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野良犬との仁義なき戦い inセルビア【ヨーロッパ編#9】

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 この日は5日間滞在したブルガリアを離れ、セルビアに向かう。
 もともとブルガリアは3日間ほどの滞在のつもりだったが、泊っているホステルの従業員の方も宿泊者もみんないい人で2泊延泊してしまった。正直まだ全然ここで過ごしたいのだが、今回の旅はある程度の期間を決めているので、1つの都市に最大1週間ほどしか滞在できない。

 この日もオーナーのお母さんが淹れてくれたコーヒーを飲みながら朝ご飯をいただく。

食材を処理するため朝からソーセージ3本

 コーヒーを待っている間に「この後のバスは何時?」と聞かれ「16時だよ」というと、ご厚意で昼までここでのんびりしてって良いとのこと。お言葉に甘え、昼までホステルで作業させてもらう。

 昼になったのでお礼を言ってバスターミナルに早めに向かう。待合室でアマプラを見ているとバスが到着したのでチケットを見せ、バスに乗車。
 2時間ほどでセルビアのニシュに到着し、30分ほど歩いてホステルに到着し、チェックインを済ませ、先に部屋にいたインド人と軽く話して、晩御飯を探しに行く。



なんて完璧な1日なのだろうか


 驚くほどにうまくいく1日であった。ここまでは。


晩御飯にピザをテイクアウトする。今回のホステルは共有スペースがないので広場のベンチに座っていただく。スーパーでビールも買って準備万端である。するとそこに視


見つかった。


 5mほど先で野良犬がこっちを見ている。どんどん近づいてくる。ピザを食べようとしてくるので、食べさせないようにするために歩き回る。それでもついてくる。早く振り切ってビールとピザをかきこみたい。しかし、焦りは禁物である。野良犬と対峙した時の鉄則は絶対に走らないことである。走れば噛みついてくるかもしれない。なので、永遠と歩き回るが、永遠と付いてくる。

 いつまでも付いてくるので、周りから見ると私がピザ食べながらリードなしで犬を散歩しているように見えていただろう。

 私は作戦を変更し、行儀は悪いが歩きながらピザを食べていくことにする。ピザを平らげ箱を近くのごみ箱に捨てる。そうすると、野良犬はそのピザの箱をあさっている。



作戦勝ちである


 かと思われたが、まだ野良犬はついてくる。まだ私がた獲物を持っていると思ったのだろう。

 なぜか私はこのタイミングで桃鉄の貧乏神を思い出した。「もしかしたら客がいる屋台の前通れば、そっちに標的変わるんじゃないか」このままでは状況は変わらないので仮説を試してみるため屋台の前を通る。すると、


屋台の前の客のところでうろうろ。



 次こそ作戦勝ちである。
 完璧に進んでいく時にこそ落とし穴が潜んでいるものだなと思った1日であった。


明日はセルビア第3の街ニシュをブラブラ

田舎なのか都会なのか果たして

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