浮世絵
天気悪い!ということで、昨日はハイキングではなく名古屋市博物館にお邪魔してきました~
今の特別展は浮世絵、国芳から芳年まで。
名古屋市博物館は、桜通線を経由するということもあり、名古屋内においては比較的交通の便が不利な場所にあります。
(名古屋的に有利なのは、東山線、名城線かと考えています。)
今回の展示で変わっていたこと。
それは、
撮影OK!
えっ!?まじで?!
まじでした。
現物をパシャり。
これは興奮してしまいます。
なぜ、CPLフィルターつけてこなかったかのかと自分を問いただしたい。(額のガラス、ショーケースのガラスの反射あったので)
浮世絵はこれまで結構見て来ました。
ボストン美術館が契約切れる前はとくに浮世絵が多かったこともあるので、ちょっと飽きていた気もします。
が、今回のは良かった。
文章なら、
とっても良かった!
の感想で終わるとこですが、実物も撮れたので、もう少し感想文書けそうです。
浮世絵って、現代に通じるものがかなりあると思います。
上のは、大江山の酒呑童子戦うという場面ですが、非常にARPGぽい画になっています。
VS酒呑童子
モン○ター○ンターとか。
誰を討伐したらいいか一目瞭然。
こちらもそう。
登場人物に名前がふってあります。
それで敵対するキャラの絵。
さっきのもそうですが、見たことあります。
ゲームとかよりも前の記憶。
小学校前の頃に見た、戦隊ものの図鑑や絵本はこんな感じのシーンがよくありました。
明確に良いものVS悪いものが見開きで戦ってる。
単純明快過ぎて、当時の自分の方が理解が早いかも。
西洋だと、誰が何を持っているかによって誰と示すようなアトリビュートも、(識字率の高さによって)誰を誰とする為に表記なされているのが、浮世絵の面白いところといえましょう。
それでポスターにも使われた髑髏。
全体像はこんな感じです。
実際に見ると、うぅんと唸りました。
解剖的に構造のオトガイ孔、眼窩下孔の描写は流石!とも思いますが、下顎の前歯あたりの描写はいまいちです。
ゲームでいえば、通常戦闘終了後のイベントシーンでしょうか。
容易に場面が浮かびます。
全体を見てみれば非常に面白い内容でした。
もちろんあまり興味ないものもあったので、全て良かったわけではありませんが、勇ましいもの、美しいもの、おどろおどろしいものが沢山詰まっていました。
一部猟奇的な作品も展示してありました。
以下にそんなもの↓
あえて向きは直していません。
鮟鱇を ふりさけみれば 厨かな
冒頭に書かれている歌らしいです。
鮟鱇の吊るし切りとはいいますが、かなりショッキングです。
そういった猟奇的なものには、ゾーンに入る前にこういった表記が。
これも演出の一部として良いですね。
あと目玉としてはこの作品。
一ツ家という物語のワンシーンと言えるのでしょうか。
本来だと、旅人を泊めて夜寝たあとに殺して金品を盗る婆さんと、旅人に姿を変えた観音菩薩の化身、旅人の身代わりとなる婆さんの娘の3人が描かれているのですが、この絵はまさに今石を繋いだ縄を火で焼ききるその緊迫した場面を切り取っています。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
名古屋市博物館は特別展の他にも見所があります。
常設展の横井庄一さんの実際に使用されていた生活用品などは是非見て頂きたい展示です。
横井庄一
太平洋戦争終結から28年目、アメリカ領グアム島で地元の猟師に発見された残留日本兵として知られる。愛知県愛西市生まれ。
それではまた!
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