男のオタクの考えるスタイリッシュさ

移動が苦手なので、なんとか移動の苦しさの軽減を考えている。
という中で、大事なのはカバン!いろんなカバンを探しました。

いま、目をつけているのがこちら。

タブレット&スマートフォン対応の雨に強いバッグメーカー
STARTTS(スターツ)
http://www.startts.co.jp/

ここのバッグメーカーのバックパックが欲しいなあと思っているんだけど…
とにかく全体に漂う「オタクの考えるスタイリッシュさ」がすごい。

裏地の青チェック(視認性を高める布地)もその機能性と青とチェックってかっこいいよね!という無言の圧力。

バッグの外側につけられた無駄に立体なポケットの「ギアがいっぱい入るすごさ」とか、ピンク色の商品はあまりに容赦のないくそピンクで、ここには乙女心がわかる人は一人もいないんじゃないかと穿ってみている。

もうピンク色に関してはなんでピンクにしたんだよ、なくてもいいんじゃ…とこちらが譲歩してしまうような感じだ。
たとえばサービス精神を発揮して「あ、ピンクがいいんですか?表は素材的に無理なんですが裏地をピンクにしましょうか!」と言って強烈なショッキングピンクを当て込んできそう。だったらもうそのままでいいです、今のままで…もうちょっとソフトなベージュブラウンとか、グレージュ(ベージュとグレーの中間みたいな色)とか、そんな程度でいいんですけど、女性ウケ=ピンクという方程式があってもピンクのバリエーションが全然ないので、だったら余計なことしないでいいですから…。

過剰な機能性
それを恥ずかしげもなくアピール
アピール先は主に自分

オタクにとってのスタイリッシュって、過剰な機能性なのではないかと思う。

ここのバッグの見た目は、外ポケットが最大のオタクっぽさ。
あと色が容赦がない感じ。布地の性質のせいもあるんだろうけれど。

しかし、さすがのバッグメーカー。実はとてもコストパフォーマンスがいいと思う。

オタク系ガジェットは、大体が機能性を重視するあまり値段が高くなってよく考えると「…これで4万円こえるのか」みたいな出来上がりになることがよくあるけど、このバッグメーカーは値段の部分が本当にうまい。
もともとバッグ屋さんなので、ちょっと機能を丁寧に作っただけですよ、みたいな職人の余裕みたいなもんがちらっと見える感じ。
なんでもベルクロで留めてバリバリやるのもオタクですけど、ベルクロに逃げてない。

機能性に突っ走ったオタクグッズのお値段が張るバージョンはこっちのブランド→http://superclassic.jp/
金持っているオタク、あるいはほかに情報がなくてこれだけしか知らないオタクが使っている感じです。

一世を風靡したブロガーズトートとか…。
以前はブログを書いている女の子が一番カッコイイみたいな時代もあったんだなー、今はインスタフォロワー何万人みたいな世界に移っちゃったけど…と、時の移り変わりの速さを感じる。

カバン探しだけで、こうもいろいろなことが見えてくるのは面白いものです。

ポケットの外付けがオタク臭いというのは、この女性チームだけで作られたカバンがつるっとスリークな仕上がりになったという話からも納得がいく。
ポイントは“隠し技”! 女性向けビジネスバッグのツボ
かばんは男性にとっては道具で女性にとってはファッションというのも、仰る通り。男性が道具として悦に入っているすごいかばんは、ダサい。レンチやスパナはカッコいいかもしれないけどそれをネックレスにしているようなもんなのです。
それをそのまま女性が持つのはちょっと難しい。

しかし、男物をうまく使っている女性は異様にカッコいいのです。
第一次大戦後に戦死した恋人の遺品のトレンチコート(塹壕コート)を着こなす女性があまりに素敵だったので今では女性のコートになってしまったくらいだし、そもそも昔は女が腕時計だなんて!という時代で隠すように手首の裏側につけていたのがまた女性らしいしぐさとして一般化したり。
そもそもスカートも男性の服装だし、ズボンもそうだし、結局男の服装はほとんど女に取られてしまっています。
結局、男性物をどんどん女性向けに取り込んでしまって、それが伝播する勢いもすごいんですよね、女性の場合は。
逆に男性は女性の服を着るのはむずかしいし、伝播する力は閾値をこえるまでが大変だ。だからどうしても服の流行は緩やかになりがち。


ものすごくいいものを作っている人たちが「売れない」とか「じゃあ女性客を取り込もう」と考えても自爆していくのは、結局、男のオタクの考えるスタイリッシュさやオシャレっぽさでしか考えられないという事が大きいと思う。

どっちかというと女性のほうは、今までモノづくりの主導権を男性が握っていたせいもあってずっと不満を感じる事が多く、その不満こそが物事を進めるカギになっているせいでうまくいっているんだと思う。
そのうち、それも逆転現象が起きる事があるだろう。

大体、職人はおっさんである。強烈なマニア、オタクなのだ。
彼らは強そうとかカッコいいとかロボットばっかり作っていて、可愛くてきれいなものは区別がつかない。
女の職人さんが作るものは、すごくかわいい。でも、男社会だから、男社会に認められるものも作らなくちゃいけなくて迷走してしまう人もすごく多い気がしている。無駄にかわいいだけになってしまったりというのも反動なんだろうなと思うし。

どっちにせよ、男のオタクの考えるスタイリッシュさは、全部そのまま受け止める事はできない。
それは機能が高いだけで使えない事がとても多いからだ。
それは、結局機能の全否定にもつながってしまうので、やっぱりオタクはこの世界で生きていくのはとても難しい。だって、生まれてきても生きていく場所のないものばかりをコストをかけて作ってしまうのだから。

が、それがたまに世界を救ったりひっくり返したりする。
かもしれない。

何やかんや言いましたが、バックパックタイプのカバンをひとつ購入を検討していて、これがあればPCポーチもいらないし、今持っているリュックサックタイプの問題点もクリアできる(利点が一個だけ消えちゃうけど)ので、真面目に検討中です!

ここから先は

0字

¥ 180

つよく生きていきたい。