見出し画像

「ひとり株主総会へようこそ!」開催

さて、昨年の6月に会社を設立して、1年が経過し一期目が終わります。
そこでひとり株主総会が徐々に実現化しそうになっているので、ご報告です。といってもまだ場所も内容も、登壇者も微妙にフィックスしきれてないんですけども。

昨年の6月の満月に会社を登記しました。
その時にいろいろと書類を作ったのですが、作ったのは一任しているマネジメント会社主導だったので、私はハンコを指示されたように押していきます。
「この書類はこれこれこうで、この内容がこうで」
「ここに実印を押します。ここにも押します。ついでにここにも押します」
「これはなにをしているかというと、実質株主総会ですね。yuukeeさんがyuukeeさんに委任して、yuukeeさんが承認し(ry」
「つまり、ひとり株主総会です」

ひとり株主総会!!

なんていうパワーワード!!

そうやって、第0回ひとり株主総会はひっそりと開催され、ひっそりと終了しました。

一年後、売上は1000万円を越え、実質赤字は100万円(「違いますよ!ここから在庫を抜くんです!」と会計士さんから訂正が入る)という状況で、さてここからって感じなんですけど

せっかくなので、ひとり株主総会、やっちゃおうかな?
マネジメント会社で会計士の人も、全力でやりたいらしい。

私だけじゃあれなので、小さい会社を作って社長をやってて、私が会社を作る手助けをしてくれた人をオブザーバーというかゲストでお呼びして、トークイベント形式で、私の収支の大公開。および納税。

いやーもともとね、やりたいですねって話していたんですよ。
そもそも自分のFacebookでは知ってる人しかつながっていないんですけどそこで毎月の売上を報告するエアIRっていうのをずっとやってて。
株主なんか私しかいないので、実質IR(株主向け情報公開)の意味ないのでエアなんですけど、これが皆さん大変面白がっていて。

最近やっていないのは、会計ソフトの都合上、データがうまく取れてなかったんですよ。なのでできていなかったんですけど…

驚いたのは、なんで私みたいなよくわからないイケイケベンチャーでもない、ひっそりと壁に咲く一輪の花(高めに盛った表現)に興味を持っていただけるのか、という事です。

普通に「今月の売上84万円でしたー」とかやってましたけど、それがそんなに面白い事なのかなあ……と思っていたのですが、想像以上にみんな自分の内訳を表に出さないんですね。
だから、そういう情報があったらどうしても見たい。
わたしだって「これの販売価格どうやって設定しているだろう、せめて下代おしえて」ってなるもんね。そうだよね。

コンテンツの形にこだわらない

実際、単なる会計情報も、それはものすごいコンテンツになり、場合によってはエンターテイメントになる。

コンテンツって、なにかこう、小説とかアニメとか映画とか、そういうものを作らなくちゃいけないって思っていませんか。
私はそうじゃないと思ってる。
なにか既存のスタイルだけがエンターテインできるコンテンツじゃない。
変な英単語が混じった妙な文になりましたが、たとえば小説というスタイルじゃなくても猛烈に面白いツイートは面白い小説に匹敵するエンターテイメントコンテンツじゃないかって事です。

大抵の人は、既存の形の中で身を立てようとします。
小説なら小説。漫画なら漫画。
でもそれは正しい道なんだろうか?それしか方法がないんだろうか?
文章を書くのが好きだし褒められるからライターになって稼ぎたい、というフレーズはよく見かけるけれど、「文章を書く」「文章を書くのが好き」「書いた文章を褒められる」「稼ぐ」はすべてバラバラの事象なのです。
それを一緒くたにして、コンテンツを作って稼ぐ!みたいな話が横行してしまっていて、クリエイター的な立ち位置にいる人たちは大混乱している気がしてならないです。

しょせん、表現はツールでしかない。

なにか言いたいことや体験があって、それを表現し、伝える。
それがコンテンツと呼ばれたり、曖昧な表現をされているのだけれど、そこでつまづいている原因の多くが手段の目的化によって起こっている気がしている。

なにかを表現するという目的の為に小説を書くのではなくて、小説を書くために小説を書いている。
そういう人が、ものすごくたくさんいるし、そういう人がものすごく苦しんでいる気がしてならない。(そこに自己顕示欲や承認欲求が混ざると腐るのが早い)

自分は一体どんなコンテンツを提供できるのだろうか?

なにかコンテンツをあえて作り出そうと努力しなくても、生きているだけでエンターテインできる人は、一定数います。
猛烈な美女。国宝級のイケメン。
とにかく面白いお笑い芸人。
ここら辺はすごくわかりやすいです。いるだけで周りを楽しませるだけのコンテンツになっている。
あるいは王道のスタイルを実現できるだけの実力がすでにあるひと。猛烈に文章を書く人。圧倒的な漫画を描く人。美しい絵を描く人。
これらもわかりやすい。モノを作っているし、成果物がある。
でも、それ以外にも、コンテンツを作ることはいくらでもできる。

私は、自分の商売の収支が、強烈なコンテンツになってしまっている(エアIRをやっていたら結果的にそうなった)。
大企業は基本的に公開しているものだし、中小でも本当は公開が基本という情報なのだけど、それは十分に人をエンターテインできる素材になっている。

本当に何かを提供したいと思ったら、別に小説を書く!とか漫画で賞を取る!とかじゃなくてもいいんだと自分に道を開かないといけない。
本来は収支なんて副産物に過ぎないはずだけど、それがコンテンツになってしまうなんて、再利用もいいところだと思う。

自分の持てるあらゆるものを使う。
それは自分の銀行口座に残金がいくらあるか、という事も、強烈なコンテンツになるって理解することだ。

正直、これを公開したところで、私は100万円の赤字を公開するという恥ずかしさしかない気がしないでもない。
でもこれを公開する事に関わる人の技術について、提供するサービスについても紹介できるわけだし、実際に株式会社を作ってみた人の一年目の話ってそれだけで聴く意味がある人もいる。特に起業したいボーイズ&ガールズ(年齢は問わない)には面白いだろうし、それ以上に実際社長になった人たちのほうが食いつきはすごかった。

私の成績、優秀さなんて、あんまり求められていないのだ。
そりゃ優秀な方がいいですけど、それがコンテンツになるかというと、ある程度の優秀さなんて掃いて捨てるほどいるので、優秀さという意味ではさほど面白いコンテンツにはならない。
むしろ失敗のほうが、面白いコンテンツになる。
(だから自虐は手っ取り早いため、使いまわされてしまうんだけ)

自分が提供できるコンテンツに制限をかけないこと。
そして、どんなものでもエンターテインの可能性を考える事。面白がれる事。というのはつまり、どんな手段であってもやってやろうという草の根を分けても泥水を飲んでも前に進む覚悟があれば、誰だって簡単に思いつくことだと思う。
で、大体這いずり回っているタイプの人は、他の人と視点が違うので、なんでそんな事を思いついたんだ?というユニークなものになる(ユニークさが有効かどうかは別の議論を要する)。

問題はそれを肯定できるかだ

そうやってでてきたものをコンテンツとして表に出す時に問われるのが、それを肯定できるかどうかという事だと思う。

つまり自分の生きてきた痕跡を、肯定できるかどうか。
それがどうしても必要になる気がする。

個人的には、すべてを肯定する必要はない、と思っている。
でも今時点での開き直りというか、もう認めざるを得ないことをいやいやながらも受け入れる、でいいと思っている。
肯定のレベルを下げての肯定といいましょうか。

そうやって、やっと人生はコンテンツとして成り立つ。
過去も現在進行形のライブも、コンテンツになる。

それがいいか悪いかは、別問題だ。
でもとにかくここで前に出なくてはいけない、となった時に、失敗も成功もドジを踏んだこともうまくかすめた事もすべてを肯定して、面白がれる強さ。

私には、まだそういうのは足りてない気がするんですけど、でもできる気もするんです。
ひとりで自己満足でやってきたことを、誰かの利益になるコンテンツとなっていく(起業したい人が参考になるとかね)ところまで押し上げるには、それを面白がってくれる人が存在する事が絶対条件。
その絶対条件を満たすことがたまたまできたのです。

その条件がそろうって、瞬間的なことだと思っている。
なので、そうなった今の瞬間に「やりましょう」ってフィックスしてしまわないといけない。

という事で、私の会社の収支が公開されるイベントが準備されています。

そんなわけで、ひとり株主総会へようこそ!

内容は、これから詰めなきゃいけないんですが、実際に私が法人化するのに手助けしてくれたコピーラインティング会社の社長と、私のマネジメントを引き受けている会計士でもあるマネジメント会社の社長と私(起業は2回目、二度目のビジネスは個人事業2年ののちに法人化して1年、5月で決算を迎えて年商1000万円越えた小規模ひとり会社)で何かしゃべります。

場所は関東、都内か、さいたま?
未定です。

入場料は、未定ですが、いっても1000円程度かなあ。
会場によりけりです。たぶん。

どうやって会社を作ったのか、名前はどう決めたのか、お金はどうしたのか、みたいなことを。
法人口座作るのはどうやったのか、印紙って高いんですねとか、役所がぼろい!とか、登記したらバンバンDM届くとか。

それで、収支の公開です。
売上とか、赤字っぷりとかね。畜生!

「株主総会っていうのは、収支について説明したり、来年の抱負をいいます」
「わかりました、総会屋とお土産の準備をします」
たぶんそうじゃないって事はわかっています!わかってやってるんだから!

5月に決算で7月に申告なので、やはり7月に行うのがリアリティだと会計士さんは言っています。

株主は私だけなので、ひとり株主総会ですね。
ひとりで解説して、ひとりで納得して、ひとりで承認です。

チケット販売すると思うので、どなたでもご来場可能な感じだと思います。
詳細は追って決まり次第、お知らせします。

マイビジネス、マイライフ。

ここから先は

0字

¥ 180

この記事が参加している募集

コンテンツ会議

つよく生きていきたい。