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旅人であり続ける

留学を終えるとき、友との別れに泣いた。確証のない「またね。」は寂しくて、辛くて、もう本当に会えないかもしれないと思って泣いた。友は「生きていれば必ず会えるよ。」って教えてくれました。

コロナがやってきて、生きていたって会えなくなることを知って、そこにいるのに会えなくて、辛くて、辛くて、泣いた。それでも大切な人たちとは手紙のやりとりをして心のつながりを覚えた。いつかきっと会えるはずだって何度も心を持ち直した。

それからコロナが収束して、海の向こうに住む友をも、結婚式に呼ぶことができた。みんなが集って、笑って泣いていた。生きていれば会えるんだって、やっぱり会えるんだって思って、嬉しくて嬉しくてわたしも泣いた。心の繋がりだって十分だけれど、顔を合わせて温度を感じられることは、何にも変え難い幸せだった。やっぱりハグをしたい。

大切な人たちのことを抱きしめ続ける人生を歩みたい。それがわたしが心から祈る人生です。たくさんの人がこれまでわたしを抱きしめてくれたから、わたしもぎゅっと、そっと。

台湾で行われた軍事演習のニュースを見て、どうか、これが不要な行為であったとみんなが笑う日が来ますように、と祈った。わたしは台湾には行ったことはないけれど、日本には今、たくさんの台湾の人たちが遊びに来ていて。台湾料理のフェアがあれば立ち止まって寄り道をする。ほんの少しでも関わりがある時点で、好きになることが予測できる時点で、訪れたことがなくとも、わたしにとってはもう大切な場所なのだと。

旅とは世界の人たちを友人として結んでいく魔法。2014年に星野リゾートが100周年を迎えたときに行われたPJTの100TRIP STORIESの特設サイトに記されたこの言葉が、わたしは大好きです。

いつか、観光産業が平和維持産業になるのだと。いつか、旅が世界を守るのだと、心から信じているわたしにとって、旅が魔法であることは空想でも、夢でも、理想でもなく、現実なのです。

人が人を想う力がなににも負けないように、土地を愛する力もまたとてもとても強い力なのかもしれない。それは争いを止める力があるほどに。綺麗事だと笑われても、心からそう思っている。

だから、わたしは旅をしよう。どこまでも、どこへでも。誰とでも。誰の元へも。好きなものを見つけよう。愛そう。愛されよう。

未来の平和のために、旅人であり続ける覚悟を持つ。


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