タロットの真実
タロットカードはご存知でしょうか?
私の今までの認識では「未来をほぼ正確に予測ることの出来るカード占い」
というところでした。
もしかしたら、紆余曲折してそういう役どころになったものもあるのかもしれませんが、「スミス・ウェイト」さんの作ったタロットカードは、実はそうではなかったようです。
「タロットカード」はそもそも15世紀に、花札のような娯楽カードとして人気でした。(今で例えると、ポケモンカードのようなものでしょうか。。)
それが徐々に18世紀にもなると、当時の政治不安などから「お告げ」的な、今の「タロット占い」の原型になるようなものが確立してきました。
時に「スミス・ウェイト」さん考案のタロットカードは、それとは若干違う様相を呈していたそうです。
神秘主義者として有名な彼は、タロットカードを「潜在意識の世界を旅するための道具である」と主張していたそうな。
要するに、単なる「占い用」としてではなく、魂の成長を促す為のツールであるのだ、と。
彼は、大切な家族との死別を経験して、「目に見えない世界との繋がり」に目覚めたようです。
神聖な世界を探求することで「魂だけはつながっている」ことを共有したかった、のだとか。実母を、幼少期に亡くした経験のある私としては、なんか、分かるなぁ、という感じ。
実体はなくても、どこかで亡くなった人とつながっている感覚、というのでしょうか?それは、儚い希望のようなものだったのかもしれません。
当然、この見解は当時の人(当然現在もでしょうが・汗)には受け入れられるはずもなく、変人として相当厄かまれたそうで…。
要するに、スミス・ウェイトさんのタロットカードは、当初から「占い」の次元とは全く違うカテゴリーに属していた、ということ。
「タロットは魂の成長図鑑で、ファンタジーと創造の賜物である」
ウェイトさんは、きっとタロットを、これ、といった決まった使用法ではなく、自分で運命のハンドルをちゃんとにぎって前に進めるようにするツールにして欲しかったんですね。
後世の人たちは、その意向を汲んで、より良いものに発展させる使命がある気がしています。
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