【経営戦略】競争優位を実現する3つの戦略

はじめに

経営戦略とは企業において、その事業体が経営目的を達成できるようにするための方策全般のことです。中でも全体の活動の方向となる指標や、方向づけられた活動を実現できるようにするための体制づくりなどを指します。

その全体が経営戦略と一般的に呼ばれており、これは民間企業に限らず、行政団体や非営利組織などのあらゆる組織で不可欠だと考えられているのです。

これから、経営戦略の3つのパターンを紹介し、競合他社を出し抜いていかに自社の利益を上げるかということを説明できればと思います。

①コスト・リーダーシップ戦略

コスト・リーダーシップ戦略とは、業界の中で生産や製造にかかる費用をひたすら下げることで利益を増やし、製品を安く大量生産してシェアを伸ばす方法です。(大量生産によって材料費などは増えても、ある程度までは固定費用が変わらないため、1個当たりの製品コストが下がることを経済学では「規模の経済」と言います。)

この方法はあくまで、大量生産が可能な人材や資源、設備が整っていることが前提なため、必然的に資金を豊富に持つ大企業が有利な戦略となります。

コスト・リーダーシップ戦略は、広告や製造にかかるコストを下げるだけではありません。

例えば、企業Aがライバルである企業Bより圧倒的に安い価格で製品を販売し、企業Bを市場から退出させ、企業Aがその後値上げを行うことでさらに利益を獲得するという方法もあります。

②差別化戦略

次に差別化戦略について見ていきます。

当然の話ですが、各企業によって経営戦略の手法は異なり、これを利用して独自の魅力を出す戦略のことを差別化戦略と言います。

例えば、有名なハンバーガーショップであるモスバーガーの経営戦略について見ていきましょう。

モスバーガーのライバル店はマクドナルドです。

マクドナルドの独自の戦略、いわゆる差別化戦略は、「圧倒的な価格の安さ」です。

価格の側面では、マクドナルドよりも高い価格で商品を提供しているモスバーガーに勝ち目はありません。では、モスバーガーの差別化戦略とは一体どういったことでしょうか。

それは、「ライスバーガー」などのユニークな製品の導入や、「生野菜や国産に限定する」というような安心感を顧客に与えたことです。

このような取り組みにより、モスバーガーは「値段は少し高いけど健康的でユニークなイメージ」のブランドを作り上げることに成功したのです。

このように、差別化戦略とは企業独自の「ブランド」を確立する戦略であるとも言えます。

③集中戦略

最後に、集中戦略について説明していきます。

集中戦略とは、①のコスト・リーダーシップ戦略や、②の差別化戦略とは異なり、販売したい顧客や地域を限定することでコストカットと差別化の双方を狙った戦略のことです。

この戦略を導入した例として有名なのが「ファッションセンターしまむら」です。

しまむらでは、販売したい顧客を20代〜50代に縛り、コストカットをすることによって安く洋服を販売しています。

コスト・リーダーシップ戦略と差別化戦略は同時に実現できるのか

コストを抑えるコスト・リーダーシップ戦略とコストのかかる差別化戦略は相反しています。

そのため、双方を実現しようとすると中途半端に終わってしまう可能性が高いのです。

しかし、実際に双方を実現している企業があります。

それが自動車企業で有名な「トヨタ」です。

トヨタでは、コストを抑えるために徹底したコスト管理を行なっており、簡単に言うと「使う分だけ製品を発注する」生産方式をとっています。

それとは反対に、他企業との差別化のためにレクサスやプリウスのような高級車を販売することで、トヨタ独自のブランドを確立しています。

おわりに

ここまで、経営戦略という側面から、3つのパターンの戦略をご紹介してきました。

このような経営戦略の考え方は、何も企業の経営だけに役立つだけではなく、私たちの生活の中でも十分に発揮することができ、経営戦略の考え方をマスターすれば、より自分の利益を上げられるような意思決定を行うことが可能になるでしょう。

私は今大学二年生で、今回の経営戦略や、人間の心理と経済学を結び合わせた行動経済学などを勉強しており、今後もnoteを通じて皆さんにさまざまな知識を提供していきたいと考えていますので、ぜひチェックしてみてください❗️

最後まで読んでいただきありがとうございました😊



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