こんなに美しい秋を感じられるなんて
王様のブランチ(TBSの情報番組)を一緒に観ていた5歳の子どもが、息をのむように口にしたことば。
「こんなに美しい秋を感じられるなんて」
テレビに映った場面は栃木県の観光地・那須。紅葉がとてもきれいだった。
わたしは那須が好きで、子どもが1歳〜2歳にかけて3回ほど旅行に行っている。
小さかったから本人は覚えていない。
ここ、那須って言うんだよ。行ったことあるんだけど、覚えてないよねえ?なんて話をしていたら、
「ここに住んでみたいなあ」と。
「えー!そうなの?でもさ、すぐ近くにコンビニがあったり、薬局や駅があるわけじゃなくて。買い物する時とか、結構遠くまで車で行かないといけないかもよ?」
と話したら、きっと「んー、じゃあ、いいかなあ」って言うと思ってた。
そしたら、
「でもさ…こんなに美しい秋を感じられるなんて。すごいよ…」
目をキラキラさせて放たれた純粋なことばに、わたしは絶句してしまった。
表現の美しさとともに、自然を心で感じる姿に驚いた。子どもってすごい。5歳って、感じたことをこんなふうに言葉にすることができるんだ。
と同時に、自分は自然のなかで生活することになじめないんだなと再確認した。
便利な生活に慣れて、欲しいものがすぐ買える場所に住んで、自然と触れ合うのはたまに行く公園くらい。
そんなわたしに、子どもが「自然の美しさ」を教えてくれた気がした。
テレビじゃなくて、本物の紅葉を見せてあげたい。
でも、那須から遠く離れた場所に住んでいるから、「よし!明日行こう!」とは言えない。
でも、またいつか一緒に那須に行きたいなあ。
その後、日光のリッツカールトンのスイートルームが出てきて、「ねえ、ここ行きたいな」って言われたけど、1泊11万円〜は完全に予算オーバー(笑)
そうだね~お仕事がんばらなきゃなあ~なんて笑って返したのでした。
わたしの書いた文章が何かを生み出すきっかけになっていたとしたら、とてもうれしく思います♪