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〜忘れられない出会い〜(40代編) ハル

「ゆうちゃんってさ、
なんでそんなに上から目線なの?」


え………?

しばらく、言葉を失った。
全く自覚がなかったから…。



沖縄出身のハルは20才。
危なっかしくて放っておけない感じ。

え?そんな事分かんないの?
みたいなコトがよくあった。

私も娘とは離れて暮らしているせいか、
娘に対するように接していた気がします。


ある日、一緒にご飯を食べながら、
話をしていると突然言われた、その一言。

う、上から目線…?

確かにアドバイスや説教じみたことは
よく言っていたかも。

でも上から目線って…。

「そんなに上から目線で話してるかな?」

「うん。結構イラッとすることあるよ。」

マジですか!!!

衝撃です。

普通なら言いにくいことをズバッと
指摘してくるハル。

「仕事で上下関係があっても、
普段は関係ないよね?」


「この前、突然知らない男に話しかけられたんだけどね、ガン無視しちゃったよ。
初対面で話しかける時は、まず名乗れよって思わない?」

などなど…。

世代も性別も育った環境も違うからなのか。
様々な気付きをくれた。

「沖縄の方言を気軽に使われるとさ、
なんかムカつくよ!
バカにされてる気がする。」

「相手に嫌われたら、
また好きになってくれるまで頑張る!」

「直接会って話してみなきゃ、
どんな人なのか分かんないじゃん!」

「気になる人には自分から行くよ。
後で後悔したくないもん!」

etc…。

なんだ!?このポジティブさは?
コレが若さなのか?

戸惑いと驚きの連続。
そして何より刺さってくる言動の数々。

普段は無邪気な笑顔。

不機嫌な時は酷い悪態をつく。

でも弱ってる時や、
困ってることはちゃんと頼ってくる。

漂う小悪魔感。

なぜか、
いつも振り回されている気分に
なっていました。



転勤で会えなくなり、
電話番号も変わってしまった今では
連絡も取れないけど…。

忘れられない人です。

(この話はフィクションであり、
登場人物は全て仮名です!笑)





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