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不安と喜び。〜産まれる前から子育ては始まっている〜

今朝も妻のつわりは酷かった。
眠い目をこすりながら起きてきた子どもの後ろで辛そうな表情。
数秒こすると子どもは目覚めバッチリ。
すぐにご飯の用意。

朝のメニューは子どもの気まぐれ。
あれはヤダ。
これはイヤ。
ヨイショと持ち上げ、冷蔵庫の前で取り出してもらう。
(朝一のこれがしんどい…)

だいたい相場は決まっている。
本命、フルーツゼリー。
対抗、ヨーグルト。
大穴、ミニトマト。
この日は違った。
まさかのアンパンマンキャンディ。
飴を手にとった子どもの口から、
「ペロペロキャンディ〜」
よく言えたね…
引きつる笑顔で子どもを見つめる。

結局、いつもの朝食を用意して朝食をとる子どもの横で保育園の連絡帳を記入。
そんな中でもずっと頭によぎる。

「子どもを保育園まで送っていくよ」
その一言を言おうか、どうか。

自覚はある。最低だと。

早く決断を。
100%妻は頼みたいだろう。
それを向こうから言わせるのは印象が良くない。
分かった上で自分から言うべきだという打算。
いつもの時間を遅らせて満員電車に乗りたくない。
そんなワガママを思う自分は悪いことなのか?
天使と悪魔の間で葛藤が。

予期していたこと。
これからもずっと続いていく問題。
出来ることをしていこう。
もうこれは2人目を育てていく子育ては始まっているのだから。

苦しい中で身支度をしている妻へ伝える。
「ありがとう、ゴメンね」
2人で育てていくのだから気にしないで。
そう思う自分と、これがこれから当たり前になっていくのだろうか、と思うイヤな自分。

保育園へと向かう道中、散歩へ行くと思っていたわが子は家を出るなりいつもと違う方向へ向かうと同時に泣き叫ぶ。
10㌔オーバーの捕れたてのブリかのように暴れまわる子を抱え歩きだす。

初めは「さんぽ〜」と叫んでいたのに途中から「ママ〜」と叫び、どうにか逃げだそうと抵抗する。
終いにゴールが見えた頃には「アンパンマ〜ン」と主張が変わってる。
子どもあるある。
結局、泣き叫ぶまま送り届けることに。
迫る電車の時刻に時計を気にしながら保育園を後にする。
子どもの目を見てなかったな…
なんの言葉も掛けてなかったな…
その後悔に駅へ向かう足取りが抱えて向かうときより重くなる。
自分の悪いところ、先のことばかりに気が向き現在を蔑ろにする。
そんな自分を見直したい。
変えていきたい。
イヤなことを思う自分に飲まれないようにしたい。

今日は序章に過ぎない。
これから待つ不安に押し潰されないよう。
すでに始まっている家族4人での生活に自分の心がついていくのか?
自分で自分に問いかける。

はっきり言って自信はない。

きっと同じ轍を踏むだろう。
ダメだと分かっていても誤った道に進むかもしれない。

それでも行動から気持ちを付き合わせていくことも大切なことだと思う。
今、1番大切なことは体力かもしれない。



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