コラボ作品『流灯会(りゅうとうえ)』
久しぶりに練習がてら、kusabueさんの俳句に合わせてほぼ140字小説モドキを書かせて戴きました。
私が書く140字なので、特にこれと言って展開のある話ではないですし、ちょっとタイムリーは過ぎてしまった題材ですが(๑´ڡ`๑)テヘ
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『御霊送り(みたまおくり)』
流れて往く燈籠を見送り、その流水に指を晒す。そうすれば水という媒体を通して、流れて往くあの人の霊(たま)に最後まで触れていられるような気がして。
盂蘭盆会、流灯会──呼び方など何でもいい。また、ひととせ後に逢えるのなら。何より、いつかは己も往く身。
その日のために、ぼくはぬくもりを水面(みなも)に溶かした。
忘られぬ
御霊(みたま)やどりし
燈火(ともしび)に
ひととせ後の
逢瀬約して
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※kusabueさん のこちらの句に寄せて
→『どのひともいつか火となる流灯よ』
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