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トライアウトに受かるために実践してきた3つの行動

Dobrý den!(こんにちは!)

桶川裕矢です。

今回は、チェコで3年弱を共に過ごしあらゆる面で引っ張ってくれた、ホッケー選手だけでなく人としても尊敬する兄、三浦優希選手の最近のnoteの記事に書かれていた

試合に出るためには、「チーム・コーチが求めることを素早く理解し、それを高いレベルで再現する」

というところから、自分が実際に各カテゴリーでトライアウトを経てチームに入り、試合に出してもらえるように積み重ねてきた3つの事を書いていきたいと思います。

三浦選手のnoteはスポーツ選手だけでなく、どの分野の方が読んでも非常に面白く勉強になる記事ばかりです。ぜひ読んでみてください!




1:監督、チームメイトを自分なりに軽く分析する

これは新シーズン前のトライアウト期間に自然にやってきたことなのですが、トライアウトに合格するためには、いかに素早く新しい環境に適応できるかが重要になってくる1つのポイントだと思っています。

新しいチームメイト、監督、スタッフ、もっと言えばロッカールームから練習場所まで昨シーズンからは全く違う環境です。

その中で、新参者、ましてやチェコ人でもない自分が周りに受け入れてもらうために、まず自分の方から周りを観察し、どういう人たちがプレーしていて、どのようなチームスタイルで動いているのかを分析するようになりました。

監督を分析する際には
・これまでどのカテゴリーで、どのチームでの指導歴があるのか、どのような成績を残してきたかなどの経歴の部分
・練習を重ねていく中で見えてくる、指導スタイルや方針、選手に対する接し方(氷上&それ以外の場所)などの人間性の部分
チームメイトを分析する時は
・各選手の年齢や、監督の際と同じくこれまでの経歴や成績
・一緒に練習する中で見えてくるそれぞれのプレースタイル(スピードがある、テクニックがあるなどのシンプルな部分)
・氷上や陸トレ、ロッカールームでの振る舞い
・監督、スタッフに対する接し方
・チームの中で誰が中心的人物か、誰がリーダーシップを取っているか、誰の発言が一番チームに良い効果、悪い効果をもたらすのか
・自分がこの選手と同じセットでプレーするとなった時、どう彼を活かし、自分はどんなプレーが求められるだろうか

特に書き出したりするわけではありませんが、これらの事をトライアウト期間中は特に観察するようにしています。(だいぶ上から目線な感じですが笑)

上に書いたことは共に活動する中で自然と感じたり思ったりすることなので、「分析」という表現が合ってるかはわかりませんが、これをしていくと自然とチーム事情が明白になり、新しい環境に素早く対応することができ、戸惑ったりすることはなくなりました。


2:とにかく監督の求めるプレーをする

トライアウトというのは、とにかくそのチームでの枠を勝ち取るために自分をアピールする期間なのですが、練習試合でゴールやアシストをすることも大事なアピールポイントですが、まず第一に監督の求めることをいかに体現でき、チームプレーに徹せるかが重要になってきます。

詳しく言うと、監督がチームに求めるプレー(シュートブロック徹底的に・相手へのプレッシャーしつこくなど)や各場面、各ゾーンでの監督が決めたシステムをいかに遂行できるかということになります。

ましてや自分はチームの中で決してトップクラスの方ではない、むしろ下から数えたほうが早い。ということは、より高いプレーの再現力が試されます。

僕はシーズン前の練習試合でとにかくこれを徹底してプレーしてきました。中には監督が求める通りにやっても負ける試合も多々あります。というかそれが普通です。それでも監督が出した指示を信じ、理解し、氷の上で体現することが出きれば、例えゴールやアシストの結果がついてこなかったとしても、監督はしっかり評価して見てくれています。

昨シーズンはそのおかげもあってかはわかりませんが、練習試合全4試合中3試合しか出してもらえず、ノーポイントでしたがチームに残ることができました。

まとめると、

自分は監督が求めるチームスタイルを理解し、それを再現できる選手です!

これをとにかくアピールし続ける必要があるということです。


3:監督・チームメイトから気に入られる・信頼を得る

これはもしかしたら人によってはいや実力は?となるかもしれません。もちろん監督が求める事を再現するスキルも必要です。上手い選手はプレーを見せるだけで一目置かれ信頼を得ることができます。自分の場合はそれのみでは足りない事が多いのですが、自然にやってきた以下のことが最後には「信頼を得る」に繋がっていきました。


監督
に対しては、上の2番目のテーマでも書いたように、とにかく練習でも試合でもアピールすること。
そして質問しまくること。練習の合間・前後、試合のピリオド間などわからない、しっくりこないことがあれば必ず聞く、わかっていても確認のために聞く。なんでもいいので聞きまくります。うざがられるくらいに笑

まあこれらの事をして気に入ってくれたのかどうかは監督のみぞ知るところですが、「なんだっけあの外国人」と気にされなかったり、忘れられるよりは百倍マシです。


チームメイトに関しては、まず一番目のテーマで書いた「分析」を行い、チームの中心的選手、リーダーシップを取っている選手や監督に積極的に発言できる選手を見つけます。(主にキャプテンやアシスタントキャプテンがこれに当てはまりますが、そうじゃない選手も全然います)

まずはその選手たちに、「あいつはチームに貢献しているな、チームに必要だな」と思わせるようにします。その選手が自分の合否を決めるわけではありませんが、監督からと同じくらいチームメイトから信頼を得るというのは大事になってきます。

どんな行動がそれに当てはまるのか、特別なことは一つもありません。とにかくチームのために動くこと。それは試合の中のプレーだけでなく、例えば練習後のパックの片づけであったり、ロッカールームのごみを拾うだったり。ほんの小さなことかもしれませんが見てくれる選手は見てくれています。

誤解してほしくないのは、気に入られるために片づけたりごみを拾うわけではなく、そういう行動を普段からし続けた最終的な結果が周りから信頼してもらえる選手になれるということ。もしかしたら誤解を招く表現になってしまったかもしれませんが、決して媚びを売ってるわけではありません笑

当たり前なことかもしれませんが、

チームのためにできることをコツコツ積み重ねる=監督・チームメイトから信頼を得る

ということです。


これらの行動はトライアウト期間が終わってシーズンに入っても続けてやっていきます。というよりここからスタートです。対戦相手ごとに変わっていくシステムに柔軟に対応したり、シーズン途中に選手が加入してきた時に、その選手と自分が組んだ時に瞬時に対応できるように分析するなど。
昨シーズンに至ってはシーズン序盤が4セット目(4つある5人1セットの中の一番総合的に実力が低いセット)だったことから、少ないアイスタイムでどう体現し、アピールできるかを常に考えていました。

めんどくさいとは全く思わないし、むしろ毎日ホッケーの事で悩み、考え、実行し、そのおかげで上手くいったと実感できると楽しくてしょうがないです!


ここまで書いてきたことはチームスポーツというカテゴリーだけじゃなく、これから生きていく社会の中でも必ず直面する事だと思います。上司や同僚、仕事をする上で関わっていく方々との関係。もしかしたら上に書いた3つの行動が社会の場では通じないのかもしれない。その状況になった時にしかわかりませんが、必ずこの経験はどんなことがあっても活きてくるはずです。むしろこの経験があったからこそ乗り越えれる壁もあると思います。

さらにその力を高めていくべく、まだコロナ騒動が収束しない中で来シーズンがどう動くか不透明な部分が多いですが、まずはこの夏しっかり準備し万全の状態でシーズンインできるよう、そしてチームのために考え行動できるよう、精進していきたいと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

桶川裕矢



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