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マザーにキャラメルリボンを配れたら

ある日
仕事帰りに保育園に子どもを迎えにいくと、
おなじく子どもを迎えにきたおっかさんの表情が死んだ魚みたいな目になっており

おもわずギョギョギョ!となってしまったことがある。



身体だけでなく、心も疲れているのだなぁという感じが一瞬の表情でもわかり、
チョイとチョイと!大丈夫ですか?!
と肩をゆすりたくなったがやめた。


ただその日はそれがその人だけでなく、来る人来る人、みなさんがまあまあ疲れた表情であった。

私は挨拶をして帰りながら、
みんなお疲れなんだなぁ。どうしたどうした。
なんて他人事のように漠然と思いながら帰ったわけですが、まぁそんなのみんながガンガン働きながら育児をしているからに決まっている。
みんなエライ。エラすぎる。


ごくろうさまさまです



私はそのあたりの自分を甘やかす能力には、
まあまあ長けていて、
週5みっちり働くのでは自分がアイスクリームをぺろぺろ舐める時間がないではないか!と、ワーキングマザーになってから早々に気づき、
アイスぺろぺろタイムを確保すべく、働き方を速攻で調整したわけだ。 


そこにはもちろん、アイスぺろぺろのかわりに、給料が減るという交換条件がもれなくついてくるわけだが、自分の場合、ストレスがたまりすぎると、金遣いが海賊王みたいになるため、キツキツにしてもちょっと緩めても、トータルのお金は対して変わらないんじゃね?という、いい感じのいいわけを夫にプレゼンし、
20代の頃から正社員は早々にリタイアした。

……。



周りの友人たちにも、この、自分甘やかし大作戦をすすめているわけだが、

真面目な友人たちが口を揃えていう言葉は
「でも社会保険欲しいんだよね〜〜〜〜」
であった。

しゃ、社会保険…


私は早々にその社会の保険という名前の通りの保険から愛想をつかされてしまったため、
もう欲しいとかいう前に忘れてしまっていたけど、真面目に聞いていると、確かにその保険イイね。欲しいね。(いまさら)

何より老後の年金なんかがしっかりしているから老後ビンボ〜ばあちゃんにならなくて済むかもヨ。という社会の保険なのかもしれない。
(夫も自営業なのでダブルで国保な私たち)

おばあちゃんになってからもバナナを買うときにエクアドル産のうまくて歯応えのある立派なバナナを断念しなくても済むかもよっていう保険なんだきっと。

「あとボーナスは絶対」


と、友人から追加されたワードを聞いてまたもやひっくり返る。

「ボ、ボォーナス!!!」

なんて素敵な言葉なんだろう。
聞いただけでウキウキしちゃうよ。

あ〜それらを早々、蹴りとばしちゃった私はもしかしたら10年後も20年後もフィリピン産98円安売りバナナを買っては「やわらかくておいしい」と強がっていることでしょう。

それを考えたら今がんばっときゃぁ、エクアドルが待ってっからよっ!!!
という社会の保険に入るために、みんながんばってるのかァ。エライなァ。
と、今のみなさんのガッツとファイトに納得と尊敬の心である。


ところでエクアドルってどこだっけ



だけど私はあんまり後先のことは考えなくて、ビンボ〜ばぁちゃんになることよりさ、今のおまえさんを心配しなよと疲れ切った働き者のお母さんたちにお伝えしたい気持ちも、もちろんある。

理由としては、今を大事にして欲しいとかいうと、かなりかっこいい感じだけど、今を楽しく生きている人はなんとなく老後もそれなりに楽しく生きていけるのではないかなぁという全くもって説得力もないフワッとした理由だけだ。

だから全然参考にしないでください。
社会保険は大切だし、
こんな私は、70歳になったら
(老後のことを考えなかった若い自分のお馬鹿!)と後悔するだろう。
70歳の私よ、申し訳ありません。

つつましく生きてください


逆に自分もっとがんばって社保入んなさいよ!と誰かに喝を入れてもらった方がいいのかもしれない。誰か叱って。

でもでも将来のために今のアイスぺろぺろ制度を廃止するなんてできまへん!というとっても自分勝手な気持ちは湧いてきたので一応書いておく。だって明日死ぬかもしんないしさ。
明後日ノストラダムスの大予言みたいになるかもしんないしさ。


何より日本のお母さんたちはみんながんばり屋さんすぎる。
そんなにがんばらないで、
(学資保険とかあきらめてさ)
たまにはサーティーワンアイスでも舐めてゆっくりしてほしい。

もし私がサーティーワンの社長になったらさ、
(または社長の大親友になったらさ)全国のお母さんたちにアイスを配るよ。
しかもダブルにしちゃう。
赤字覚悟でキャラメルリボン配ります。

そんなに絶対出世は見込めないけど(だってあんまり働いてないからね)

お母さんたち(お父さんもね)、笑顔になって欲しいです。

送迎とか、ハミガキとか、おふろとか
しんどいときもあるけれど。

今日もおつかれさまです


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