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今日も誰かの独立記念日

この人の本を見かけたら、あらすじを知らずとも読んでみる!と決めている原田マハさんの本。今回は『インディペンデンス・デイ』を読んでみた。


この本は短編集のように1話ずつ完結していくのだけれど、どの話でも共通するテーマがタイトルにあるように「独立」である。各話の主人公の女性は恋愛や結婚、離婚、引越し、病気、仕事などそれぞれのターニングポイントを迎え、決断、独立していく。わたしにとって共感できる主人公もいれば、そうでない主人公もいるけれど、それぞれが独立を決める場面はなんだか清々しい。前の話でちらっと出ていた女性が次の話では主人公として出てくることもあり、人はそれぞれ目に見えなくてもさまざまな悩みを抱えている、という設定もなんだか印象的だった。

思わずメモした言葉はいくつもあるのだけれど、あえてひとつに絞るとしたら、今の自分にはこれかも。

私は理想の世界へとつながるとびら。勇気を持って踏み出してごらん・・・さあ。(この地面から より)

ターニングポイントはこれまでもこれからもたくさんあるだろうし、その時々によって響くポイントは異なりそう。私のふと思い出した時に読み返したくなる本リストに入った。


そうそう、本を読み終わってから、思い出したのはこちらの本。こちらも一話ごとに主人公は変わるのだけれど、主人公が料理を通じて前向きになっていく。また読み返したい。


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