虐待の連鎖は止めた
虐待サバイバーのゆうかです。
私には、娘と息子が1人ずついます。
私にはもったいないくらい素敵な人間に育ってくれました。
自己肯定感をしっかり持ち、自分を愛し、仲間を大切にし大切にされる、家族を宝物とし、愛し愛される、自分の好き嫌いをきちんと理解し、自分の感情に素直になる、自分を大切にでき、そして他人を大切にできる、そんな人間です。
(ちょっと褒めすぎですね…親バカかもしれません)
もちろん、完璧な人間ではありません。苦手なことやできないこともあります。
虐待されて育った私は、人の反応に必要以上に過敏で、人の機嫌を伺い、相手の期待に応えるために命をかけ、相手の気持ちを最優先し、自分の感情は封印する、そんな人間になってしまったので…
我が子はそんな人間にはなってほしくはないと強く思っていました。
「虐待は連鎖する」と言われていることは、よく知っていました。
父も虐待されて育ったのかもしれません。詳しく聞いたことはないのですが、祖父が祖母を殴ってるのを見たことがある話を聞いたことがあるような気がします。
でも、私は父とは真逆の育児をしようと固く固く、決心していました。
自分が、本当に辛い思いをしたから、同じように辛い思いを子供にさせるわけには、絶対にいかないと思っていました。自分の子供には幸せにになってほしいと思っていました。
私の育児の方法は、父にされたことと逆のことをするだけなので、私にとって簡単といえば簡単でした。
子供の気持ちや感情を一番大切にする。
子供に愛していることを言葉で伝える。
子供が好きだと思うことをやらせる。
子供の意に反する強制はしない。
子供の服や持ち物は子供に選ばせる。
子供には自由に食べ物の好き嫌いを表現させる。
子供の感情についてそう思うことを否定しない。
子供の好き嫌いについて批判しない。
子供に選択権を与える。
理不尽なことで怒らない。
怒鳴らない。
暴力をふるわない。
あげたらキリがありませんが、これらが私が育児において気をつけていたことの一部です。全て、父の反面教師にしただけです。
もちろん、私が完璧な育児をできたわけではありません。完璧な母親でもありません。
それでも、娘と息子は、私がまだ過去を引きずったまま生きているにも関わらず、健全に育ってくれました。
私は、「虐待の連鎖」を私は完全に断ち切れたと思っています。
夫と娘と息子には感謝しかありません。
連鎖は断ち切れても、私の心は開放されていません。私の心が開放されないままでは、家族にも迷惑がかるのではないかと、不安もまだあるのが現実です。