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2018/10/29 クラシコ 中村憲剛 解説(後半)

大変お待たせしました。
先週日曜日に行われたクラシコの中村憲剛選手の解説の後半について投稿させてもらいます。

前半の解説文字起こしについては、こちらをご覧ください。

それでは、早速後半を振り返ります。
先に触れておきますが、後半の憲剛選手の解説、かなり面白いです。
そのため会話量も増え、この時期でのnote更新になってしまったこと、ご容赦ください。。


◎後半開始


・45分

ケ:これ3枚に変えましたかねレアル。
カゼミロが明らかに1番後ろにいますね。あーウィングバックにするんだ。なるほど。形変えてきましたね。

ケ:たぶん今ボールを動かしながら相手がどうやってるか見てるんじゃないかなと思いますけど。やっぱ早いですね、コウチーニョそれ見てすぐ外に開きましたもんね。ここら辺が個人の戦術なんじゃないかなという風に思うんですけどね。ハーフタイムでそんな読める感じではないと思うんですよねこのシステム変更っていうのは。だからバスケスがハーフタイムですごく上げてて出るとしても、言ったら前の選手と変わるんじゃないかってのはあると思うんで。まさかこの形でってのは、正直俺も全く読めてなかったんで。


・46分

ケ:3-5-2じゃないですか?クロースがアンカーで、モドリッチとイスコがその前に位置するっていう。今その形を(バルサは)回しながら見て、どう攻めるのかってのを各々が分析してるんじゃないかなと思いますね。

水:2トップが結構前行くようにはなってますよね。

ケ:そうですね。ここで蹴らしてマイボールにするってのがちょっとずつ自分たちの自信になっていくと思うんですよね守備の。そうすると前半の流れとは違うなという風にバルサの選手が思うんで。


・47分


ケ:システムチェンジして5分までが勝負だと思うんですよね、慣れるまで。このクラスになるとあっという間に慣れちゃうと思うんで。だからどこでポゼッションの逃げ道を作るのかを、(両チームが)自分たちで算段つけながらやるんじゃないかなと思いますね。


・48分

ケ:(レアルが)真ん中に選手が多い布陣に変わったんで、必然的に攻守において距離感が縮むと思うんですよね。まあそれが狙いだと思うんですけど。幅はマルセロとバスケスがとる。(ベンゼマのチャンス見て)明らかに今3-5-2にした効果は出ましたよね。


・49分

ケ:バルサが戸惑っているというか、決める前に1点取れると大きいと思いますけどね。


・49分(マルセロ得点)


ケ:これはすごいですね。正直わからなくなりましたね。バルサがやっぱり前半のまんまでやれると思ってたと思うんですよ。あのレアルを相手にすればいいと思ってたんで。もちろん何かしらはしてくるとは思ってたと思うんですけど、ここまで人とシステムを変えて噛み合わせないようにしてきたってのは、ちょっと驚いてるんじゃないですか?全く今のところハマってないんで。まあまだ追いついてないんですけど、1点取ることが大事だと思うんですよね、早い時間帯に。だからそういう意味では、この奇襲はかなり成功してるんじゃないですかね。前半の途中にこれやってると、ハーフタイムに修正されちゃうんで。あえてなのか、前半の展開を見て後半こういう風にしようと思ったのか。途中で考えながらやってたと思いますね。


・52分


ケ:レアルに躍動感が戻ってきたと思いますね。ここまでのプレーを見て。守備も攻撃も。けど、まだ勝ってますから、バタバタせずに時間を過ごせるかが大事だと思いますね。


・53分(レアルのカウンター)

ケ:今イスコ多分ベンゼマの動き待ってたと思うんですよね。その動き出しを。結局最後ちょっとズレてしまいましたけど、ひょっとしたら早めにイスコの裏というか、背中に入っていたら出してたかもしれないですね。多分待ってたと思うんですけど。

下:でもベンゼマは抜けなかったってことですよね。

ケ:そうです、そのまま足元に止まりました。


・54分


ケ:前半はフォーメーションが全部噛み合っちゃってたんで、どこでタメを作るかってのがほぼなかったじゃないですか?で、3-5-2に変えたことでウィングバックに誰が行くのかっていう問題がバルサにも生じてると思うんですよね。ウィングが行くのか、今の場合だとコウチーニョが下がって対応するのか。ジョルディ・アルバが前に出て対応するのか。ただ、それに戸惑っている間にバスケスがベイルに楔を入れたんですけど、あそこで時間ができるだけでやっぱりメンツは揃ってますから。その時間を作ったって意味ではすごい大きなシステム変更だったんじゃないかなと思いますね。


・55分(ラモスヘッド)

ケ:これちょっと頭フル回転させて見ないと、ちょっと戦況の変化についていけないですね(笑)物凄い面白いゲームになってきましたね、急に。


・55分(モドリッチシュートクロスバー)


ケ:この時点でペナルティエリアに5枚入ってますからね。これバルベルデちょっと考えないと、ちょっとズルズル行くかもしれないですね。


・56分(レアル、ビルドアップ見て)


ここにカゼミロ、今はナチョですけど、1人届かない選手を作って時間を作るってのがすごい大事なことなんで。前半ほぼなかったじゃないですか?全部ハマって(レアルのCBが)2対2になって蹴るしかなかったところで、3人でアルトゥールとスアレスのプレスをけん制するっていうのが今ほぼ上手くいってますよね。で、アンカーやってるのがクロースなので、ボールをもらうのを全く怖がらない選手なので、瞬間的に3バックとクロースの4枚になるわけですよ。クロースに誰が行くかっていう問題が今度バルサに出てくるので。4-4-2に対するプレスの外し方ってのがあるわけで。


・57分(バルサの守備に対して)


ケ:ここで今セルジロベルト行くけど、これ行くと今度ピケとセルジロベルトが同じ縦関係になっちゃうんで、走る距離が長くなるんですね。


・57分

ケ:それ(サイドバックが上がれるようになったのも)もやっぱり3-5-2にして両ウィング上がれる形にしたからというのもありますよね。後ろに3バックいるんでマルセロとバスケスは後ろ気にせず、エリアの中に入っていけるので。あとはそのバルサのプレスを4-4-2の形から4-3-3の形のプレスに変えられるかどうかってのがポイントだと思いますね。ただやっぱり、1回上手くいっていたのを変えるのって結構難しいと思うんですよね。イメージもそうですし。あとは前半からかなり飛ばしているので、そこの消耗ってのもちょっと気にはなりますよね。(レアルは)球際作れるようになりましたもんね。


・59分(シュテーゲンのフィード)

ケ:ここけどもう、3-3ですからね。かなりリスキーですけど。けどやっぱいけば今みたいにファウルで止められるんで。


・60分

ケ:なんかこう、レアルが守備の形になった時ですね、5枚に近い形になっちゃうと思うんで、そこでどれだけ耐えれるかっていうのはポイントだと思いますね。


・60分(スアレスシュート、ポスト)

水:バルサもここまで外せると、崩せるね。

ケ:そうですね、前からプレスが効かなくなるので、人数的にどうしても。だから押し込まれるとちょっと苦しいシステムではあると思うのは間違い無いんで。だからそこの押し込まれてるのに慣れてるかどうかですよね、このシステムで。ただバルサとしてはさっきのビックチャンスのところは、5バックの穴というかウィングバックの大外から斜めに侵入していく。こーやって点が取れるんじゃないかって11人が思えると、やっぱりそういう形になりますしそういう動きをするようになりますし、それに対してレアルが出れなくなると、カウンターも出れなくなるのでそういういろんな意味があるかなと思います。


・61分(イスコシュート、バルサブロック)

ケ:いやクロース今ナイスパスでしたね。迫力ありましたね今の攻撃。お互いにこう、守備で噛み合わないんではめられないんで、ちょっと殴り合いの感じになってきましたよね。見てる方としてはこの時間でも全然起きれるっていう(笑)普段この時間にサッカーの解説したことないんで、初めての経験ですけど冴えますね(笑)


・63分

ケ:なんとか前から行ってボールを取りたいレアル、出来れば下がりたくない。多分それはバルサも一緒で5バックのところになかなか人が行けてないので、それをどっちが先に解決するのかが鍵になってくると思いますね、この中盤戦は。


・64分

ケ:結局(バルサが)レアルの守備のその幅とってるのは1人なので、2人いなくてもアルバが入っていっても別に問題はないということだったと思うんですけど、やっぱそういうところのどこが空いてるかをポジション関係なく戦術眼があるというのがすごいというのを今のシュートシーン見ても思いましたね。バルサも慣れてきましたもんねレアルの5枚に。


・65分(レアルの1点目)

ケ:やっぱりあそこまで深く入ると、キーパーもそうですしディフェンスの視野が必ず切れちゃうんで、チャンスは増えますよね。


・65分(スアレス、当ててコーナー獲得)

ケ:こういうプレーしてもらえると本当助かるんですよね。コーナーキックじゃないですからね。


・66分

ケ:クルトワ取ってから投げるのすごい早いですし、味方のスピード落とさないんで、ワールドカップの日本戦もそうでしたけどすごく優秀だと思いますねそこの点に関しても。あそこで取って止まられるよりも取って走ってもらえた方が選手も走れるんですよね。


・67分

ケ:明らかに前半と違って選手たちの精神状態が違うなあという感じで戦ってるんですけど、意外とレアルはギリギリというか綱渡りになりかねないというか。この2点目取らないと徐々に難しくなってくると思うんですよね(ベンゼマ決定機逸)やっぱバルサの最終ライン混乱してますもんね。バスケスとマルセロのとこに誰が行くのかって問題は全く解決されてないですね。


・68分(セメド投入)


ケ:これポジションどこ取るか見物ですよ。あー普通にサイドバックですね。


・68分(バルサロングボール)

ケ:ここ3-3なんですよ。前から行けば。一歩間違えたら失点するっていうギリギリというのはさっきも言ったんですけど、勝負に行かないとなんで。これ前半の最初からやれって言われるとハマらなかったりするので。やっぱり0-2でやらなきゃいけないってことでやれてるシステムかなと。


・69分

ケ:やっぱ(レアルは)球離れ早くなりましたもんね。それに連動して攻めも流れるようになったんで、味方の距離も近くなりましたし。

水:ハーフタイムのミーティングで鼓舞したんですかね?

ケ:どうですかね。けど言わなくても自分たちでわかってたと思いますけどね。ただそのきっかけがなくて、ここまでガラッと変えてくれたら。


・70分

ケ:システムは違うんですけど、前半のバルサとやってること一緒なんですよね。後ろで時間を作って真ん中で人数かけてボールを制圧してサイドに展開してサイドからクロスを上げる。今のレアルの3-5-2はその形でやってるんで、だからこれ後ろ3-3ですからね(笑)ただ1点取らないといけないから、そうすよねえ。(ベンチの映像)デンベレ用意しますよねえ。1人でいけますから.


・71分

ケ:今日はとりますよね、今日のレフェリーの方は。意外と取らない人もいるじゃないですか?スアレスはよくこの駆け引きやってるんで。ぶつけるっていう。スアレス自体がゴールキック時に相手のセンターバックに体をぶつけて、そのぶつかった推進力でいくってのをよくやってるんですけど。


・72分

ケ:けどこの役割バランでもできなくないかなって思うんですけど。スピードなんで。だからそのPKとった精神的なショックも加味して交代したのか。バラン的にはすごい複雑だと思いますけどね。そんなこと言ってられないですよねロペテギからすると。選手のマネジメントってよりもこの試合負けると自分の立ち位置がすごい危うくなってしまうんで。


・73分(デンベレ投入コウチーニョOUT)

ケ:セルジロベルトの守備力を残したって感じですかね


・74分(スアレスゴール)

ケ:これは大きな1点ですねちょっと。(セルジロベルトは)奥狙ってミスキックになったと思ったんですけど、ミスキックだけどゴールに決めちゃうんですよね。いやあこれレアル、ギリギリのところだったんだなあって、守備のところでも。ここまで(ボールを)取れててずっと攻勢に転じられてたんで、何回か抜けられることあったんですけど何度かカバーしてたんで。でもこうするしかなかったっすからね。


・77分(アセンシオ投入ベイルOUT)

ケ:これは人同士の交代ですね。システムはどうなんだろう。


・77分


ケ:今のバルサの守備のセルジロベルトのプレスの掛け方。セルヒオ・ラモスに右のセルジロベルトが行くことで瞬間的に後ろを同数にするっていう。結局それでこうレアルはパスミスをするんですけど、結局守備でちょっと攻略法見つかったというか、セルジロベルトの機転だと思いますけど。セルジロベルトがあそこ行くことでマルセロにセメドが行けるようになるんですよね。セルヒオ・ラモスがフリーでボール捌けるようになると、セメドはなかなかいけないと思うんですよねマルセロに。後半最初の方は今のサイドチェンジにここまで距離詰めれてなかったと思うんですけど、そこらへんは修正力というか、チームとしても個人としてもそうですし。このぐらいの距離と高さと速さのボールだったら俺は出れるよとか。そういうところが見えるんで。

ケ:声聞こえないと思うんですよね。10万人以上人がいるスタジアムですから。僕そんな中でやった事ないからわからないですけど、聞こえないと思うんですよね監督の声は(笑)バルサとしても3枚の相手とやるのは初めてじゃないと思うんですよ、レアルの3枚はそんなないと思うんですけど。


・81分(アセンシオシュート)

ケ:今のビルドアップも取るか取られるかの勝負ですよね。


・82分(スアレスハット)

ケ:これきっかけラングレのロングボールなんですよ。瞬間的に3-3じゃないですか。やっぱ1回直前に取られたんで変えましたね。そこは状況判断じゃないですかね。個人の。ラングレも取られたし、後ろと前3-3なのでそこで蹴ることは苦じゃないというか。ただそれをちゃんと収めれるスアレスの決定力。結果的にセルジロベルトアシスト2つしてますし。ロペテギの変更修正に対する変更修正をバルベルデが上回ったっていう結果点差になっちゃってますね。


・83分

ケ:(バルサは)ほんとだったら1点も取られたくなかったと思うんですよね。あれで多少バルサにも混乱あったと思うんですけどね。ただその時間を最小限に食い止めて勝つ。2点を取れる。そのキーマンはセルジロベルトだと思いますけど。


・84分

ケ:バルサ慣れましたもんね。で、そのタイミングで中盤で戦えるビダル入れる手堅さっていうのはバルベルデって感じですね。


・85分

ケ:多分バルサの選手たちはこのシステムに面食らったと思うんですけど、途中でサイドからだよね結局。って思ったんですよね。だから真ん中しっかり固めるか、真ん中からの崩しがそんな多くなかったんで、やっぱサイドに最終的に振ってしまうので、じゃあサイドに誰が行くのかっていうところだけ解決すれば、そこまで水は漏れないんじゃないかっていう風に考えたと思うんですよ。だから選手の修正力がすごいなと思いますね。やっぱり個人の蓄積もそうですし、チームの蓄積もそうですし。


・86分(ビダルゴール)

ケ:あそこまではラキティッチもアルトゥールも入らないんですよね。去年いたパウリーニョとビダルぐらい。世界を見渡してもそこに入っていけるインテリオールってそんな多くないと思うんですよね。だからビダル的には個人的にすごい嬉しい得点になったんじゃないですかね。今シーズンの出番の少なさもあるとは思うんで。(デンベレのドリブル見て)これに3バックのナチョが出ちゃってるって時点で足りてるけどズレは起きてますね。あと、本当はバスケスが行かなきゃいけないんですけど、そこの横ずれ縦ずれの練習はしてないと思うんですよね。レアル自体が。だからその穴をちゃんとついて、途中で出した2人が点をとるっていう。監督冥利につきすぎるっていう。


・89分(スアレスのシュート)
ケ:相手が5枚だからやってる攻めじゃないんですよね。どこが空いてて、出して動く出して寄る、相手の背後をとって走る。すごいシンプルな動きを積み重ねた結果点が入ってるんで。何も難しいことは1つもやってないんですけど、1つ1つシンプルなことを組み合わせるとこういう面白い崩しになるので。


・90分

ケ:行くとやっぱり後ろもついてきてくれるんで、ラインも高くできますし。これやっぱ後半の頭はできなかったですね。もちろんレアルがガス欠してしまったのもありますけど。


・91分

ケ:バルサの場合、最終的にやっぱり点をとるのは誰かってするとスアレスのところに集約するように形がなっているのでやっぱりスムーズですよね。レアルの場合結局誰がとるのかってのがはっきりしないまま来ちゃったなって感じですね。


◎感想
憲剛選手の解説の情報量の多さ、現象に対する反応速度が異常に早いことが自分で書いていてよくわかりました(笑)
とてもいい読み物がかけた気がしますが、手打ちはとても効率が悪いので自動で解説を文字化できるソフトが出来たら、また挑戦してみようかと思います笑

また読んでもらえると幸いです!


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