【21】「読者67名、月間1000PV」のブログを収益化できるか。
webにおいて「コンテンツを作り」「発信し」「集客し」「販売して」「収益を得る」という一連の流れはシンプルです。
しかし、ブログやwebメディアの収益化は、多くの方にとって、切実な問題でしょう。
なにせ、webで「集客して」「販売して」「収益を得る」のはあらゆる商売の中でも有数の難しさだからです。
「コンテンツを作って発信」は誰でもできる。
「web上でコンテンツを作って発信する」のは、実はとてもかんたんです。
無料で使えるSNSやブログプラットフォームが溢れており、すこしのリテラシーさえあれば、誰でもそれを使うことができるからです。
そして「発信」さえすれば、必ず誰かが見てくれる。
どんなに小さく、月に1回、2回の更新しかしないブログであっても、インターネットに公開しさえすれば、検索エンジン、SNSを通じて、日に数名、月に数十名ではありますが、いくばくかの流入はあるのです。
むしろ「こんなに片隅でやっているのに、よく見つけてくる人がいるなあ」というのが、ブログを始めた当時の私の感想でした。
ところが発信を「続ける」のは、難しいです。
「はてなブログ」を調査した結果(出典:ブログは一年続くの?読者数は?2万件のはてなブログで分析する)では、
「3ヶ月に一回書けばとりあえず継続とみなす」という条件ですら、
3ヶ月続くブログは70%
1年間続くブログは30%
2年間続くブログは10%
という結果になっています。
まして「1週間に1回書く」「1日に1回書く」というレベルで見たら、1年継続しているブログは、恐ろしく少ないでしょう。
ではなぜ「継続」が難しいのでしょうか。
理由は以下の2つです。
・読者数が伸びない。【集客】
・労力に見合う、金銭的なリターンが殆どない。【販売、収益化】
例えば、読者数の伸びは、上のサイトの調査によると、
読者数 = 3.5×継続期間+25
となっており、平凡なブログでは、12ヶ月継続したときの読者数は67名です。
要するに「コンテンツを作って」「発信する」と、
「集客」「販売」「収益化」とのギャップが大きすぎて、それを超えられず、挫折してしまうのです。
ページビューに支配される「収益」の構造。
ただ、「67名」という読者の数字は、「自分の話を聞いてくれる人の人数」と考えれば、大きいとも言えます。
リアルで想像してみてください。67名もの人が、自分の話を聞いてくれる。それは決して少なくはない人数です。
ではなぜ、多くの人が「67名」では集客として足りないと感じてしまうのか。
それは、現在のwebで収益化できる手段が、「ページビュー」や「検索エンジンのアルゴリズム」に依存しているからです。
例えば、Googleアドセンス。月に5万円稼ぐのに、最低でも月間10万ページビューは必要です。他のプラットフォームにおけるデジタル広告も、Googleと同様です。
要するに「広告」はページビュー=お金なので、「1年間で読者67名」という数値は、現在ある「広告収益モデル」からすれば、ゴミ同然なのです。
続けられる人がほとんど居ないのも、頷けます。
「読者67名、月間1000PV」のブログを収益化できるか
と、言うことは。
「読者67名、月間1000PV」を収益化できる方法が求められている、ということです。
そんなこと、本当に可能なのでしょうか。
結論としては、おそらく可能です。
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