアートログみたいな。そこでお金が入るようにしようと思ってる。
今までは店舗を広げない考えだったか、今回はできるだけ広げようとしている。
ビジネス以外でのジャッジはどんなものがある?
→トヨタのクラウン。四角い車が好き。
ミニカーを持って行って、この色にしてくれって頼んだ。
眼鏡は不思議なものをかけてた。眼鏡キャラやめようと思って、普通のにしている。古着が好きで、なぜここにつけた?みたいなアップリケがついてる。でもすごい好き。
仕事は丸投げする。オペレーションはできないので口が出せなくなる。
自分にできないものは全部丸投げしてしまう。(人事や経営とか)
成熟しているがキーワード。
東京は成熟している。ゆっくりしている。
人に親切。好天的に考えていけばもっと魅力があるのでは。
拡大じゃなくて拡充。
ファーストリテーリング。日本での成熟企業での世界企業。
ストックフォルムはみんな静かに距離を置いて並んでいる。のんびりならんでいる。いい人たちだなーって思う。
世の中は江戸時代になっていくんじゃないか。
通信もないしマーケティングできない。
自分で見せ作って自分でやる。自分の範囲でやれる。
内発的なものを磨くためには?
日々の生活の中で磨かれて行ってしまうもの
人の反応によってはじめて自覚する。
センスは必ずかっこいいものでもない。
ジンギスカン屋。超ピュア。誠実。
センスはあるかないかではないか
遠山さんの中でのセンスが高い人は?
北野たけしさん(座頭市)
横川くん(ディーンアンドデルカ)、片山さん(インテリア)
楠木さん
木下さん、すごくセンスがいい。これはどういうことかな?
言語ができない。センスがあるということについてか
自分のセンスでもって仲間を見つけていくためには?
自分にとってセンスがいい人と仕事をする。
自分のセンスをおしつけるわけではなく、個々の個性でチームを作るのがよい。
あとは良さそうにやってもうまくいかないと感じていた。
ある種ほかのひとを突き放したことをやってた。
人に対してセンスがいいと感じるというのはどういうことか?
その方向に対してセンスがない人はそこに目がいかない。
当たり前に誰にでもジャッジがある。
自分のジャッジを信じていけるもの。
センスは争わない。できるできないじゃない。平和なところがある。
ビジネスの本質はひとりしか勝者がいないものではない。
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