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今週の【情報通信をとりまく】気になるニュースまとめ

ロイター研究所レポートに関する記事によると、日本の多くの人にとって、主要なニュース取得手段はSNSとのこと。しかしSNSのアルゴリズムは、ニュースと政治コンテンツは後回し、より楽しいフォーマット(特に動画)が優先される世界を作り出しています。さらに日本のオンラインニュースの支払い率は9%と低く、多くの消費者が無料のニュース(メインはSNS)を利用している状況です。裏を返せば、お金を払って上質なニュースに触れようとしている層(10代で新聞を読んでいるのは1%)は、「誰も見ていない」からこそ、それだけ貴重な価値を享受できる環境にある、とも言えそうです。


①ハイボールの誕生秘話が面白い

どんなマーケティングよりも、現場の声ですね。

ーどん底期の2007年、ビールが1日100杯出る居酒屋でもウイスキーは月に1~2杯しか売れなかった
ーところが、2008年に入ると、徐々に現場の変化が報告されるようになる。営業担当者から「ビールの度数に近いハイボールがよく飲まれている居酒屋がある」との情報が入るようになった
ーそんなとき、ウイスキーが苦手な社員が放った言葉がヒントに。「ウイスキーをジョッキで、ビール感覚で飲んでもらうのはどうですか」。当時、業界にウイスキーをジョッキで飲む発想はなかった。ハイボールの可能性を感じていた奈良部長も「これならいけるんじゃないか」と開発に取り組むことになる

②ニュースが後回しにされる世界

内外で、メディアを苦しめる要因はさらに増大。これが将来的にどのような影響をもたらすのでしょうか。

ーFacebookなどのソーシャルメディアはニュースと政治コンテンツを後回しにしており、より楽しいフォーマット(特に動画)を推進
ーニュースがストレスや不安を引き起こすため、避けると回答したユーザーが増えている
ー日本のオンラインニュースの支払い率は9%と低く、多くの消費者が無料のニュースを利用

③ほんの数年でAIパソコン時代に突入?

画像探しの手間もなくなるAIパソコン時代は、もうすぐのところまで来ています。

-大量の写真や動画が、カメラロールの中に散らばって収拾がつかない→AIがデータを一括で解析し、被写体やシーン別に並べ替え。
-「山」とキーワードを入れて検索すると、大量の写真のなかから山の景色や登山の様子を写したものが正確に抽出される
-AIがユーザーに代わってメールを読み書きし、プレゼン資料を作成し、会議日程を組むようになる

④ロビー活動に元記者の採用はいかが?

AIなどテクノロジーの発展で、ますます重要性が増すロビイング。必その必要なスキルを鑑みると、「記者経験者」が適役と思えてくるのは私だけでしょうか。

-これまでの知見を応用して将来の動向を予想せざるを得ない場合もあり、経験や情報収集力がより重要
-大手企業で現地に対応拠点を置いたり、外部に情報収集を委託したりする動きも
-ロビー対象の過去の仕事や言語、好みなども把握するといった準備も欠かせない。実際、欧米企業によるロビイングは主張する内容や戦術などの面で、当局側も無視できない迫力があり、成果にもつながっている

⑤AI偽動画「完璧な対策ない」

なんとかして投稿監視ができないものか。。

ーコンテンツモデレーション(投稿監視)は本当に難しい。ここまでやっても、私は偽動画の対策に100%完璧はないと思う

⑥×印小さすぎ問題(以前noteに書いた)

同じようなサイトに広告を出している企業は、ともすれば犯罪を助長しているともとれる。

ー国民生活センターは「表示枠の端に小さい×印があれば広告」と操作前に広告表示かどうかを確認するよう呼びかけ

⑦論理でない“直観的な発言”を、もっと

これ、刺さりました。

-「なぜ、そうなったのか」という質問は、責められている印象を与え、相手がふさぎ込みかねない
-大切なのは主観を出し合える対話の機会を増やすこと

⑧仕事を充実させる「3つの糸」

一度、自由な働き方を知ってしまったからこそ、アフターコロナのマネジメントは"基本"が重要、と。

ー管理職は、社員がいつどこで働くかについて寛容な心構えを持ち、仕事の習熟が人間の基本的な欲求だと認識し、仕事での喜びをもたらしてくれるのは友情だと理解している必要がある

⑨新聞は読むのではなく眺めるもの

10代で読んでいるのは1%。新聞は「誰も見ていないからこそ価値がある」というメディアになりつつある。

ー稼ぎたいメディア側の都合で、SNSやネット媒体はエコーチェンバーにはまり込みがち
ーその点、紙の新聞にはいろんな分野の硬軟・大小多様なニュースが盛り込まれている
ー毎日10分、パラパラとめくって見出しを読むだけで、タコツボ状態は緩和できる

⑩IT業界はいつから風通し悪く?

これは面白い指摘です。

ー社員が比較的少ない段階では、自分の行動に異を唱えてほしいと頼むのは容易
ー今やテック企業の地位は確立され、就職先としての人気も高い。そのため、無理に優秀な人材を誘い込もうとする必要もなくなった。高い給料を払う他の業界と変わらなくなっているのだ。そして、高い給料を払う他の業界と同じく、給料を受け取る社員には意見表明を控えてほしいのかもしれない

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