見出し画像

愛を求めていた

 虐待サバイバーのゆうかです。

 子供が最初に合う大人は両親ですよね。
 そして、赤ちゃんの時から、普通なら無条件の愛情を注がれて育ちます。

 各家庭それぞれあると思いますが、親は自分の子供を愛し、子も親を愛しいます。
 子供が小さいときは特にその結びつきは強いと思います。
 子供は無条件に両親からの愛を受け、食事を与えられ、安心できる安全なウチの中で育ちます。何も疑わずに。

 私の父は、私たちに愛情を持っていなかったわけではないと思います。もちろん一生懸命に、世話をしてくれた母も。
 
 けれど、私は、愛情をもらっているとは感じられませんでした。
 私を殴り、怒鳴り、暴言を吐く父、かばってくれなかったの母‥‥

 私は、可愛がられていないから、どこかで拾われてきたのではないかと思うほど、愛を感じずに育ちました。
 
 今さら、もう両親から愛をもらいたいとは思っていません。けれど、愛されなかった欠乏感が消えることはありません。

 無条件で愛をくれるはずの人に、愛されなかった私が、他の人に愛されるわけがないと思ってしまうのです。

 そして、誰かに愛されたとしても、一番愛を求めていた人に愛されなかった欠乏感を、埋めることは、とてもとても難しいのです。
 
 頭ではもう諦めたはずなのに…
 頭ではもう切り離したはずなのに…
 
 私の心は泣いたままです。
 諦めたいのに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?