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『自分だけの感覚』が言語化能力に追いつかれてはいけない。

木村:参加者の人を見てて思ったのが、『つくる人』って自分の中のテーマというかさ、湧いてきてしまうものというか。得体の知れない何かがあるんだと思ってるの。名前の付けられないなにか。

大野:なんせクセもの達が集まってるからね。笑

木村:それをわかってもらうために、言葉や作品で表現したりするでしょ。でもその表現できるものって自分の中にあるもののほんの1部でさ。本当は10あるうちの、4まではなんとか表現にできるとかさ、そんなもんだと思うんだ。残り6は、確実にあるんだけど、自分でも捉えられないというかさ。

大野:あー、わかる気がするな、この感覚も言葉にしにくいけど。笑。言葉にできない感覚の話を言葉でするってなんか変な感じだね。笑。

木村:その論理性とか、言語化能力に、自分だけの感覚がが追いつかれちゃいけないんだなって思ってさ。

大野:言葉で説明できるってさ、何だろうな、すげぇわかるよ。何だろう、おれって人に理解されたくない願望ってあってさ。言葉で全部理解できると思い込んでる人も全然面白くないと思ってるの。笑。だから常にもっとワクワクするような、自分がやったことがないというか、新しいことを考えてるんだけどさ。

木村:人に伝わるようにしようというか、そういう『伝わる努力』はし続けるんだけど、それよりも重要なのは、言語化できない自分だけの感覚を磨き続けることなんじゃないかと思っててさ。

大野:そういう葛藤ってあるよね。『理解されたい自分』と『理解されたくない自分』の戦いというかね。一時的にどっちかに偏ることもあるけど、基本的には戦ってる感じがする。

木村:おれ的には戦ってるってよりも、自分自身が走ってて、走ってる先頭のところって自分でも表現しきれないんだけど、走った足跡、数メートル後ろのところにあるものは何とか形になる、説明できるというかさ。そういうレースなんじゃないかと思うよ。

大野:あー、わかる気がする。

木村:でもこれってきっと、走るのをやめて立ち止まって、その場で言語化しようとしてもできないと思っててさ。走り続けてて、常に更新してるからこそ、その少し手前のことがやっと言語化できる、みたいなことはあると思ってるんだよね。

大野:自分とのチキンレースが繰り広げられてるわけだね。笑。結構ハードなレースだけど。笑

木村:言語化できる自分と、言語化できない自分がいて、常に言語化できない自分が先頭を走ってないといけない。追いつかれちゃいけないって言うのかな。それってすごい孤独なレースでさ。だって自分が言葉にできないものを他人がわかってくれるわけないじゃない。だから結構慣れるまではキツイんだけど、でも誰しもみんなそういう部分はきっと持ってて。

大野:かくおうどうに集まる人って、今回のAIゼミに限らずね。結構そういう変わった人というか、面白い人が多いと思ってて。色んな人が集まって来てくれるけど、そういう感覚を持ってる人は多い気がするな。

木村:でもその言語化できない部分を持ってる人が、AIを使いこなしたり、次の時代で活躍するんじゃないかなと思ってる。急にAIゼミっぽい話するけど。笑。例えば福原志保(@vitronique_jaさんとかもそうでさ。

大野:この人は何をやってる方?

木村:アーティストなんだけど、googleからスカウトされて活躍してる人。googleとかAmazonとか、そう言うIT企業の共通見解が、『論理の塊であるAIを使いこなすのは、感性を武器に活躍するアーティストなんじゃないか』ってことらしいんだよね。これからの『答えのない時代』のためにgoogleに登用されたアーティストのひとりがこの福原さん。

大野:急にAIゼミっぽい話題になったね。笑。いや、でもわかる気がするな。感性とか感覚の方が重要っていうのは。

木村:こういうところから考えるとさ、やっぱりアイデアって重要だと思っててさ。今って「アイディアに価値はない、行動こそ全てだ。」みたいに言われてるけど、それって行動しないのが前提の人はそうだけど、行動するのが前提の人からしたらアイディアは重要でしょ。

『アイディアに価値はない、は本当か。 行動が前提の人、考えるが前提の人。』へ続きます。


お知らせ
8月19日(日)16:00〜18:00に【入門編】AI時代の出版ゼミ 『つくる人の武器』としての出版講座を渋谷で開催します。

詳細はこちら👉 https://aipublish.peatix.com/
イベントページはこちら👉https://www.facebook.com/events/205068223534630/?notif_t=plan_user_associated&notif_id=1533914736234533

【イベント概要】
AI時代の出版ゼミ 『つくる人の武器』としての出版講座

AI時代に力を持つのは、自らの感性、美学、哲学を技術を駆使して形にする “つくり出す人” です。

☝️第2回より「一芸払い」をはじめました。詳細は料金欄をご確認ください。

データやルールがあるものや、そこから導き出せる『正解があるもの』はAIに任せればいい。データやルールのない『感性を元にした、正解のないものをつくり出す人』が活躍していくこれからの時代。

そんな時代に活躍する、アーティスト、デザイナー、パフォーマー、カメラマン。はたまた、料理人やパティシエ、ライターや作家、映画監督に作曲家。そんなアイディアと技術を駆使して『つくる人』たちにとって『著書』は武器になります。 

そんなAI時代に向けて、『つくる人の武器』としての出版講座を開催します。

例えばアーティストなら作品の説明や制作過程をまとめた著書をポートフォリできるのはもちろん、展覧会のグッズとして販売したり、それらをテキストに初心者向けの絵描き講座をすることもできる。
例えばパフォーマーなら自分のパフォーマンス動画を電子書籍にリンクさせて、
写真と動画と文章で作品を紹介することもできる。
 
しかもアマゾンの自己出版サービスを使えば、スマホだけで電子書籍もペーパーブックも出版することができる。どちらも1冊から販売できるから、何冊以上売らないといけないというノルマもなければ、初期費用も無料でリスクもありません。

ゼミ中には目次作りのノウハウを教えるだけでなく、どのような切り口で本にすればヒットする内容になるかの個別相談を行います。同じく出版に向けて努力するクリエイターの仲間ができるのも大きな魅力です。

■対象人物
・『つくり出すこと』をしているすべての社会人、学生
・独自の技術や作品を持つクリエイター
・自分のノウハウを体系化させたい人
・電子書籍やペーパーブックで出版したい人
・ニッチな言語や技術を極めている人(初回ではアラビア語の詩集の出版を目指している方も来ました)

■場所
くるくる Global Hub
(JR渋谷駅から徒歩5分 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1丁目13−5)

参考note記事

・アーティストよ筆を取れ。出版は爆発だ。

・スマホがあれば出版できる

・10冊売れると10.000円。電子書籍の印税の話


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