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悩みを聴くということ【言の葉Cafe】
お仕事関係では本当に月日の速さを実感させられます。
ほんの少し前に有効だったことが、もうまったく効かなくなっています。
そのせいでしょうか、オンラインサロンに過去に書いたビジネスコラムを読み返すのが恥ずかしくて
(;^ω^)
そうしたことを感じたので一年半くらい前からビジネスについてガッツリと書くのを辞めて、文芸のほうにシフトするようにしています。
そっちは不変ですね。
(なのでここしばらくはビジネス書を買っていません。Kindleでサラッと読む程度です。紙の本で購入するのは、暮らし系のエッセイが多いです「50代から始める生活」的なタイトルのもの)
「NOW」という言葉がとてもダサく感じていましたが、その予感だったのでしようね。
そのうち、いまは頻繁に使っている用語も古臭い「ネタ」扱いになるのでしようね。
「ERP」とか「まだ、そんなこと言ってるの?」となるのかも。
そういえば『Canva』を使ったとき、それまで何年もかけて学校で学んだ知識がフワッと感覚で使えるようになっているので悔しい思いをしたデザイナーさんも多くいらっしゃるのではありませんか?
僕は長いこと写真作家としてお仕事をすることもありましたが、スマホのカメラの技術が向上してきてスマホで「カメラマン」と名乗る人が出てきたとき、周りの「一眼信者」の方々がとても怒っていたのを笑って観ていました。
僕自身、カメラの性能が向上するのは喜ばしく思っていましたし、何より面倒くさい年寄りの技術論が苦手でしたので(笑)
そんなこともあって「仕事」も変わりました。
また個人の悩み相談も「これまでの知識」がまったく役に立たないことが多いです。
普通なら「こうすれば良いじゃない」と言えるようなことが「できない」から、僕のような見知らぬおじさんに連絡をくださる訳です。
出来る人は「こうすれば良い」「何故そうしないの」と言います。
でも「できないで困っている人」は「出来ない」のです。
ある女性からのご相談で、男性からの告白がよくあることを悩んでいる方がいらっしゃいます。告白されない方からいわせれば「嫌味?モテ女アピール!?」とお怒りの方もいらっしゃると思います。
でも、悩んでいるのは事実ですし、悩む理由は人それぞれです。
太っていることを悩む人もいれば、痩せていることを悩む人もいる。
人は、今いる環境がベストではないという方がとても多くいらっしゃる。
そのベストではない環境でも、まだ「耐えられる」という消極的な理由で行動されない方もまた多い。
「あなたはあなたでいいじゃない」
これはまったくの正論なのですが、ご存知のように悩みに対して「正論」ほど役に立たないものはありません。
「お腹が痛い」と苦しんでいる人に
「正露丸を飲みなさい」では辛すぎます。
その人が何を望んでいるのか、
さすって欲しいのか、傍にいてほしいのか、
それとも出て行ってほしいのか(笑)
その人の中にしか答えはありません。
だから、精一杯その人と向き合うこと。
それしかないんですよね。
だから、僕はそうします。
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