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言語学 ガリレオ

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言語学版 ガリレオ ch.8

言語学版 ガリレオ ch.8

第8章 ぼかす言語
こんなカッコいい不良じいさんになりたい。

そう思わせてくれる対談集が、この ↓ 本である。

重松さんの含蓄ある言葉も胸に刺さるが、それ以上に鶴見俊輔さんの生きざま、考え方に脱帽しっぱなしである。

その中でも、鶴見さんがアメリカでヘレンケラーに会った話は印象深い。

すでに歴史的偉人のヘレンケラーに、実際に会って話したことがあるというのは、驚きである。

そして、unle

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言語学版 ガリレオ ch.4

言語学版 ガリレオ ch.4

第4章 分けたがる言葉
タイトルだけを見ると言語とは関係ない本のように思えるだろう。

ゴリラ研究の第一人者で京大総長の山極さんと『バカの壁』でおなじみの解剖学者の養老さんの対談である。

この本には言語を考える上で有益な洞察が多い。

とくに、二人とも「本来は違うものを同じカテゴリーに入れる」というのが言葉の特徴であることを指摘している。

たしかに、「イヌ」といってもいろんな犬がいる。

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言語学版 ガリレオ ch.3

言語学版 ガリレオ ch.3

第3章 ネガティビティー・バイアス

「考えるという行為は、人間に与えられた最大の楽しみだ」

しかし、「考えすぎない」ことが大事だと主張している本がある。

この本では、「考えすぎない」ことの重要性をいろんな仮説に基づいて考察している。

その数、45。 どの仮説も「実に興味深い」。
その1つに「ネガティビティー・バイアス」がある。

つまり、「ネガティブな情報ほど注意が向きやすい」ということ

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