坂やったら、誰にも負けへん!!
好きな漫画があるんですよ。
いくつかあげると、“3月のライオン”、“はちみつとクローバー”、“蟲師”、“昴”、“め組の大吾”、“ランウェイで笑って”、“バチバチ”、“パンプキンシザーズ ”、“ブルージャイアント”
漫画って出会う時期によっては、人生観に多大なる影響を与える力がある、と思っています。
この時期に、この作品に出会えたという巡り合わせみたいなもの。
数ある漫画の中で、かなり上位で好きな漫画があるんです。
高校の部活もので、
自転車競技もので、
主人公の背は低く、
得意分野は坂道で、
掲載誌が週刊少年チャンピオン。
分かりましたか?
そう、
弱虫ペダル!!
ではなくて、
こちら、
画像は公式HPより引用
そう『シャカリキ!』です。
あら?知りませんか?
それもそのはずで1992年から1995年まで連載されていた上記“昴”、“め組の大吾”の作者である曽田正人先生の初めての長期連載作品でもあります。
弱虫ペダルと比べると、シャカリキ!はそこまでチームで支え合い、勝利を掴む!!という漫画ではありません。
一応部活ものなので、チームで一緒に走る描写はあるものの、その中でも個としての力が強くかかれています。
レース中に協力して走ることはありますが、助け合うというよりも競い合って走り、ライバルとしてのチームメイトといった方が適切でしょう。
作中、チームとして走るのは序盤の地元のレースと、終盤に入る前のインターハイくらいなもので、高校の部活ものなら重要なインターハイは結構さらっと終わりました。
ちょっとネタバレしつつ話します。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
主人公、野々村輝(テル)。
とにかく登り坂が強い。
付いた名称は“山岳王”。
あまりにも強すぎて他の選手を絶望の縁に叩き込むほど。
最終のツール・ド・おきなわのレースでは、
同大会前年10位の先輩、前年国大準優勝のOB、実業団のエース達の心をボキボキにへし折りました。
そんな中、心を折られず躍らせて最後にゴールを争ったのが序盤からライバルだった同級生というのが如何にも少年漫画していて熱いです。
(以降の作品もそうですが、突出した才能を持つ主人公の活躍を描くのが曽田先生の作風だと思います)
自分がこんなに熱い気持ちで何かに取り組めたことってあっただろうか?
狂おしい程に何かを求めたことは?
あくまでもこれは漫画での話です。
でも、この作品を読んで、込められた熱い情熱に感化された自分が確かにいます。
その影響があり動かされた時期があります。
そして、それを経て出来上がった自分がいます。
主人公のセリフ、
「坂やったら、誰にも負けへん!!」
まだ胸をはって言えるものが自分にはありませんが、最近情熱に欠けているので、高らかにそう言えるものが出来るよう心掛けたいと思います。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ミーハー過ぎて恥ずかしいですが、この作品の影響で主人公の愛車となるBianchiービアンキーのメッセンジャーバッグ愛用していました。
本当はロードバイク自体も買うつもりでしたが、紆余曲折あって何故かバイクの方を買ってしまって買う機会逃してしまいましたが。
“弱虫ペダル”、“のりりん”、“かもめチャンス”、“ろんぐらいだぁす!”と今では自転車漫画も沢山出ていますが、もし、まだ読まれていない方がいたらおすすめです。
苦しい坂道が好きになるかも。
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