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育成年代における日本サッカーとスペインサッカーの大きな違い

今回はタイトルにある通り、育成年代における日本サッカーとスペインサッカーの大きな違いについて。

みなさんが思う、もしくは予想する大きな違いはどこだと思いますか?




皆さん知っていましたか?

スペインの育成年代では、試合と試合の間隔を24時間空けないといけないというルールがあるんです。

守らなかったチームには罰則があります。

なので、試合は土日のどちらかに1日1試合あるだけなのがほとんどなんです。

日本だと1日に何試合もありますよね。

ワンデイ大会も頻繁にあります。

それにより、選手も指導者も次の試合のことも考えて選手選考も含めてサッカーを行わないといけない状況ができる。

いくら、この試合に全てを懸けろと言っても頭の中には次の試合のことも少しはチラつく。

むしろ、全てを懸けてしまうと次の試合で痛い目に遭う。


スペインはワンデイ大会がなく、その代わりに毎週のようにリーグ戦があります。


これによりどのような影響があるか。

スペインは週末のどちらかに1試合あるだけなので、その試合に向けて1週間プランニングして練習する。

そして、当日は1試合にフルパワーを出す。

それは、選手も指導者も。


日本の前述の環境だと、1試合にフルパワーを出しにくい。

例えば、負けている状況でラスト5分。

そこに全てを懸けて逆転を狙いに行くパワーを育成しづらい。

選手も指導者も。

そして、それが育成しづらいということは、そのパワーを跳ね返すパワーも育成しづらいということ。

選手も指導者も。

日本代表がW杯などの世界大会で、逃げ切れなかったりすることが多いのはこの環境の影響が実は大きいんじゃないかと。

そのような経験を選手も指導者もしてこない。


スペインは1試合終わるとその後はどうするのか。

家族との時間を大切にするのだと。

時間が十分にあるのでプロの試合も問題なく観に行ける。

これもとても大きい。

日本は1日中試合があることも多いので、時間がなくプロの試合を現地で観に行くことがなかなか難しい。


一日中試合することによって、持久力はつく。

言ってしまえば日本が育てているのはマラソンランナーのようなサッカー選手。

でも、サッカーで大事なのは持久力のマラソンランナーより、ボクサーのような爆発力だ。

ここぞと言う時にギアを上げて得点を奪いに行く爆発力。

またはそれを跳ね除ける力。

でも、環境がそれを育成できないようにさせている。

日本サッカー界の永遠の課題かもしれません。





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