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自己啓発をバカにする自己啓発本【書評】

この本です。

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この本は一言で言ってしまえば
「自己啓発本の皮を被ってめちゃくちゃな自己啓発の理論にツッコミを入れる」
という趣旨の本です。

一見ただ小バカにしている様に見えますが、
100冊ちゃんと読んで試しているので、
その点は普通に勉強にもなる本です。
※ちなみにちゃんと小バカにもしています。

この本を読んだ感想は

圧倒的な実績があれば
多少(?)ムチャな事を言っても大丈夫なもんなんだなぁ…

例えばGACKTさんの本

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「GACKTの勝ち方」の引用で

ボクは、死ぬまでステージの上で、
GACKTで在り続ける。
次はオマエだ。

と書いていて、
この内容の率直な感想として
「ちょっとストイックすぎる…下手するとワーカーホリックなのでは…?」
と思ったのですが、

仮に僕がGACKTさんの目の前でこの感想を言ったとして
「あっそう、でも俺はGACKTだから結果も出てるけどお前なに?」
と言われたら

「うぐぐ…それは…何も言えません…」
ってなりますね。

自分もGACKTさんのパフォーマンスや歌は普通に好きですし、
テレビでもそのストイックさを貫いているのには、
驚きと同時に憧れがあります。

ホリエモンにも言える事で
「でも俺ホリエモンだけど、お前は?」
みたいな感じで圧倒的な知名度と実績の前にほとんど封殺されるなぁと。

僕もカリスマ的な人は好きですが
そもそもカリスマと言われる人は

性格が尖っているからこそカリスマである場合も多いですし、
だからこそ発言や行動に驚きや魅力があるわけです。

この本で大体のビジネス書で
「朝ごはん。食べた方がいいよ。」
って書いているのに

GACKTさんだけ
「朝ごはん。絶対に食べたくない。」
と主張して著者にビックリされているのはめちゃくちゃ笑ってしまいました。

ちなみに僕も朝ごはん食べない派なのでGACKTになれるかもしれません。
次はボクの番です。

なんにしてもこれだけ自己啓発本を並べても
誰にでも当てはまる成功法則ってなかなかないもんだなぁ。
と、残念な感じもありますね。

心理学系の研究や効果でも
結果は限定的な場合がほとんどです。

そもそも人間の行動や心理を遺伝や環境、文化など、
すべて網羅して大規模で研究することが現実的に難しいと思うので、

個人で
何か知識やノウハウを役に立てよう!
と考えた時に

結局、自分に合うのか、合わないのか、
ある程度、実践して試してみないと分からないものだなぁ。
というのが堅実な結論ですね。

とは言え、自己啓発のニーズ自体は
自分は良いものだと思っています。

もっと人生を充実させたい、もっと職場を良くしたい、
野望や夢や目標を叶えたい。
みたいに意識が高い方が個人的には好きです。

これは僕の父が日々の仕事のストレスを
パチンコや賭け麻雀で発散し、
酒を飲んでは家族に暴言を吐いて、
コップを投げる人間だったので、

将来何かしたい、もっと良くしたいと活動している方が、
うまくいく、いかないは別として、
数倍は有意義だと感じているからです。

最強の成功の黄金律が無いのは残念な限りですが、

逆に言えば、特定の成功法則みたいなものに
あまり躍起になって、こだわらなくてもいい。
という事でもあるので、
やり方を考える一つにはなるのかなと感じました。

一般的な自己啓発に疲れてしまった人、

自己啓発本を100冊読まずに、ざっくり内容を知りたい人、

もう少し穿った見方で自己啓発を捉え直したい人にオススメの本ですので、
是非読んでみてください。


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