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徒然なるままに#3 角川武蔵野ミュージアムのすすめ

東所沢駅から徒歩10分。住宅街をひたすら歩いた先に角川武蔵野ミュージアムはある。住宅街の真ん中に不思議な形をした建物がそびえたつ。本やマンガ好きなら一日中楽しめること間違いなし。今回は角川武蔵野ミュージアムのすすめを綴ってみようと思う。

① 建物

角川武蔵野ミュージアムに着くとまず目に入るのが特徴的な建物である。およそ神社とは思えないガラス張りのスタイリッシュな社は左右非対称で、近代的なのにどこか神秘的にも感じられる。

ところどころ出っ張ったり凹んだりしている石のような巨大な物体。これが角川武蔵野ミュージアムの本体である。いびつな形のフクロウの絵が壁面に描かれている。じっと見られているようで少し不安になる。

さらに波打つような建物など不思議な形の建物が並ぶ。中にはダヴィンチショップや角川食堂等のいくつかのお店が入っている。ホテルもあるようだ。

これらの建物は見ているだけでもわくわくするし、写真を撮っても映える。実際、本格的なカメラを持った人が風景を切り取っている場面も何度か見かけた。

②角川武蔵野ミュージアム

角川武蔵野ミュージアムには武蔵野に関する本が展示されている。本は自由に手に取ることができ、その場で読んで学びを深めることができる。

私が訪れた際には「俵万智展」が行われていた。展示室には歌が溢れていた。壁や天井から釣り下がったカーテン、ハートや船など様々な形の立体物と至るところに俵万智さんの詠んだ短歌が書かれている。ふと目に入った和歌が心に響く。

「子のために願うことなかれ願うとは何かを期待することだから」

「今日までに私がついた嘘なんてどうでもいいよというような海」

心地よいリズムとはっとするような言葉が並んでいる。『君たちはどう生きるか』やInstagram等、今めいた言葉もあり、新鮮で面白い。

展示室の一角には自分で短歌を考えるコーナーも設置されていた。水玉のような青い紙に

「〇〇〇〇〇〇いいね」と〇〇が言ったから〇月〇日は〇〇〇記念日

とあり、〇の部分を自分で埋めていく。詠めた歌は壁に飾ることができ、いろいろな人の記念日が垣間見えた。

他にも有名なのが、本棚劇場。2020年の紅白歌合戦でYOASOBIがパフォーマンスをした舞台だ。定期的にプロジェクションマッピングを見ることができる。本と光の共演は何とも言えぬ美しさである。天井までぎっしりと並ぶ本を見るだけでも心が浮き立つ。そんな空間だった。

本の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。


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