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#推薦図書

問いを立てることの重要性について

問いを立てることの重要性について

なんでも問題提起をして場を乱すのではなく、自分が捕らわれている檻を認識しつづけるために「問い」を発しつづけている。ところがその檻はとても我々にピッタリくっついていて、ラカンのいう「ラメラ」のように張り付いているものに対して「問い」という形式を通じて意識することができる。

一度遠回りしてラカンの「ラメラ」について考えてみよう。これについてはスラヴォイ・ジジェク「ラカンはこう読め!」の「エイリアン」

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【書籍紹介】内田樹『困難な成熟』:成熟は意識できるのか?

【書籍紹介】内田樹『困難な成熟』:成熟は意識できるのか?

水曜日はいま読んでいる本とかについて書いてきます
近いうちに有料noteに移行します。

先日、この本を自分の高校に寄贈をしました。そのときの推薦文になります。

内田樹『困難な成熟』(夜間飛行, 2015) まあまあ(自分のちびすけたち)と比べても長く生きていても生きている私が、成熟について考えるようになったのは、本当に最近のことです。正確にいえば考えるところからスタートして、ジャックマイヨール

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