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【今でしょ!note#37】 休み上手は仕事上手

いかがお過ごしでしょうか。林でございます。

今日のテーマは「休み上手は仕事上手」です。

皆さんは、しっかりお休みを取れてますでしょうか?
機械であれば稼働率が高いほうがより多くのものが生み出せますが、人間は長く稼働するとその分疲れてしまうので、自分で休みをコントロールして、一番生産性の高い時間と環境にやることを合わせ、生産性を自分で設計することが大事です。

令和に入り、ここ数年で休むことへの捉え方は世の中的にもかなり変わってきたとは言え、まだまだ日本全体に浸透しているとは思えません。
「休みを自分で設計できる人こそが仕事できる人」という価値観を作っていくべく、今回のテーマにしました。


休む人こそ輝く時代

高度経済成長下でモノを作れば作るほど売れた時代においては、長い時間働くことが是とされました。
仮に1時間に100個のモノが作れるとして、5時間働く人と10時間働く人では、前者が500個、後者が1000個のモノが作れるので、後者のほうがより多くのものを作り出せるということで価値が置かれたのだろうと推測します。

しかし、モノ余りの時代では、作れば作るほど売れるわけではなく、より付加価値の高いモノが求められるようになりました。

より付加価値の高いもの・サービスを生み出すためには、作り手となる人が、色んな世界を見て、上質なサービスに触れることで、世の中で価値が高いとされているもの、価格が付くものとは何なのか?ということを肌感で知る必要があります。

1日10時間を毎日同じオフィスで過ごし、家と職場の往復を繰り返すだけの人と、仕事はほどほどにして、美味しいものを食べたり、職場以外の人と何かの活動に取り組んだり、地域の行事を運営したり、海外や国内の行ったことのない場所に行ったりしている人では、明らかに後者のほうが健全なマーケット感覚を養うトレーニングができるのは自明でしょう。

つまり、上手く休んで人生に遊びを作れている人のほうが、仕事における時間あたり生産性を高めることができるということです。

休むことが申し訳ないという風潮

それなのに、年休を取った次の日に「昨日はお休みいただいてすみません」と言ったり、先に仕事を終えるときに「申し訳ないですが先に失礼します」と言ったりしている風潮には、強烈な違和感を感じます。

おそらく周囲への気遣いや、まだ仕事をしている人がいるのに自分だけ、、みたいに感じて言っているのだと思いますが、それを言わせてしまっている組織風土は、まだまだアップデートしていかないといけません。

心の中では、「うまく休みをコントロールして休んでくださいね」と思っているマネージャーがいても、それを口に出して、事あるごとに繰り返していかなければ、なかなか組織に根付く文化は変わらないですよね。
いつも言ってますが、「愛は表現しないと伝わらない」のと同じです。

そして何より、マネージャー自身があまり休んでなかったりするので、チームメンバーも休みづらいということはリアルにあるでしょう。

だからこそ、「申し訳ないですが休みます」という人には、毎回「申し訳なくないよ!自分も休むときフォローして!」と毎回リアクションすることを口酸っぱく言っていきたいですし、一人でも多くの人が堂々と「休みます!」と言える環境を作っていきたいです。

いきなり全体が変わることはなく、物事の変化はいつも細部から発生するのが世の常なので、まずは自分のチームから、という気持ちでやっていきます。

休み上手になるために

個人レベルで休むのが上手になるには、2つの観点があります。

一つは、「私はこの日に、あるいはこの期間に休みます!」と早めから宣言してアピールすることです。
休んで周囲に皺寄せが行くのは、大抵事前の段取りや計画ができていないケースです。
予め休む期間を宣言して、休むことを前提にしたチームの作業計画にしておくことで、メンバーの休みに対するチームのレジリエンスが高い状態が作れます。

周りで「この人は仕事ができる」と感じる人ほど、堂々と休みを早めに宣言してます。

二つ目は、「急に休んでも仕事が回せる状態を普段から作っておくこと」です。
当たり前だし、それがなかなか出来ないんですよ、という意見も理解できますが、とはいえここをあるべき姿に設定して、諦めずに取り組んでいかないと、何も変わらないだけです。

特に、子育て世代は、子どもが急に風邪を引いて保育園を休むことになった、ということも多く、事前に休みが予測できないのが普通です。
親の介護をされている方も、通院の送り迎えなど、急に休まないといけなくなることも多いと思います。

国全体が労働力不足で、何らかの家庭の事情を抱えている人が仕事もしている、ということがますます当たり前になっていきます。
普段から一つの仕事を複数人で取り組めるようにしたり、その人がいなくても必要な情報にアクセスできるように情報を一元化しておく、といった取り組みができないチームは、業務運営そのものができなくなるでしょう。

皆勤賞をなくしましょう

休むこと=ネガティブ、休まないこと=ポジティブ、のような風潮を作っている要因の一つに、年休のような制度のない日本の教育の仕組みも関連していると思ってます。

また、休まないことがいいこと、という価値観を植え付けている、なかなかアップデートされない学校教育も大きいと感じます。
私が中高時代に、熱があっても出勤している先生を見て、マジで風邪がうつるからやめてくれ、と感じたこともありました。

小中高生時代に、年休のような自分で休む日を選択する仕組みがなく、大学に行ってはじめて学校に行かない選択肢を持つ大学生が、反動で遊び呆けてしまうのも仕方ないことだと思います。

子どもの頃から、例えば一年で10日は自分で計画して休み、休みに向けて必要な勉強の前取りをするなど、自分で自分の学びと休みを設計する力を養っておくことが、休み上手な社会人を一人でも増やす取り組みになるのではないでしょうか。

すでに大人になってしまった方も、休みを自分で設計する力は養っていくことができますので、ぜひ休み上手になっていきましょう!

それでは、今日もよい1日をお過ごしください。
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