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読書感想:ドリルを売るには穴を売れ

1.概要

1-1.本の情報

  • 題名:ドリルを売るには穴を売れ 誰でも「売れる人」になるマーケティング入門

  • 著者:佐藤義典

  • 発行:株式会社青春出版社

1-2.内容

「マーケティングの基礎をわかりやすく説明している、良い本はありませんか?」これは経営コンサルタントの筆者が、お客さまから非常によく聞かれる質問だ。(中略)
それに対して、これまでは「読みやすさではこの本、事例ではこの本、理論ではこの本」と別々に紹介してきた。すると次の質問は「一冊選ぶとしたらどれですか?」となる。そこで答えに詰まってしまうのだ。(中略)
この本の位置づけは「入門書」である。営業、販売企画、広告、マーケティングなどにかかわっており、「売ること」に関する体系的な理解をしたい方が、初めて手に取る本として書かれている。
だがその内容は、実際にわたしがクライアント先などで行うマーケティングセミナーを元にした本格的なものだ。マーケティングはもちろん辛いときもあるが、わたしには大好きな、楽しい仕事だ。読み物というよりはセミナーをライブ感覚で受けている、そんな感覚でお読みいただければと思う。(本書より)

目次
序章 ”マーケティング”脳を鍛える
第一章 あなたは何を売っているのか?
     ―――ベネフィット
第二章 誰があなたの商品を買ってくれるのか?
     ―――セグメンテーションとターゲット
第三章 あなたの商品でなければならない理由をつくる
     ―――差別化
第四章 どのようにして価値を届けるか?
     ―――4P
第五章 強い戦略は美しい

1-3.著者について

佐藤義典
早稲田大学政治経済学部卒業。NTTで営業やマーケティングを経験後、米ペンシルバニア大ウォートン校にてMBAを取得。その後、外資系メーカーにてガムのブランド責任者としてマーケティング、営業、開発、製造などを統括。外資系マーケティングエージェンシーでは、営業チームのヘッドやコンサルティングチームのヘッドなどを歴任。現在は「戦略と戦術を結ぶ」ことを理念とする経営コンサルティング会社、ストラテジー&タクティクス株式会社の代表取締役社長として活躍中。無料マーケティングメルマガ、「売れたま!」の発行者としても知られる。
大手新聞社、財閥系不動産会社、高級化粧品メーカー、大手航空会社などさまざまな業種のマーケティング戦略、戦術のコンサルティング実績がある。(表紙より)

2.感想 ※微ネタバレ注意

  • 「マーケティングとは何か?」の初歩の初歩を学ぶことができると、有識者からお勧めいただいたため、この本を購入した。

  • 「マーケティング」=「売ることに関するすべて」というざっくりで曖昧なものを、用語や考え方の説明とオリジナルストーリーで、説明していく形式だった。

  • 私は店内を見ることが好きだ。レストラン店内の壁にある広告の張り方や、スーパーのポップを見て、売り手側が何を伝えたいのか考えることが好きだ。私が好きなものについて、単に「観察するのが好き」と捉えていたが、私はマーケティングを考えることが好きなのかもしれない、と思った。好きなものの名称を知ることができた。

  • オリジナルストーリ―が好みだ。何も知らない新人がイタリアンレストランを立て直すストーリーで、ジャンプの読み切り漫画の様な熱い展開だった。王道展開だったが、熱いものを感じて、涙ぐんでしまった。マーケティングの魅力を伝えるものとして、十二分なものだと思う。
    昔から涙腺は弱いが、どんどん弱くなっている気がする。

トップ画像:食料品の山の写真 – Unsplashの無料食料品の買い物写真

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