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【今でしょ!note#97】 人生経営における定款および設立趣意書

いかがお過ごしでしょうか。林でございます。

木下斉さんが以前から提唱されている「自分の人生を株式会社経営に準えて運営しよう!」という考え方は面白いです。

自分の人生を経営観点で考えると、短期的・反応的に生きていくだけの視点から、中長期的に何を大事にして、何に自分のカネや時間などのリソースを投資していく必要があるのか、ということを考える良いきっかけになります。

上記の木下さんの放送では、会社設立時には設立趣意書および定款を作るが、自分の人生の始まりにおいて、これらを持ち合わせて生まれてくる人はいない。
だから、事後的にでも、自分の人生における設立趣意書及び定款を作りましょう!
という趣旨の話がされています。

この放送を聞いた他の方の定款を見ていると、いろんな人生があるんだな〜と感じてとても興味深かったので、私も書いておきます。

私の人生における定款(人生の目的)

まず、定款の定義を改めて。

定款とは、会社設立時に発起人全員の同意のもとで定める企業の根本原則が記載された「会社の憲法」とも呼ばれている書類で、会社を設立する時に必要な書類

freee会計のサイトより

試しに、自分が好きな企業の定款をいくつか見てみました。

株主総会、株式、会計年度など色々項目がありますが、やはりそれぞれの企業で違っていて面白いのは、「目的」の項目です。
自分の人生は、何の事業を行うことを目的とするのか

究極的な問いですね。
自分の人生を少し振り返って、思いつくままに3つ書いてみました。

  1. 「学ぶ・遊ぶ・働く」を一体化して、「未来には光がある!」と感じられるような影響を周囲にもたらす事業

  2. 自分と関わるあらゆる人間関係の中に、相手への「尊敬」と「思いやり」をもたらす事業

  3. 自分と関わるあらゆる縦割り構造を溶かして、新たな「楽しさ」を創出する事業(産業間の壁、ワークとライフの壁、国境の壁など)

10分くらいで考えて書いた割には、なかなか上手く自分が生まれてきた目的としてしっくりくるキーワードを並べることができました。

企業の定款を見ていると、事業内容の変更などによって、結構更新がかかっていることも分かったので、一旦はこの定款を軸にして、折に触れてアップデートしていきたいと思います。

私の人生における設立趣意書(動機・背景)

次に設立趣意書の定義です。

設立趣意書は、組合員になろうとしている者、また、組合員にしたい者に対し、発起人が組合の設立に同意を求めるために作成するもので、設立の目的を詳細に説明するとともに、組合の事業及び組織の概要を示すように配意する

上述した目的の詳細説明と、私の人生における事業の概要を示すもの、という理解で書いていきます。

1 「学ぶ・遊ぶ・働く」の一体化

1つ目の「「学ぶ・遊ぶ・働く」を一体化して、「未来には光がある!」と感じられるような影響を周囲にもたらす」については、これまで生きてきて感じた違和感に対する抵抗を言葉にしました。

このあたりの記事でも触れているのですが、本来、人間に流れる時間は「学ぶ・遊ぶ・働く」の間に区切りはありません。

それなのに、社会に出るまでは「学校における勉強」か「友達と遊ぶ」、社会に出て仕事を始めてからは「働く」か「たまに友達と遊ぶ」のように、本来はシームレスに、連続的に流れているはずの時間を使ってやることに、一定の社会的な常識を上書きしています。

しかし、社会的な常識は時代によって変わりますし、生まれた国や環境により事後的に付与されるものですから、本来人間が生まれながらにして持っている本能的な「楽しい」、「生きている実感」とは、異なる部分も多いはずです。

それなのに、その時代・環境における「常識」と呼ばれる共通サイズの服を着せられて、それに従うように強要される、本当の心を押し殺してしまう。
だから、本来はより本能的で野生的で、心からの充実感を味わえるはずの人生が、「悪くはないけど最高かと言われるとそうでもない」というような当たり障りのないところで自分を納得させてしまって、「未来が希望の光で満ち溢れている!」と感じるまではいかない人が多いように感じています。

もっと、「遊ぶように真剣に、面白おかしく仕事して、遊びの中から学んで、学びを仕事に活かす」みたいな生き方を標準モデルにして、そのサイクルの中で個人の収入を上げていったり好奇心の幅と深さを増やしていければ、個人の幸せ度は上がるはずだと信じています。
だから、それが標準モデルになるように、まずは自分の人生において「学ぶ・遊ぶ・働く」の一体化を体現して、周囲にこんなことができるんだ!ということを背中で見せるような生き方=事業を営んでいきたいです。

2 「尊敬」と「思いやり」にあふれた人間関係の構築

これも、自分が大切にしたい価値観が全面的に出ています。

これまでの人生を振り返ると、あらゆる人間関係におけるエラーは、相手に対する「尊敬」と「思いやり」の欠如により発生していると理解しています。

自分にはできないこと、自分では思いつかなかったことができる相手に対して、ものすごくピュアに「すごい!教えて!」と言えればスムーズに進む物事が、無意味なプライドや思い込み、あるいは言葉や態度でそれを伝えないから、不信感に繋がり、良い方向に進まなくなってしまうケースです。

もちろん、これは勇気が必要なことです。

ゼロベースの人間関係において、相手への尊敬や思いやりの心を新たに持つことは比較的容易なことですが、すでに存在している人間関係や組織間の関係性・パワーバランスの中で、改めて相手の尊敬できる部分を探し(あるはずなのに気付けていない)、自分から思いやりの心で接していくことは、はじめは相手からの拒否反応を受ける可能性が高いからです。

この部分に関しては、私は無理しなくて良いと考えています。というのも、人生の時間は有限で思っているほど長くない。自分が心から尊敬できる人、思いやりを持って接することができる人は、広い世界を見渡せば沢山あることを知っているからです。

私の人生の経営においては、貴重な時間と体力というリソースをよりポジティブな人との時間に振り分けて、お互いにHappyを感じられるような関係構築事業に取り組みたいです。

3 縦割りを溶かし、「楽しさ」を創出する

以下の記事でも触れていますが、社会的な機能で細分化された個別の部屋に、それぞれの人が閉じこもっているのが勿体無いと感じています。

「自分は○○業界にいるから、○○に関する知識だけ習得する」「仕事か家庭を選ぶ」「日本にいるから日本のことだけを考える」「この仕事は、私の仕事でないから関係ない」みたいな発想は、本当はもっと面白い世界が外に沢山あるにも関わらず、自らそれをシャットダウンしていることになるので、とても勿体無いです。

次回、ジブン株式会社のクロスSWOT分析でも触れようと思いますが、私が得意で好きなところは、あまりそういった境界線を意識せずに、自然に突破していけることだと思っています。

そして本来、これまで接点を持ってこなかったところで相互認識が発生すると、必ず面白いものが生まれます。
イノベーションは新結合ですが、ここまで社会のあらゆる機能と役割がサイロ化していると、掛け算の組み合わせは無限大。楽しさの可能性しかないです。

私は自分の人生を通じて、この壁を溶かして「楽しさ」を生み出す事業に取り組んでいきます。


それでは、今日もよい1日をお過ごしください。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!

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