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何者かわからないフレンチに惹かれる私たち


こんにちは。ゆうきです。

フレンチっておいしいですよね。大きいお皿に空白を使って配置される、デザイン性のある料理。つやつやのグラスに完璧なテーブルコーディネート。まさにプロポーズや特別な日に相応しい。

ところで、フレンチのメニューって写真がないですよね。「今日のコース料理」が書かれた小さい紙が机に置かれていて、あまり馴染みのないカタカナ語が羅列されている。想像力を膨らませようと頑張るも、これまで出会ったことない料理名すぎて、何者なのかわからない。

本日はそんなフレンチ料理が何者かについて、ラトリエ・ドゥ・ジュエルロブションさんを事例に考えてみました。

何者かわからない料理の数々

「私が行きたいレストラン」、ベスト5のラトリエドゥジョエル・ロブションさん(以下ラトリエ)。緊急事態宣言中は休業なんだとか。悲しい、、。

ラトリエのランチでは、コストパフォーマンスよく、名店ロブション のおいしいランチが食べられるようです。お手頃価格ですね!

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で、肝心のメニューはこちらです。プレフィクスコースで、各カテゴリーから選択することができます。(2021年5月2日現在、公式HPより)

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、、みなさん全ての料理についてわかります!!?

私があまりお高い料理を食べてこなかったのもありますが、青丸のところは存じあげない調理法、食材でした。ラビオリは聞いたことありますが、何者なのかはわからない。主菜にいたってはほぼ何者なのかわからず、これでは選べませんね笑

謎の調理法の魅力にせまってみた

勉強も兼ねて、調べてみました。かなり長くなってしまったので、興味がない方は飛ばしていただくといいかと思います。。!

①ミモザ仕立て 〜天使エビのミモザ仕立て クレソンと桜エビをアクセントに

他店の料理(こちらもおいしそう!)で申し訳ないのですが、ミモザの花に見立てたひと皿を指すようです。

②ラビオリ 〜フォアグラのラヴィオリを浮かべた ハーブ入りブイヨンスープ

お次はラビオリ。こっ、これか〜!!見たことあります。        フォアグラのラビオリ。美味しそうですね。

ラビオリ(伊: Ravioli)は、小麦粉を練って作ったパスタ生地(2枚)の間に、挽き肉やみじん切りにした野菜やチーズなどの食材を挟み、四角形に切り分けたパスタのこと。 


③クーリ 〜イサキのポワレに蕪のフォンダンとクーリを合わせて オルレアンマスタード風味

裏通しした野菜、果物から作られたどろっとしたソース。

④オルレアンマスタード

オルレアンという製法で作られたワインビネガーのようです。気になるなぁ。

オルレアン製法とはワインビネガーにワインを継ぎ足し、樽の中でじっくりと最低半年の時間を掛けてビネガーに変えていく方法で、短時間でビネガーを作り出す工場での生産方法に比べてとてもまろやかで味わいの深いビネガーを作ることができます。250年以上続く伝統製法を用いて大切に作られているビネガーです。 

⑤プランシャ焼き 〜タチウオとホタルイカのプランシャ焼き 春キャベツのポワレ アンチョビとレモンのソースで

プランシャ=鉄板焼き(仏語)とのこと。(もう鉄板焼きって書いてくれねえか、、、小声)

⑥ブランケット 〜フランス産仔牛のブランケット 筍のピラフと季節の野菜を添えて

膝掛けしか思いつきませんでしたが、仔羊肉の代表料理のようです。

「ブランケット」は、肉を出汁や香味野菜とともに煮て、小麦粉や生クリーム、バターで味付けした料理。

⑦ロティ 〜パプリカの衣を纏わせた仔羊背肉のロティ バスク産唐辛子を使ったピペラードと共に

ロティ(Rotir)とはオーブンを使って高熱で焼き上げる調理法。

⑧ピぺラード

ピペラード(フランス語:piperade)は、ピレネー山脈のバスク地方にみられる伝統的な家庭料理であり、トマト、ピーマン、ニンニクやタマネギをオリーブ油で炒め、エスプレットを加えて煮たものである。​

エスプレットは唐辛子を指すようです。ラタトゥイユに似てますね。

⑨バヴェット 〜和牛バヴェット なめらかなポテトピュレを添えて

バベットというのは、フランス語でヨダレカケという意味です。
牛ヒレ肉にくっ付いているバラ肉の一部で、牛一頭で2キロ弱しか取れない希少な部位になります。
肉の解体法にはアメリカ式・オーストラリア式・日本式・フランス式の流儀がありまして、肉の部位の呼び名やパーツの取り出し方が違っています。
フランスでは特に細かく分かれおり33種も部位のバリエーションがあります。

肉の部位だったんですね。しかも高級部位。食べてみたいです、、、

⑩クーロンヌ 〜苺のク-ロンヌ 福岡県産あまおうをあしらい カモミールの香るジュレと共に

クーロンヌとはフランス語で「王冠」の意味で、王冠を模したリング形の成型が特徴的なフランスパンです。小麦の香ばしい香りがとても良いです。

フランスパンだとは。てっきりパフェのようなものだと思っていたので、知らず頼んでいたら悲劇です。

①①ババ 〜ラム酒の香るババ 熊本県産デコポンと軽やかなクリームを添えて

ババ(フランス語:baba、イタリア語:babà、ロシア語:Ба́ба)とは、フランスやイタリアのナポリの名物となっている焼き菓子の一種。

こちらもババロアの略かと思ったら、焼き菓子なんですね、、。

私たちはなぜフレンチに惹かれるのか

以上、11個の調理法や食材について調べてみましたが、名前からは想像できない数々でした。

調べてみて思ったのは、フレンチは新たな発見を私たちに与えてくれるなぁと。ドキドキ、わくわくしますよね。

かしこまった空間で、見慣れない丁寧な料理を、大切な誰かとゆっくり食べる。こんな「おいしさ」あるんだ!!という新たな発見。何者かわからないミステリアスな料理だからこそ、ほかの料理では代替できない魅力がありますね。カップルの記念日として、親孝行に両親を連れて、結婚式の料理として、、多少高いお金を払っても、フレンチはピッタリだと思います。

近年、SNSにフレンチのコース投稿(ご丁寧に全料理掲載)をよく見かけます。しかし、事前に写真を見ずに、まっさらな状態で、シェフの説明を聞きながら料理を選び、当日の料理に舌鼓するのが一番なのではないかと。それこそがフレンチのわくわくや非日常感を最大限に楽しめるのではと思います。せっかくなのでネタバレ見ずに楽しみたい!!!笑ちなみに、Instagram重視でシェフの説明時に写真や動画を撮って聞いてない方は論外ですね。なんのために来ているんでしょう。

”ドキドキ”から”なるほど”へ、ステップアップしていきたい

今回はフレンチについて、じっくり考えてみました。

現状、フレンチに行くといつも新しい発見やワクワクをもらう私ですが、いつかは「なるほど」と思えるようになりたいです。色々なフレンチを食べて、勉強したうえで「ここの店はこの焼き加減のロティか、、!」、「このババはラム酒が効いてておいしいな」とか、思ってみたいですね。笑自分に知識があるからこそ、店同士で比較できたり、その店ならではの発見があると思います。20年後くらいにはフレンチ通になってたいですね。お金貯めないとなぁ。

そして、今回予習させていただいたラトリエドゥジョエルロブションさん。絶対伺います!!

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました☕️コメント欄でおすすめのフレンチを教えて頂けると嬉しいです!


参考文献









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