AI時代の出版ゼミ_vol

AIネイティブ世代の優等生クラスってこんな感じ、かも(あるいはクラスでちょっと浮いてた人たちの集まり)

木村:いま落合さんのデジタルネイチャー読んでるんだけど、あの中に「下駄」って表現が出てくるんだよ。


落合陽一
1987年生まれ。メディアアーティスト。東京大学大学院学際情報学府博士課程修了(学際情報学府初の早期修了)、博士(学際情報学)。筑波大学学長補佐、大阪芸術大学客員教授、デジタルハリウッド大学客員教授を兼務。ピクシーダストテクノロジーズCEO。2015年米国WTNよりWorld Technology Award 2015、2016年Ars ElectronicaよりPrix Ars Electronica、EU(ヨーロッパ連合)よりSTARTS Prizeなど国内外で受賞多数。著書に『魔法の世紀』(PLANETS)、『これからの世界をつくる仲間たちへ』(小学館)など。個展として「Image and Matter (マレーシア・クアラルンプール,2016)」や「Imago et Materia (東京六本木,2017)」「ジャパニーズテクニウム展 (東京紀尾井町,2017)」「山紫水明∽事事無碍∽計算機自然」(東京表参道.2018)など

木村:「下駄」って誰でも使えるオープンソースってことなんだけど、例えばおれたちってインターネット普通に使うじゃない。インターネット初期はそれを使いこなせることは、武器としてその人の実力に加算されてた。けど今はもう誰でも使える土台というか、下駄として実力を底上げしてくれてる。誰でも使えるんだけど、その使える人の実力の土台を高める下駄として機能してる、みたいな話。

大野:あー、なるほどね。

木村:んで、AIって要は下駄だと思うのよ。それで、こういうARTな人たちが下駄としてAIを使いこなし始めたら、とんでもないことになるだろうなって。

大野:おれ最近実感したのが、AIって意外ともう身近にもう既にあってさ。おれスマホ売る仕事してるけど、スマホにAIってもうめっちゃ入ってるんだ。シャープの機種とかもさ、もう普通にAIが入っててさ。

木村:へーーー!

大野:それは充電の習慣を自動で学習してくれて、バッテリーに負荷がかかり難い充電になるわけよ。あとは動画の中からAIが自動でベストショットを抜き出して写真にしてくれるとかさ。なんかもうさ、AI時代ってもう全然いま現在がそうじゃん!って実感し始めてる。

木村:ほんとだよね、いまってAIメーカーってサービスがあるの。それ使うと環境構築とかそういうめんどくさいの全くなしで、機械学習で画像識別するAIを誰でも作れるサービスあるよ。


木村:確か初めてラベル付けしてないYouTube動画でgoogleがディープラーニングさせて、猫を識別するAIを開発したって話題になったのが2012年。その6年後にはプログラミングなしで小学生でも同じことが出来るようになったわけでしょ。それでこの動きって不可逆だし、むしろ加速していくじゃん。

大野:こんなのあるんだ、面白いね!

木村:そうやって特別な技術がなくても、Twitterで投稿するくらい気軽にAIを使うようになっていく。そんな中で、ゼミに来てくれてるようなARTな人たちが『下駄としてのAI』を使うようになったらすごいことになるんだろうな。これまで以上に、ここにいるような人たちが活躍していくんだろうなと思ったのよ。

大野:いいねぇ〜、楽しみだねぇ〜。

木村:前回までは各回2人とかだったし、一芸払いもこんなに集まったのは初めてだったからあれだったんだけど、ああやって集まるとかなりイメージが変わったな。5年後10年後のAIネイティブ世代の学校の優等生クラスってあんな感じの雰囲気かもしれないよ。笑。まあでも、クラスでちょっと浮いてた人たちとも言えるかもしれないな。あれ、おれだけか。

大野:(無言で微笑む)


次回『ART世界の住人が、Logic世界の住人にできること』へ続きます。


お知らせ

8月19日(日)16:00〜18:00に【入門編】AI時代の出版ゼミ 『つくる人の武器』としての出版講座を渋谷で開催します。

詳細はこちら👉 https://aipublish.peatix.com/

【イベント概要】
AI時代の出版ゼミ 『つくる人の武器』としての出版講座

AI時代に力を持つのは、自らの感性、美学、哲学を技術を駆使して形にする “つくり出す人” です。

データやルールがあるものや、そこから導き出せる『正解があるもの』はAIに任せればいい。データやルールのない『感性を元にした、正解のないものをつくり出す人』が活躍していくこれからの時代。

そんな時代に活躍する、アーティスト、デザイナー、パフォーマー、カメラマン。はたまた、料理人やパティシエ、ライターや作家、映画監督に作曲家。そんなアイディアと技術を駆使して『つくる人』たちにとって『著書』は武器になります。 

そんなAI時代に向けて、『つくる人の武器』としての出版講座を開催します。

例えばアーティストなら作品の説明や制作過程をまとめた著書をポートフォリできるのはもちろん、展覧会のグッズとして販売したり、それらをテキストに初心者向けの絵描き講座をすることもできる。
例えばパフォーマーなら自分のパフォーマンス動画を電子書籍にリンクさせて、
写真と動画と文章で作品を紹介することもできる。
 
しかもアマゾンの自己出版サービスを使えば、スマホだけで電子書籍もペーパーブックも出版することができる。どちらも1冊から販売できるから、何冊以上売らないといけないというノルマもなければ、初期費用も無料でリスクもありません。

ゼミ中には目次作りのノウハウを教えるだけでなく、どのような切り口で本にすればヒットする内容になるかの個別相談を行います。同じく出版に向けて努力するクリエイターの仲間ができるのも大きな魅力です。

■対象人物

・「出版や内容に興味はあるけど書けることないんだよなぁ」という方
・『つくり出すこと』をしているすべての社会人、学生
・独自の技術や作品を持つクリエイター
・自分のノウハウを体系化させたい人
・電子書籍やペーパーブックで出版したい人
・ニッチな言語や技術を極めている人(初回ではアラビア語の詩集の出版を目指している方も来ました)

■場所

くるくる Global Hub
(JR渋谷駅から徒歩5分 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1丁目13−5)

■日時

・8月19日(日)16:00〜18:00

■料金

・一般3,000円
・【一芸払い】2,000円
※一芸払いとは:AI時代の出版ゼミでは、アーティスト・デザイナー・クリエイター・ダンサー・カメラマン・パティシエ・ライターなど、何かを『つくりり出す』人を応援しています。そのような人向けに、料金の一部をそれぞれの『一芸』で支払うコースを用意しました。アーティストの方でしたら作品1点を参加費の代わりに提供いただき、パフォーマーの方はゼミの休憩時間でパフォーマンスを披露していただき、カメラマンの方でしたらゼミ中の撮影をしていただくなど、その方の『一芸』を提供していただくことで、参加費の一部とするコースです。

詳細はコチラ 『一芸払い、始まる』


■お申込み方法

peatixにてチケットをお申し込みください。
詳細はこちら👉 https://aipublish.peatix.com/
※Facebookで参加ボタンを押すだけではお申し込みにはなりません
https://www.facebook.com/events/205068223534630/

参考note記事

・アーティストよ筆を取れ。出版は爆発だ。


・スマホがあれば出版できる


・10冊売れると10.000円。電子書籍の印税の話



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