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高校サッカーが教えてくれた

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高校サッカーを通して社会人として内省したり、スポーツビジネスやメディアとの関係を考えたり、かと思ったらただファンとしてアツくなったり
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#読書感想文

誰にでもできることを、誰もできないところまでやる

誰にでもできることを、誰もできないところまでやる

社会人になって一年目のころ、痛いほど気づかされたことのひとつは「この世に‘自分でなければいけない仕事’なんてない」ということだ。

新卒のころはもうイケイケだから、少なからず「自分にしかできない仕事」がしたい、そんな人間になるのだと息巻いていた。

そんな輩は大切な基礎の基礎とも言える仕事を「誰にでもできる仕事」と抜かして疎かにしてしまう。
このまま社会人10年目、20年目と重ねてしまうと取り返し

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“美しく”勝つ

“美しく”勝つ

高校サッカーの試合を観ていると、上がってくるチームには各々のカラーを感じる。それをつくっているのは監督だろう。

お正月明けから高校サッカーの監督たちの本を読み漁った。

中でも印象的だったのは、元静岡学園監督の井田勝通さん。彼は著書で「美しく勝ちたい」と唱えている。

サッカーというスポーツをやっている以上、「勝つこと」は皆掲げる目標だ。これは大前提で、チームが「どうあるべき」でそれらを「どのよ

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「伝えること」と「理解させること」

「伝えること」と「理解させること」

わたしは学生時代、頭ごなしに強制されることが大嫌いだった。それには大概根拠がないからだ。

なぜスカートを短くしてはいけないのか、なぜ膝上10センチなのか?その規定サイズを守るのと超えてしまうのとで何が違うのか?

本気で疑問に思い考えていたわたしは面倒な高校生だった。
今思うと学生時代のルール自体に大きな意味はなく、「ルールを守る」ということが大事だったのだろう。

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先日、

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突出した武器を持っていればいい

突出した武器を持っていればいい

小学生のころ、通知表はぜんぶ「とてもよくできる」いわゆるオール5の評価をもらっていた。
中学生になって徐々に悪くなった。高校受験には通知表の総合得点がもろに響くため、足を引っ張っている苦手な教科を改善しようと努めた。

弱みを改善して何でもまんべんなくこなせる、五角形のチャートができるだけキレイな形を描く人間にならなければいけないと強く思っていたが、社会人になってみると意外とそうではなかった。

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