見出し画像

コラボ作品集 《バレンタインデー》 2

 
 
 
『もうひとつの記念日』
 


「ふたりが橋の上ですれ違ってから5カ月、お前の腕も大したことないな。キューピットはすぐに恋に落とすもんだぞ」

「本物の恋をするために時間をかけさせたのさ」

 彼女、毎日泣いていたからな。あの時、僕が放った矢にはこっそりチョコレートを塗っておいたのさ。

 今日が、忘れない記念日になるように。
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
☆俳句     kusabue
☆140字小説  吉田 翠
☆イメージ   悠凜
 
 
 
 
 
 
 
 
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?