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【ふせん】人望が集まる人の考え方_#015

概要

書評というほど本全体に対する批評は薄く、
読書感想文というほど総合的な感想ではない。
気になった言葉に対して感じたことを「ふせん」として書き記すシリーズ。

人望が集まる人の考え方


気になった言葉たちと感想など

あなたは今、他人が求めているものをふんだんに持っている

人望が集まる人の考え方

ともすると人は他人の持っているものを羨んだり、自身の物足りなさを嘆いたりしがちだが、他人の目線で考えれば、案外自分もいろんなものを持っているもの。
この前提に立って、人のためになにができるかを考えるくせをつけるのも効果的だと思った。


すべての人は自分の自尊心を大切にしてほしいと願い、それを傷つける人を敵とみなす

人望が集まる人の考え方

自分がそうだと納得できることであれば、大抵のことは他人もそう感じているものだろう。
自分自身も大切にして欲しいと思うのであれば、当然他人の自尊心も大切にし、尊重できる人でありたい。


正論を説くよりも相手の自尊心を満たすほうが人を動かすうえで効果的

人望が集まる人の考え方

正論は人を傷つけるとも言うように、理屈的な意見や会話は使いどころを間違えると全く真逆に作用する。
この一節にもある通り、誰かを動かしたいときや信頼関係を築きたいときなどはまさにそう。何気ない雑談の場面なんかも正論をぶつけ合うよりは冗談をぶつけ合っていたほうが良好な関係性を築きやすいだろう。個人的には徹底して理論的な正論合戦も好きではあるが、誰もがそうではないと覚えておきたい。


相手に感銘を与える最も効果的な方法は、自分が相手に感銘を受けたことを伝えることだ

人望が集まる人の考え方

信頼関係を築くうえでの順序として、まずは自分から心を開きましょうという話だろう。一方的に自分が相手に影響を与えようという気概では逆に反発を招くことになりかねない。
理想的な信頼関係とは相手の心と自分の心に橋が渡ったような状態(ラポール)であり、お互いに感銘を受け、感銘を与え合う関係性が良いのだろう。


静かに話せば、怒りは収まる

人望が集まる人の考え方

静かに怒る人もいる、という声も聞こえてきそうだが、少なくとも静かに話したほうが気持ちは落ち着きやすいだろう。
さらに怒りに対して相手がいる場合、売り言葉に買い言葉とはよく言ったもので、強い口調でぶつかっていけば相応のしっぺ返しを食らうことになる。逆もまた然りで、できるだけ冷静に対処すればお互いに不要にヒートアップもしないだろう。
ある程度日ごろから自身の感情をコントロールできるように、気持ちに余裕を持っておくことが大事だなと感じた。


他人を変える力を持っている人はいないが
~中略~
自分を変える力を相手に与えることができる

人望が集まる人の考え方

「他人は変えられないから自分が変わるしかない」という言葉はよく聞くが、自分を変える力を相手に与えることで間接的に変化を促すというアプローチ。
相手に与えるという表現が少し上から目線な印象も受けるが、たとえば世界で活躍するスポーツ選手たちも自身の力を最大限に引き出すためにコーチを付けているように、変わる力を外部から受け取れることは確かだろう。
自分自身もまた、周りからの影響を受けながら様々な変化を起こせていることを忘れず、周りと高めあいながら好循環を目指したい。


完璧な会話をしようとしてはいけない

人望が集まる人の考え方

人と会話するうえでいちいち取り繕う必要はないという意味か。
完璧でない不完全な状態だからこそ会話の価値が生まれたり、不完全な会話にこそ人間味を感じたりするのだろう。
「完璧」や「意義」などを考えすぎて会話できないよりは、素直な気持ちで会話に臨むほうが人としては親しみやすく感じそうだ。


「神様は人間にふたつの耳とひとつの口を与えた。話す量の2倍を聞くことにあてるように意図したからだ」

人望が集まる人の考え方

ある賢者の言葉とのこと。
一種の言葉遊びのようにも見えるが、なかなか面白い話だ。
ふたつの耳をしっかり使って、多くの人の話を聞ける人間でありたい。


経営に対する発言権が与えられず、提案すら許されていない労働者は、提案を推奨されている労働者ほど熱心に働かない

人望が集まる人の考え方

シンプルに当事者意識の濃淡の話だろう。
自身が属する組織に対して、自分の意見がどのくらい意味を持つのかがそのまま当人が組織に属する一員であることの当事者意識に直結し、この影響度が小さければ小さいほど組織への帰属意識も薄くなるだろう。
どうせ働くなら少しでも自身の想いが組織に反映されるような環境を求めたい。


人々は自分が参加したものを支持する

人望が集まる人の考え方

ひとつ前の当事者意識と地続きな話。
当事者として自身がかかわったものと、自身と無関係なところで進んできたものとでは関心度が全く変わり、当然自身がかかわってきたものが優先される。
重要な物事にはできるだけ多くの人が能動的に参加できるような仕組みや、方法を考えて備えるべきだろう。

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