生まれてはじめて、わたしは現実世界の波動を拒否した。| 現実とスピリチュアリティの間で 𓂃 𓈒𓏸
「きもちわるい。」
真夜中、生まれてはじめての感覚に陥った。
こんなにも、毎日生きてるはずの
この3次元の現実世界の波動が
きもちわるくて、キモチワルクテ
突然、この世界のすべての承認欲求や執着が集められていま目の前に、それを凝縮した大きなカプセルがあるみたいで。
あまりにニンゲンの匂いが強すぎる
その俗世的な次元と、その夜のわたしの感覚は
きっと相性が過去イチ最悪的だった。
どこの誰のものかわからないけど
とにかく沢山のヒトタチの
ものすごくドロドロして
くすんだエネルギーと波動に
自分のからだとその周囲が一気に包まれて
そこから抜け出せなくなった感覚がして
体温は突然急上昇するし
とにかくその場から逃げ出したくなる
衝動に駆られるけど、身動きはとれなくて
「耳だけでも塞ぎたい」
自分の身を守るために
キモチワルイその世界から一刻も早く逃れたくて
暗闇の中で咄嗟にそうしなきゃと思い、
脳裏にパッと浮かんだのは
以前教えてもらった
「haruka nakamura」さんの曲だった。
*
なんの話しをしてた時だったかな。
こんな風にLINEをもらった時から
Apple musicのプレイリストに追加して
わたしも聴くようになった。
人は、自分の波動(成熟度)が上がるにつれて、
聴く音楽の波動(周波数)も上がるらしい。
助けを求めるように
両耳にかたくAirpodsをつけて
アルバムのボタンを押した瞬間の感覚は
あまり言葉で表現できるものではなかったけれど
たった一瞬で、呼吸がしやすくなったのと同時に、もう彼なしでは生きていけなくなるんじゃないかと思うくらいの錯覚に陥った。
さっきのキモチワルイ波動を
瞬く間に塗り替えてしまうような
あまりに穏やかで優しくて柔らかくて
美しいエネルギーの中に入り込んだ気がして
深くて深くて
大きくて広い世界で
自分自身の魂と繋がり
そこに存在する宇宙とも繋がる。
まるでまだ、お母さんのお腹の中にいた頃に
からだを丸めて眠っていた時のような
これから生まれる前のような
安心感でたっぷりと満たされて、
どこまでも神秘的でクリアな感覚。
何時間経ったか分からないけど
そのままどっぷりと
重たさのあるわたしの全てを委ねて
眠りと音楽の狭間で揺れて
深い世界に身を置いていたんだ。
*
*
だからもう大丈夫かなと思って
何時頃か覚えてないけど
パッて耳からイヤホンを外したその瞬間に
ドバッと一気にまたキモチワルクナッテ
うわあ、もうわたしこっちの世界で生きていけないかもどうしようなんて
けっこう本気で思いながら
もう一度、彼の世界へ逃げ込んで
そのままずっと、うんやっぱりこんなに安心安全で守られていて聖域のようなこの世界で
きっとこのまま一生汚れることのないこっち側にいたいなんて思いながら
そのまま疲れ果てて、眠ってしまった。
*
翌朝まだ薄暗い時間に起きたら
いつもと同じような平穏に戻ってて
わたしの体温も下がってて
吐き気もしない
昨日の夜中みたいに
この現実世界の波動に拒否反応を起こすこともなければ
あんなにもキモチワルイと感じることもない。
だからわたしは安心して
「ああまだこの世界で生きてられる」
って、また思えたんだ。
*
「生まれてはじめて、わたしは現実世界の波動を拒否した。」
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