強くなるために上手くなることを放棄してはいけない
強いチーム。
上手いチーム。
育成力のあるチーム(卒団生が次のステージで活躍している)。
色々ありますが、一番目に見えて評価しやすいのが強いチームです。
結果で分かりますから。
例えば。
サッカーの得点の6割から7割はカウンターからの得点です。
漢字に変換すれば「速攻」です。
ということは、カウンターさえされなければ、カウンターさえ防ぐことができれば失点は急激に減るわけです。
カウンターを受ける理由として、ゴールキーパーも含めた後ろからのビルドアップ(パスを繋ぎながら前進すること)中にボールを失う。
真ん中でボールを失う(守るべきゴールはサイドではなく真ん中にあるので危険度がサイドより高い)。
なので、少年サッカーでも良く聞きます。
「外に蹴っとけ!」
このコーチングは正しいです。
外に蹴っとけばカウンターはされませんから。
でもそうすると、どうでしょう。
ゴールを奪うべき自分たちのゴールも真ん中にあるわけです。
攻める際に、真ん中の優先順位が高いはずです(仮に、サイドから攻めるにしても)。
真ん中の前線、いわゆるフォワード。
フォワードをまずは見ないといけません。
フォワードがフリーかもしれません。
それを見もせずに外に蹴る。
それは正しいプレー、正しい判断と言えるでしょうか。
そのプレーのおかげでその試合では勝てたとしても、果たしてその選手は未来に繋がるのでしょうか。
外に蹴ることが目的になっていないでしょうか。
これは再三言っている、手段の目的化です。
強くなるために上手くなることを放棄してはいけません。
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