長距離移動の持ち物(女子向け)

移動が苦手なわたくし。苦手過ぎて、対策を練り始めたらいろんなことがわかってきました。
長距離移動に関して、女性向けの持ち物って説明がかなり雑なサイトがすごく多くて、たぶんバス移動とか大好きな男性が作ったページが検索上位にきちゃっているせいなんだろうなと思ってます。
なので、これぞ!の情報って少ないんですよねー。

という事で、今のところ今までの経験と、ここ数か月の体験をまとめて、次はもっとうまくやる!というためのリストを作っておきます。

長距離移動は、むくみ対策(血流)冷え乾燥清潔(匂い)というどっちかというと肉体的な問題がすごく出てきます。
便利に過ごすためのグッズより、人間の肉体を保つグッズを中心に考えないといけない!と気づきました。

しかし荷物が増えすぎると動きづらいし、盗難や転倒して怪我などの問題も起きやすく、乗り遅れたりという致命的な事にもなったりして、避けたい!
荷物の少なさは、安全さでもある訳です。

という事で、現時点のラインナップを組んでみました。

①おりものシート
いきなりあれですが、女性としてはパンツの替えって、すごく悩ましい問題。下着を着替えるって本当に限られた安全な場所じゃないとできないし、トイレとかでは狭すぎる、寒すぎる、不衛生。
なので、おりものシートを使うのが本当に楽で、清潔に保てます。
今まで馬鹿にしていてごめんね、おりものシート。
特に、夜行バスや夜行フェリーなどで車中泊のような時。飛行機もそうですね。とっても役立ちます。なにより、汚れた下着を着替えてその後持ち歩くというストレスがない。
最も女性にとって他者から触れられたくない物なのに、常に清潔に保たなくてはいけない下着の管理をとっても楽にしてくれます。(男性には絶対相談できない内容。夫や彼氏であっても。女友達にも相談しにくい人は多いと思う)
長距離移動の前に、新しいものにしておき、気軽に取り替えます。サイズも小さく薄いのでそんなにかさばらないし、ちっちゃいジップ付き袋に入れて空気を抜くと小さくなります。

おしりセレブウェット
またしてもアンダーな感じのグッズですけど、ちょっと待ってほしい。これは全身清拭できるウェットシートで水に流せるタイプという事です!いわゆる汗拭きシートと同じ、かつおしりにも使えるレベルの優しさと清潔さ、と考えると、汗拭きシートのリストラが可能になります!
以前は汗拭きシートを使う事がありましたが、それをやめて、これで脇や足(靴を脱いで一度拭いて、着圧ソックスをはくと長距離バスをやり過ごせます)などを拭けます。
まだバス移動がないので未使用なのですが、これイイと思うんですよ!!
海外旅行でウォシュレットが使えない場所で役立ったという声もたくさんあるので、老若男女問わず役に立つと思います。
赤ちゃんのおしりふきを使う人も結構いるみたいです。

③デオドラントクリーム
長距離移動でバスなどで、という時は、デオドラントもかなり気になるところです。でも、やっぱりスプレー式はいまいちよろしくないです。飛び散るので、密閉空間では気軽に使いにくい…。スティックタイプも脇にしか塗れないし、重たい。
なのでクリームタイプがやっぱり一番かなあと思います。例のごとく、ウェットティッシュで脇や首や胸の谷間(汗かくんですよ!)や、靴を脱いで足の裏や指の間をぬぐって、デオドラントクリームをさらっと塗っておくだけで翌朝がやはり違う気がする。
一番の問題は頭皮なんですけど、それ以外はこのボディ用ウェットシートとデオドラントクリームでかなりチャラになる感じです。
足元は座席でもできますが、他はトイレなどで。ただ冬場は寒い!サービスエリアのトイレとかも寒い!

一滴消臭元
トイレ用携帯消臭剤です。目薬みたいなタイプ。デオドラントつながりで、これおすすめです。自分の匂いが残るのはちょっと!という時も、入ったトイレの匂いがアレだった!という時も使える。人工香料っぽいにおいはありますが、それ以上に消臭効果のほうが凄いみたいでトイレの芳香剤を凝縮したものではないです。長距離移動中は、そういう些細なところでいきなり具合が悪くなったりして、それ以降グロッキーっていうのもあり得るので、これはあっていい!その他、公衆トイレや友人同士でひとつの部屋を借りた旅行とかでも大活躍です。ひとりの時でも使います!

⑤汗わきパッド
これも、おりものシートと同じ意味合いで。特に夏場は使う人も多いですが、冬場も使います。永久脱毛すると、なぜか脇汗が止まらなくなってしまうので(女性にしかわからないテーマかもしれない…)。服を無駄に汚さない、清潔を保つという意味で、とっても役立ちます。もちろん使い捨てのやつです。

この①~⑤は中身が見えないポーチに入れて、トイレに行く時もスッと持って行けるように用意しておくと便利!!携帯シャワールーム的なポーチです。
一緒にハンカチやティッシュ、歯ブラシも同じポジションにあるとなおいいです。同じ場所で使うものは同じポーチに収納という、収納TPOが大切。
(以前は持っていればいいという考えで、TPOがなっていなかったために、必要な時に取り出せないというアホなことをやっていました)

⑥着圧ソックス
私はいつも寝る時メディキュットを愛用しています。泊まりがあるときは絶対に持って行く必須アイテム(あと入浴剤も!)。長距離移動の時、車中泊みたいなときは着用します。ソックスタイプが便利な時もあると思う…。
ただ移動時間が3時間程度の時は、移動中には使わないです。
むくみ対策は必須項目ですが、ほぼこの着圧ソックスがになっております。

⑦帽子
私は頭が冷えると風邪をひく体質らしくて。高速バスは上から冷房が噴き出してくるので、実は帽子orフードがすごく重要になってくる時があります。冬場も必要ですが、夏も酷い(特に夜中移動するバスなら)…。普通のキャップでもいいと思いますが、寝心地から言うとニット帽のほうがいいです。ほぼナイトキャップです。
でも帽子じゃなくても、ストールとかをかぶるやり方もあります。
ちなみに南の国である台北にいった時、冬でも冷房が凄くて、バスの中や地下鉄の中で超絶具合悪くなりました。帽子をかぶっておくべきだったと反省しきり。
そういう意味では、夏場でも南の国に行くにもポケッタブルダウンジャケットを持って行くのも確かにあり。クッション代わりになるので、長距離バスの時は腰枕にも使えそう(まだ未使用)

⑧その他、みんなが知ってる一般的な物
・空気でふくらむネックピロー…便利です。が、1回の移動時間が3時間以上の時のみ持って行きます。
・アイマスク…薄くて軽いのであってもいい物だし、安眠度があります。でもバスでは防犯面でどうかなという時もたまにあって、状況を確認してから使う感じです。いつもネックピローの袋に入れておきます。
・蒸気でホットアイマスク…これも好き!香りつきもなかなかいいです。
・マスク…あったほうがいいです。使い捨てが基本。
・歯ブラシセット…これも気になるときにスッと取り出せるように
・絆創膏…小さな傷でもカバーしておくのが旅行では大事
・厚手の靴下…本当はサンダルや室内履きが理想なのでしょうが、ちょっと厳しい時には着圧ソックスをつけて上から厚手のソックスをはくと、深夜バスはリラックスできます。寒い時はカイロも念のため。
・大き目のストール…私はいつもカシミアの大き目ストールをまいていき、ひざ掛けにします。が、バスも飛行機もブランケットは標準装備なので、足りない時は借りられます(ただバスは運転手さん一人の時だと最初にきいておかないとどこにあるかわからないケースが)。
・リップクリーム&目薬…日常使っている人は、絶対!
・ハンドクリーム…暇な時にめっちゃ丁寧に塗る。香りがいいものが気分転換になるけど、バスなどの密閉空間では少し考えて使う事になる。下記のオイルバームで代用する事もあるけど、やっぱり1個あると癒し度が変わることもあるので。
・薬…常用薬はもちろん。酔い止めが必要な人もいるかも。私はたぶん自律神経がやられがちなので、あまり吐いたりはしませんが真っ青になって、どっちかというと下痢症状(最悪)。持って行くのは葛根湯。肩こりなど血流を良くする目的です。

⑨化粧品
ここが重さを左右する重要ポイントだと思います!女のカバンの重さの半分を取るのが、化粧品。
高価な素敵コスメよりプラスチックのプチプラ化粧品のほうが、軽い。
1つで二役が便利(アイシャドウはアイブロウに、チークとリップはひとつで、などなど)。使うアイテムが少ないほど時短メイクです(移動時には超大事なこと)。でも化粧崩れは防ぎたい(時短だと崩れやすい事がある。アンビバレンツ)
化粧ポーチって、女性にとってはひと財産です。実際にお金もかかっているし。長距離移動は、なくしたり壊したりする可能性が高まる事を考えて、何を持って行くか決めた方がいいかなと思います。
粉ものは割れると悲惨なことになります…。鏡も重たいし、ホテルやトイレにはあるから小さくて軽いものがひとつあれば。
地方都市にいくなら、向こうで欲しかったものを買うというやり方だってありますしね。ご当地コスメも盛んだし。最低限持っていればいいわけですから、自分の最低限を見極めるのが重要です。私はファンデ、アイラインを捨ててでも眉毛関係を死守です。

⑩スキンケア・ヘアケア
化粧品の重さは、パッケージの重さ!これに気づくと、いろいろとはかどります。しかしスキンケア商品は、詰め替えると衛星面で問題がある。
100均で買えるお弁当のタレびん(食品用)、コンタクトレンズケースはそこらへんをクリアできるものなので、化粧水はタレびんにいれて最終日に使い捨て。チューブに入った化粧下地や保湿クリームなどは使う分より気持ち多めにコンタクトレンズケースに入れてキュッと蓋をしてしまえば3日くらいはいけると思います。
1回しか使わない物にどれだけ重さを割けるかという事を考えて、厳選していきます。
車中泊ではふき取りスタイルでなんとかなります!
乾燥対策に愛用しているのは、オイルバーム。顔も髪も手も身体も1個で全部カバー!固形なのでこぼれる心配がない(だけど夏場は溶けて逆にオイルまみれになる危険性があるので夏場は最初からオイルになっているものがいいです)。化粧を落として、化粧水でさらに軽くふいて、バームを塗り付けてマスクしておけばいろいろガードできます。
シートパックは便利ですけど、正直移動中のバスとか飛行機では、使いにくい……。ジェイソンマスクみたいなのをくっつけるのは、消灯してからでもやりにくい……から、宿専用にしています。移動中はやっぱり防犯意識は持っていたほうがいいわけで……。
あとは、現地到着した朝に使う日焼け止め。これは小分けにできないので、しょうがないです、丸ごと持って行きます。顔も体もひとつで。が、そんなに気にならない1日だけというなら、ファンデーションの日焼け止め機能で乗り切ります。
車中泊にシャンプーは無理なので、ヘアケア系はあっても潤い系スプレーくらい。でも水物は重たいので持って行かない方向。前日にしっかりトリートメントしておくと意外に平気です。(でもいつだってコテでまかないとダメなの!というビューティフルな女子もいるので、ちょっと見習いたいと思ったりもする)
頭皮のべたつきやにおいを抑える素敵なスプレーは、ちょっと気になっています…。でもその後もずっと持ち歩くと思うと重い…。
ヘアブラシは小さく軽いものがやっぱりいいです。あとヘアゴムは必須なので、絶対に2つくらいは。(ここらへんは各自のヘアスタイルにあわせて)
ただ国内なら、別にそんなに慌てなくても、現地で購入できるものがほとんど。
といいつつ、私は離島とか僻地に行くケースが増えてて、そうもいっていられない……

⑪番外編・微妙に助かるもの
使わないかもしれないけど、あると便利なもの。
・保温水筒…魔法瓶的なやつですね。最近は小さくて軽いものもあって、購入を考えています。ペットボトルがいつでも買える時代だけど、3時間以上バス&電車などに乗る場合は保温できるボトルは助かります。ホットを買ってペットボトルから移しておく。あと、葛根湯を飲む時はお湯で飲むほうが効果的なので、ひとつあってもいいかなあと。
・虫よけ関連…密閉空間に蚊がいた時のストレス!!!滾(たぎ)る殺意で叩き潰しにかかりますが、仕留め損ねた場合……私はあまり刺されたくないので、ここは重装備でも持っていたい(夏場の持ち物)
・S字フック…まだあまり使ったことはないのだけれど、確かに荷物を吊るしたら足元が広くなって楽になりそう。なので、次に導入してみます。
・靴の消臭スプレー…小さいものが出ています。1日中靴を履いた後に帰るために夜行バスに乗るという仕事をしたときは、その時のためのワンプッシュだとしても持っていてもいいかもって思っちゃう。

⑫防犯関係
国内では海外ほど必死に防犯を考える事が少ないけれど、実際にいつも通勤の電車の中でもスリはあります。目の前でスリが逃げていく事も、なにかやらかした制服を着た少年が大人に取り押さえられているところも目撃したこともあります。。。
なので、移動中はやっぱり防犯意識大事です。特に女性はやっといて損はないはず。スリ、痴漢は、窃盗と強姦なわけで、あんまり矮小化した言葉で表現するのはよくないんじゃないかと思う時がある。
女性的には盗撮のリスクも考えてしまうところ。公衆トイレはちょっと気を付けよう……。
あと、リラックスも大事なんだけど、緊急事態にスッと逃げられるようにしておくのもやっぱり大事で、交通機関はいつ事故が起きるかはわからないです。できれば靴下じゃなくてきっちり靴は着用していたほうがいいんだろうなと思う。そこの兼ね合いが、どうしたものかと考えているところ。
バスや飛行機、電車などは、最初に避難口消火器の場所をちらっと見ておきます。
そして、スマホやお財布はひとまとめにして、常に手元に置いておく。指輪やネックレスなどのアクセサリーも紛失に気を付けて。あとは家の鍵なんかもなくすとダメージ酷いです。
緊急時に連絡するところをちゃんと一覧にしておくなど、そういう部分は私も次の課題だなあとつくづく思います。日本って、ほんとに安全で、丁寧なサービスが多くて、そこにずいぶん甘えちゃっているなと。
トートバッグみたいに口が開きっぱなしのバッグではなく、ちゃんとジッパーで口が閉まるカバンを意識して選ぶだけでも違うといいます。あとは、電車など乗換が多いところでスリが狙うのはイヤホンをしている人らしい!ジッパー付きのカバンを持っていても、イヤホンして自分から見えない場所にあれば簡単に取られちゃうそうです(日本での話。海外では普通にカバンをナイフで切って持って行っちゃうらしく…怖い!!)。
預け入れ荷物には鍵をかける、棚に上げる荷物にも南京錠をつけるくらいの意識があってもいいんだなあと思います。
手元に置いておく物(上の①~⑪と、その他貴重品類)はひとまとめにして、棚には上げずに見える場所に置きます。トイレに立つときも必ず持っていくイメージで荷作りしておくといいです。特に一人で移動の時は、食べ物も放置しない方がいいっぽい。飲みかけのペットボトルに何か入れられる、というのは、海外ではよくある昏睡強盗の手口だそう。日本の公共交通機関ではあまり起きにくいかもしれないけど、でも安全を優先するほうがいいと思います。
(そういう意味では、安すぎる移動手段より、ある程度お金を払ってちゃんとした席を取るのも重要なことなんですよねー)


旅は人を成長させる、かもしれない

きっと他にも必要なものってあるので、自分の荷物はなるべく小さくするのが大事。でも小さくすることがメインになっちゃうと不便になるから、その兼ね合いを知るのが大事。
それには、不便を体感しておく、というのが一番効果的な学習方法だったりします。

すっごい不便でも、最悪最低、これだけあれば何とかなるという事を知る。
それにはやはり不便になってみないとわかんないもんです。

そういう不便や、自分の弱さを知って、ついでに先達の知恵を覗き見た時に、自分のわかってなさをやっと理解したのです。
何が必要なのかは、何が足りていないのかを知ることでしかわからない。
そうしないと、足るを知る事はできないような感覚がある。

足るを知るというのは、むずかしい。
足るを知るの後に続く言葉は、「足るを知る者は富む」だそうで。
富む、という言葉は、非常に含蓄がある。その昔、富むという事は単純にお金が増える事じゃなかった(そんなに貨幣経済が発達していなかったから)。
もっと、技術とか知恵とか、そういうものが増えていくようなイメージだろうか…。

旅は人を成長させるというのは、なにかの感動的な体験によってではなく、むしろ不便や苦しさという側面なんじゃないかと思う。

今まで、ただ便利なものさえあれば問題は解決すると思ったけど、それらを活用するという考え方が全く足りていなかった。あればいいという考えだったから、安いもので代用しようとした。でもそれじゃあ意味がなかった!

そのことに気づいてきてから、部屋の収納方法や、選ぶ服ががらりと変わったような気がします。

で、実際のところ、ネット上の情報って偏りがある。
結局自分で体験して、実際にわかることとは、どれほど丁寧なレビューでも同じことにはならないのです。
それをすでにレビューしてくれた人に感謝しつつ、自分の体験を生かして次につなげる事がすごく大切なんだなって最近思う。

安物買いも、経験値!ちゃんと次に生かすようにしていきたい。
そして、次があるという事は、どれほど恵まれていることかを、たまに噛みしめる。

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つよく生きていきたい。