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言語学 ガリレオ

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#言語

言語学版 ガリレオ ch.3

言語学版 ガリレオ ch.3

第3章 ネガティビティー・バイアス

「考えるという行為は、人間に与えられた最大の楽しみだ」

しかし、「考えすぎない」ことが大事だと主張している本がある。

この本では、「考えすぎない」ことの重要性をいろんな仮説に基づいて考察している。

その数、45。 どの仮説も「実に興味深い」。
その1つに「ネガティビティー・バイアス」がある。

つまり、「ネガティブな情報ほど注意が向きやすい」ということ

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言語学版 ガリレオ  ch. 2

言語学版 ガリレオ ch. 2

第2章  決められない言語今回も 『世にも奇妙なニッポンのお笑い』をとりあげる。
ちなみに、背表紙はこんな ↓ 感じ。

この中で、「日本人は決めたがる」という指摘がある。

日本の「ツッコミ」を「一本締め」と結び付けている。

「実に面白い」視点である。

たしかに、日本では一本締めのように最後をキメて締めくくることが多い。

しかし、日本語は「決められない言語」なのである。
(『日本語の教科書

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言語学版 ガリレオ  ch.1

言語学版 ガリレオ ch.1

第1章 ~肯定と否定~本を読んでいると、「実に面白い」アイデアに出会うことがある。

そして、そのような面白いアイデアは言語学的な面白さとリンクすることが多い。このコラムでは、あらゆるアイデアを言語学的に分析していく。

人気TVドラマの『ガリレオ』は物理学であるが、これは 『言語学版 ガリレオ』である。

今回、取り上げるのは、この本。

著者のチャド・マーレンさんはオーストラリア人であるが、松

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