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121. シーズン前半振り返り 「悔しすぎて眠れねえ」

皆さんこんにちは。三浦優希です。

今日はがっつりホッケーの話をします。

2020年12月6日をもって、大学4年目のシーズン前半が終了しました。

「この前開幕したばっかりなのにもう半分終わり!?」と思われる方がいるかもしれません。実際、試合数では25試合中6試合しか行っていないのでその感覚は正しいです。ただ、次の試合は新年1月1日(予定)になり、12月6日の試合を持ってチームはクリスマスブレイクに入ったため、ここで前半戦は一区切りということになります。

チーム戦績振り返り

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僕の所属する Lake Superior State University Lakersは、6試合を終えて4勝0敗2分けという成績を残しています。しかもこの2分けというのも、延長戦を終えた段階で公式記録上は引き分けになってしまうものの、シュートアウト(サッカーで言うPK戦)を行いどちらも勝利しているので、実質全勝中です。非常に良いスタートを切れたといえるでしょう。 

このコロナ禍の中で試合を行えることは本当にレアケースです。僕らのリーグに所属する他の大学で感染者が出てしまったことなどもあり、試合予定日の前日に対戦相手が変更になったり、試合日程自体がずれたりと、例年ではほぼ起こらないような出来事がたくさんありました。その中でも、僕らのチームは7月末から集まった中で一度も感染確認がされず、チーム全員でシーズン前半を終えることが出来たのは本当に良かったことだと思います。(ちなみに今まで週6でコロナ検査していました、鼻いてぇ)

現在、チームは負けなしが続いているわけですが、1月から始まる後半戦からは今までよりも強いチームとの対戦が多くなります。しっかりと良いスタートが切れたことに喜ぶだけではなく、次なる目標に向けて今一度気を引き締めたいところです。

と言っても今から3週間ほどのクリスマス休暇になるので、まずはリラックスタイムになります。チームのほとんどの選手たちは、このオフ期間を利用して実家に帰ります。今年は例年に比べてオフ期間が2倍以上長かったので、僕も最初は一時帰国しようかとも思っていましたが、現在の状況を踏まえ、今年はアメリカに残ることにしました。ありがたいことに、リンクは居残り組のために毎日一定時間解放されているので、このオフ期間で氷上練習やウエイトトレーニングに困ることはなさそうです。この期間はあくまで一時的なオフであって「オフシーズン」ではないので、しっかりとこのアドバンテージを利用して、適度に休みつつも1月からの後半戦に向けて準備を進めたいと思います。

個人成績振り返り

さて、お待たせいたしました!

ここからはいよいよ個人成績発表のコーナー!!!

この6試合の僕のスタッツを振り替えていきたいと思います。現在僕は、6試合すべてに出場することが出来ており1ゴール3アシストの計4ポイントを記録しています。

チーム内の個人スタッツはこんな感じ。

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現在はチーム内では3番目に多いポイントとなっています。

ちなみに、2020年12月7日現在のリーグ全体のポイントランキングはこちら。

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少し画像が小さく見づらいかもしれませんが、全体11位に位置しているようです。こう見ると、やっぱり大学リーグでpoint per game(1試合1ポイント以上)を達成することは簡単ではないことなんだなあと改めて感じます。

このように客観的にみると、僕は今のところ良い成績を残せているように思えるかもしれません。実際、6試合で4ポイントを残せていることは決して悪い数字ではなく、むしろ良いスタッツなのでそこは間違いではないのですが・・正直僕は悔しすぎて昨日は眠れませんでした!!(ようやくタイトル回収)

実は僕、昨日の試合で多めに見れば3点、少なく見積もっても2点決めるチャンスがありました。一回目は、試合中にサッカーでいうPKが訪れたときです。自らパックを持ってゴールに向かい、シュート態勢になった時に相手が反則をしてきたため、僕にシュートアウトの権利が当てられました。今まで得意としてきたシュートアウトでしたが、ここでは残念ながら決めきれずでした。

続いてのチャンスは、試合後半にて、ゴール前付近でパックを受け取り、バックハンドでシュートを打つ機会がありました。キーパーが僕の方に寄っていることを事前に確認していたので、対角方向にシュートを放ち、狙い通りのコースに飛んでいったものの、キーパーのグラブにすっぽりと収められてしまいました。

極めつけは、試合終了1分前です。この時僕らのチームは3-2でリードしていたため、相手が6人攻撃をしてきました。6人攻撃というのは、負けているチームが試合終了間際に行う捨て身プレーのことで、キーパーをベンチに下げる代わりにプレイヤーを一人追加で出して6人対5人の状況を意図的に作り出すことです。6人で攻めることが出来るので得点チャンスは増す一方、キーパーはベンチに下がっており無人のゴールとなっているため、逆に攻め込まれたらほぼ点を取られるという、言わば後がない状況で行う博打プレイになります。

今回は、僕らのチームが一点リードしており相手が6人攻撃をしてきたので、僕らは守り切れば勝ちという状況でした。僕はそこで守りの選手として氷の上に立っていました。ある時、相手の攻撃が途切れ自分の前にパックが転がってきました。僕はそのパックを取ると、足を数歩動かし敵から離れるようにしながら遠くにあるゴールの位置を確認します。リンクのちょうど真ん中より少し手前のところで相手が詰めてきたので、その場からロングシュートを狙いました。打つ瞬間、パックが少しバウンドし自分のスティックからリリースされる瞬間に普段とは違った違和感を覚えました。「まじかよ!」と思いながらもパックを放った僕でしたが、そのパックは僕の期待とは裏腹にゴール右側にそれていきました。

うわあー!!!悔しいー!!!

と心の中で叫んでいました。あとちょっとで入っていたのに!!

シュートアウトもあって無人のゴールに打つチャンスもあったのにそれも外すなんて・・なんて日だ!!と思わずあの芸人さんのフレーズを叫びそうになりましたが、そこで試合が終わったわけではありません。

僕のその時の仕事は、ゴールをすることではなく、相手の攻撃を防ぎ1点を守り抜くことでした。(もちろんそこで僕が決めていれば勝利は決定していたわけなんですが・・)

残り数十秒残っていた中、再び出番がきました。最後のフェイスオフはかなり緊張する時間でしたが、そこでもしっかりと守り抜くことができ、僕らは勝利を手にすることが出来ました。クリスマスブレイク前の試合をこうして最高の形で終わらせることはチーム最大の目標だったので本当に幸せでした。

ただなあ。家に帰ってスーツを脱ぎ、ベッドにごろんとしたとき、改めてスーパー悔しい思いがガンガンこみ上げてきました。「あそこで決めてれば!!」という念がどんどん強くなり気づけば何度も「くそー!」とつぶやいていました。そしたら今頃6ポイント以上できてたかもしれないのに!!と思わずにはいられませんでした。

結局その夜は全く寝付けず、夢の中ではその時と全く同じシーンを見て悔しがりながら(ガチです)、午前9時半ごろ、暖かい朝日の光に包まれながら僕は目覚めました。

「お前しっかり寝とるやないか!」というツッコミは華麗にスルーさせてもらうとして、このような形で僕の前半戦は終了しました。

後半戦へ向けて

ということで、良いスタートを切れたもののラストで盛大に失速するといういかにも僕らしい終わり方(?)を迎えることが出来た前半戦でした。

最後に少しまじめな話をすろと、この6試合を通して、今回書かせてもらった場面以外でも得点チャンスでありながら決めきれなかったり、味方が決められそうな機会を演出できたけごゴールにはならなかったシーンはたくさんありました。ポイントに結びつかないシーンというのは試合中沢山出てきます。その一方で、自分はたまたまアシストに絡むことが出来たというシーンもありました。

結局、上手くいった時と上手くいかなかった時(ポイント出来た時とできなかった時)は両方常に存在しているものなのに、どうしてもうまくいかなかった時の方に注目してしまいがちなんですよね。

「逃がした魚は大きい」という言葉がありますが、「海には、逃がしたのと同じだけの良い魚がいる」という言葉もあります。(伊坂幸太郎さんの「陽気なギャングの日常と襲撃」より)

悔しいことはもちろん悔しいわけなんですが、結局やっちまったことはどうしようもなく、くよくよしている時間だけ無駄なので、早々に切り替えたいと思います。というより、この文を書いていたら面白おかしい気分にすらなってきました。文章の魔術ですね。

この、「あそこ決めてれば!!」「あー悔しい!!」という思いは、ホッケーシーズンがあるからこそ湧き出てくるレアな感情なわけなので、このように本気で悔しがれる何かがあることはありがたいことだなあと思います。

最初の方にも書いた通り、与えてもらった3週間弱のこの時間を、さらなるパワーアップのためにしっかりと使いたいと思います!そして、来る1月1日の後半戦一発目の試合に向けて準備を進めたいと思います!

今後も悔しい思いをすることはきっと免れられないとは思いますが(笑)、その回数をできるだけ少なくすることが出来ますように!

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

少し早めですが、皆さんメリークリスマス!

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三浦優希



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