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アメリカの大学についての note マガジン

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こんにちは。アメリカの大学に留学している学生はまだあまり知られていないだけで、様々なスポーツで頑張っている人が沢山います。多くの方に読んでいただけるように、アメリカの大学にスポー…
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#スポーツ

134. スポーツが僕にくれたもの

スポーツとの関わり方は人それぞれだ。 スポーツを見る人、する人、支える人、作る人など、いろんな形がある。その中で、僕は人生の大部分の時間を「スポーツをする人間」として過ごしてきた。 だからこそ今回は、選手として24年間生きてきた僕が、スポーツから与えられてきたものについて考えていきたいと思う。 アイスホッケーとの出会い まず、ほぼ間違いなく、アイスホッケーと出会うことがなければ全く別の人生を僕は歩んでいただろう。きっと、代表のユニフォームに袖を通すことも、海外で生活す

131. 僕と、信仰と、アイスホッケー

少し前に、スポーツ総合誌のNumberさんに投稿されたこちらの記事が話題になりました。 こちらは、「信仰がサッカーに与える影響」について、元プロサッカー選手で現在はコーチとして活動されている中野遼太郎さんが書かれた記事です。 この記事を読んで僕もいろいろと考えるところがあったので(というより、前にこのテーマについて考えていたことがあったので)、今回はnote下書きに埋もれていたこちらの記事を引っ張り出し、「僕と信仰」をテーマに改めてお話していきたいと思います。初めて皆さん

133. あと一勝すると何が起きるのか

皆さんこんにちは!三浦優希です。 今回は、今週末3月19-20日に控えたプレイオフ準決勝・決勝についてのお話をしていきたいと思います。一体現在自分たちはどういった状況に置かれているのか、そして、次の試合に勝つとどのようなことが起こるかを皆さんに説明させていただきたいと思います。かなりアツい展開ですよ! よろしくお願いします。 今、どういう状況?現在僕たちは、所属しているカンファレンスであるWCHAのプレイオフ(今シーズンのチャンピオンを決めるトーナメント)を行っています

135. 今までと、これからの話

2021年3月26日。 僕の大学アイスホッケーは、全米トーナメント1回戦の敗退とともに幕を閉じました。試合終了のブザーが鳴り控室に戻ってからは、あふれ出る感情をコントロールできず、涙を止めることができませんでした。 まず初めに、この4年間ずっと応援し続けてくれた皆さんに心から感謝を伝えたいです。上手くいかないことの方が圧倒的に多かったこの時間の中で、僕が踏ん張り続けることが出来たのも、前を向き続けることが出来たのも、挑戦し続けることが出来たのも、全ては自分のことを心から応

125. コロナ禍におけるNCAAの取り組み

皆さんこんにちは!三浦優希です。 今回は、コロナ禍におけるNCAAの取り組みを紹介したいと思います。普段あまり皆さんが知ることのない部分である、NCAAアイスホッケーはコロナ禍においてどのように試合開催をしているのかを、自分に分かる範囲で簡単に説明したいと思います。よろしくお願いいします! 検査の数これはどこと試合をするかに限らず、NCAA(というよりは州のルールなのかな?)において、1週間に6回の検査を行っています。今までの検査形式としては、鼻に棒を突っ込むタイプのもの

124. 応援してもらえることについて僕はどう考えているか

先日、こんな素敵なプレゼントが届きました。 これを送ってくれたのは、カナダでアイスホッケーをする少年、檜垣大城(ひがきたいし)くんです。わざわざ手書きのメッセージ付きで大学宛てに手紙を送ってくれました。文の内容は、 Yukiへ いつもYouTubeの動画を見てます。いつか一緒にホッケーがしたいです。僕はアイスホッケーが本当に大好きです。あなたもだよね :)」 というものでした。また当時は12月ということで、クリスマスツリーの飾りも一緒に送ってくれました。 自分に対して

126. 何歳になっても成長し続けるには

衝動が冷めやらぬうちに、この心の底から吹き出てくる熱き感情を文字に変換していこうと思います。今、僕は猛烈に興奮しています。なぜなら、自分がまだまだ成長できるということを確信できた夜だったから。 常に新たなスタンダードへ挑み続ける事週末に全米トップチームの一校であるミネソタステート大学との対戦がありました。結果的には、1試合目が0対3、2試合目が2対6の敗戦でした。僕らのチームはある程度健闘していたし、試合を詳しく見返せば得点チャンスもあり、「そこで決めていれば試合展開が大き

”100人の者の上に立つものは、100人の者の下に心を置け”

先日、突然姉からラインが届きました。 そこには、このように書かれていました。 ゆうき色々とおめでとう!!まだまだなところもあると思うので、体大切に気を付けてください。 100人の者の上に立つものは100人の者の下に心を置け 1000人の者の上に立つものは1000人の者の下に心を置け つまり、上になるほど心は下に置くこと。低い心で通ることです。恩返しをできるように、たくさんの人に喜びを与えられるように頑張ってください。 姉がラインを送ってくるタイミングは本当にいつも不

127. プレイ中の視野についての新たな発見

先日Twitterの方にも少し書きましたが、「試合中の視野」について改めて詳しく掘り下げたいと思います。 「とにかく常に周りを確認する」ということは競技スポーツ(特に球技)においては何度も何度も言われてきた一つの常識かと思います。ただ僕は、試合を通して「常に周りを確認する必要はない」という考えに今は至っています。(これはまた今後変わるかもしれないけど) そう思うようになった経緯についてお話していきたいと思います。 これは、先日のミネソタ州立大学との対戦の時に感じたことで

129. 選手が絶対に知っておくべきこと

スポーツにおいて、最も注目されるのはいつだって選手たちだ。 これはきっと、誰が見ても明確なことだろう。いつも脚光を浴びるのは、その試合のアナウンサーでもなければ、チームドクターでもない。いつだってスポーツの中心にいるのは、間違いなくフィールドで戦うプレイヤーたちだ。 だからこそ、その選手たちが知っておくべきことがあると僕は思う。今日はそのことについて話していきたい。 競技が成り立つわけこれはあくまで僕個人の考えではあるけれど、全ての競技に関わるアスリートは、「なぜ、自分

120. 価値を広めよう、が実は自分のエゴになっていませんか?

「この競技はもっと世の中の多くの人に知られるべきなんだよ」 「このスポーツの価値をもっと上げたい」 「この競技をなんとかしてメジャースポーツに!」 「もっとお客さんを集めよう!」 こういった言葉を聞いたことがある人はきっと多いはずです。聞くだけに限らず、SNS上などでもこのようなメッセージを目にする機会は増えているのではないでしょうか。 特に、いわゆるマイナースポーツの競技者や関係者、あまりお客さんが集まらないスポーツに携わる方々が口にすることが多い言葉だと思います

122. 試合に出れていないあなたへ

今、試合に出場できていないあなたへ。ベンチに入れない君へ。 競技を続けていると、たいていの選手はどこかで必ず壁にぶち当たる。なんの困難もなくトントン拍子でステップアップしていけるのはほんの一握りで、それ以外の選手は、上を目指している限り必ずどこかのタイミングで自分の自尊心をぽきっとへし折られるような経験をする瞬間があるだろう。 地方で点を取りまくっていた選手が、東京に出てきて全く試合に出られなくなる。高校では敵なしだった選手が大学に入り輝きを失う。日本ではスターと呼ばれた

123. 失敗を恐れないようになるには

「失敗を恐れるな」 きっと多くの人が言われたことのあるワードではないでしょうか。ただ、この言葉を聞いた時、「そんなこと言われたって失敗したら実際嫌だし・・」と考えることが少なくないと思います。 今回は、そんな誰しもが直面する「失敗」というものについて、自分自身の考えを掘り進めていきたいと思います。 そもそも失敗ってなんだろう「失敗」という言葉を辞書で引くと、 物事をやりそこなうこと。方法や目的を誤って良い結果が得られないこと。しくじること。 (コトバンクより) と書

121. シーズン前半振り返り 「悔しすぎて眠れねえ」

皆さんこんにちは。三浦優希です。 今日はがっつりホッケーの話をします。 2020年12月6日をもって、大学4年目のシーズン前半が終了しました。 「この前開幕したばっかりなのにもう半分終わり!?」と思われる方がいるかもしれません。実際、試合数では25試合中6試合しか行っていないのでその感覚は正しいです。ただ、次の試合は新年1月1日(予定)になり、12月6日の試合を持ってチームはクリスマスブレイクに入ったため、ここで前半戦は一区切りということになります。 チーム戦績振り返