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読み手側から「書く」を考える.vol2

どんな記事だったら惹かれますか。
素直な文章、上手い文章、表現が巧みな文章など、人によってバラバラかもしれません。
今回、読者側の視点から「書くこと」を考えようと思います。

「電気」から書くを考える

私の興味ある分野の一つが電気です。電気は社会のインフラを支える重要なものの一つであり、電気なくして生活できないと思っています。
さて、好きな電気から「書く」を考えてみます。

発電機や電動機(モータ)の原理である電気磁気学。
電気磁気学で大活躍した、教科書に出てくるマイケル・ファラデーを例に挙げてみました。

マイケル・ファラデー(1971~1867)
イギリスの化学者・物理学者(あるいは当時の呼称では自然哲学者)で、電磁気学および電気化学の分野での貢献で知られている。
直流電流を流した電気伝導体の周囲の磁場を研究し、物理学における電磁場の基礎理論を確立。同様に電磁誘導の法則、反磁性、電気分解の法則などを発見。磁性が光線に影響を与えること、2つの現象が根底で関連していることを明らかにした。電磁気を利用して回転する装置(電動機)を発明し、その後の電動機技術の基礎を築いた。それだけでなく電気を使ったテクノロジー全般が彼の業績から発展したものである。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ファラデーがこのように活躍した背景には、物事を注意深く観察し、疑問を持ち、納得のいくまで追求した結果だと思うのです。
私が読んだ本の中で、印象に残ったファラデーが友人のベンジャミン・アボットに宛てた手紙の一部を紹介します。

「――違う――違う――違う――違う――ひとつもない――そうだ――使いものにならなくなった哲学なんてないさ――違う――違う――絶対違う――あいつにはそれがわかってるんだ――ありがとう――そんなことはありえないよ――ブラボー。
 アボット、君が9月28日にくれた手紙の1枚目にあった質問の答えを全部、この文にはっきり書いておいた」

『電気革命』D・ボダニス(新潮文庫)

上記の手紙のような文章を友人に送るような人がファラデーだそうです。この手紙を読んで、どう思いますか。私はファラデーの物事に対する追求心が表れている手紙だと感じました。
さて、話は脱線しましたが、本題に入っていきます。

書くことに求められること

文章を書くためには、書き手側がネタを作らなければなりません。
ネタを作ろうとすると、本を読むように物事(世のなか)を読まないといけないそうです。私も物事を注意深く観察し、考えることは苦手です。
だからこそ、アウトプットの一環として日記や、そのとき感じた感情や発見をメモ帳に残すようにしました。
書くことの大前提として、よき書き手であるためにはまず、よき読者でなければならないことを実感するために自分なりの工夫をしています。

私の文章がつまらない理由

――自分の文章がつまらない。
――表現が乏しい。
振返ってみると、そのようなことを良く感じていた気がします(今現在もです)。
よく周りの人に添削してもらう際には、稚拙な文章と指摘されます。
前向きに捉えると、これから成長の余地がある文章だと言われているような気がしますが、25歳になって周りの人たちと自分を比較すると、自分の想いが表現できていないのはもったいないと思っています。

素晴らしい文章を読むと、続きが気になり手が止まらなくなります。
退屈な映画を観ると眠くなりますが、素晴らしい映画を観ると、まばたきすらもったいなく感じてしまいます。本も同様で、つまらない本だとページをめくることすら億劫になります。
このような経験は誰しもが味わったことがあるものではないでしょうか。

では、「なぜ、魅力的な文章に惹かれるのか」自分なりに考えてみました。
・分かりやすく、書き手の文章に惹かれた。
・物語が好きになった。
・表現に惹かれた。

次に、「どんな文章が嫌いなのか」についても考えてみました。
・きれいごとばかりの慈善者っぽい文章。
・言葉が難しすぎて、分かりづらい文章。
・上から目線のような文章。

このことから、自分でも自分が読者として自分の記事を読んだとき「嫌いな文章」に該当しないかを意識しなければ、いつまでたっても文章力が向上しない結論に至りました。

最後に

文章を書くことで、世の中の自分を含めた誰かがきっと何かを感じてくれるのではと思っています。もちろん私も、数年後に自分の文章を見て、何かを感じます。

10年前に書いた未来への自分の手紙を見て、私はふと笑ってしまうことがあります。あのとき感じていた感情や状況、未来に対する想いと現在のギャップ。色々あったからこそ、面白くて仕方がないのです。

書くことも、その日の自分の状態や気持ち、環境によって日々変化します。
毎日を少しばかり注意深く「読んでみる」とアップデートされ、魅力的な文章が書けると信じています。
ファラデーのように探究心に満ちあふれた世界が「読める」と書くことも毎日を過ごすことも楽しくなるはずです。


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