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自分事に考えられない禁酒は3日で終わる

人に勧められた禁酒は、ほぼ間違いなく失敗します。

例えばお医者さんに、「肝臓がだいぶ弱っているから休肝日を」と言われて、素直に実践する人が何人いるでしょうか。
1度や2度休肝日を設けたらすぐに忘れてしまうのが人間の常です。

3日というのはちょうど良い期間でもあって毎日飲んでいた人が3日禁酒すると、身体の調子がとても良くなった気がして、またお酒を飲んでも平気。という体力まで回復します。

禁断症状が収まり始めるのも3日から7日間で、実は3日目辺りから一番飲みたい瞬間が訪れます。。。

ここで「3日も休肝日を取ったからいいや」と思って飲んでしまうと、これが地味な成功体験を生み出してしまい、どれだけ飲んでも少しだけ休めばまた飲んでもいいというサイクルが生まれます。

人間の身体は驚異的です。3日もすればアルコールからの影響を排除して食事も美味しく感じられるのですから。。。
ただし、脳の影響としては蓄積していくことになるので、このサイクルに陥ってしまっているということを自覚しないと本当に3日で終わります。

自分事と書きましたが、言い方を変えるとこの回復プロセスと脳への影響を客観的に見られない限りは必ず失敗します。
自分は今この状態なのだとハッキリ自覚しない限りはこのサイクルから抜けられません。

よく自分はアルコール依存症やアル中なんかじゃない。ちょっと飲みすぎただけ。という話を聞きますし、自分もそうでしたが、、、
ハッキリ言ってお酒を自分から飲みたいと思った時点でアルコール依存症なのです。

飲みすぎたから次は気をつけよう。

ではなく、

飲みすぎたということはもう自分はアルコール依存症なんだ。今はどのような状況なのだろう。

と考えることが断酒への一歩です。
なんで飲んだか、なんでここまで飲んでしまったか、今度も飲むのか。
こういったことを冷静に考えることにはとてもつらいと思います。だってお酒が善だと考えているから。。。

特に禁酒して約7日間は禁断症状に見舞われるので特にお酒について考えるのが億劫で客観的に分析出来ません。あくまで次飲むことが前提になってしまっているので・・・

病院にかかるような自体になった時点で、アルコール依存症確定です。
ただ病院にかかった時点で生きているのはラッキーです。客観的にものを言ってくれるお医者さんがいて、しかも自分がまだ生きているのですから。。

多分世間が想像しているアル中患者が極端過ぎて、自分ごとにならないのが現状です。というかそんなアル中患者って実はそんなにいませんし、そこまでなったら大したものです。(ただ後戻りも出来ないですが・・・)

ガンマGTPが100超えやら1000超えやら、と入院している人は平気で自慢のしあいをします。笑
そこで自分はまだまだ飲んでいなかったんだ!と反省するより、自分はここまでで自覚が出来たんだ!と思うべきです。
ちなみにアルコール病棟に僕も入院していましたが、面白い体験談はまたの機会に書きますね。

禁酒を勧められた時点で、あなたはアルコール依存症です。
なかなかここまで突っ込んで言われることは無いかと思いますが、そういう機会が少ない世の中が禁酒を避けさせているとも言えます。

あなたは今サイクルのどのあたりにいますか?

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