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産業における電力供給の重要性と電力バブルへの期待

                           著:小松 祐一

1.はじめに
現代社会においては電力の供給が産業の発展に不可欠になっています。
この本ではその産業構造と電力供給をどのようにバランスを取りながら発展させて行くかを説明します。

電力は現代社会の命綱であり産み出された電力は必然的に産業を生成して行きます。
その分野はもちろん最先端のコンピューターにまつわるAI、仮想通貨、ロボット産業、通信インフラから従来からの自動車産業、化学医療分野、農業、果てには地球温暖化ストップにまでその波及効果を示します。

例えば今でも農業などで成功されている人で冬場の暖房設備の充実などがあげられます。
これは需給バランスが崩れる季節もの野菜などで年中出荷体制を整えることにより季節外の需要に応えることによってその収益を確保します。
また日本では関係あまり関係ありませんが水資源を生み出すために海水精製、地下水脈くみ上げなど多大な電力を必要とします。

また自動車産業もこれからEV車などへのシフトにより膨大な電力を必要とすることが予想されます。
自動車産業では更にコンピューターの搭載など必要とする電力はうなぎのぼりになるとみられます。

もちろん科学医療分野でもますます高電力を消費する診察機材、分離結合機材、大規模コンピューターシステム、通信システムの導入により電力を多大に消費する一方だと推察されます。

これらの中核をなすコンピューター、ロボット産業は計算能力の向上のために多大な電力が必要とされることがこれからも維持されるでしょう。

また定かではありませんがごく最近のニュースで炭素と銅を触媒として電流を流しCO2をエタノールに変換することを偶然発見というニュースがありました。
これは今の温暖化対策のためにCO2を減らすために電流が役に立つという事例です。
温暖化を食い止めるためにもここで多大な電力が必要になるということになります。

この時代に化石燃料での電力需給には必然的に温暖化などもあり供給バランスを増大させることは非常に困難です。

そこでこれからの時代に電力供給をどうするかが必然的な国家的経済水準向上の目安になってきます。

私は電力供給に原子力などに頼ることは宇宙での稼働などは良いとしてこの地上で稼働させることにはチェルノブイリ、福島などの悲惨な例、更に昨今起ったロシアでの原子力推進式原子爆弾の爆発、また東芝のアメリカでの原子力事業失敗からのフラッシュメモリー関連の同社にとっての基幹事業売却に至る経緯などを見ると反対の立場をとります。

更に原子力と共存するにせよ膨大な電力需要が見込まれる中で基盤になりうる新規電力供給源の整備は必須な状況になってきます。

それは国家プロジェクトとして進める地熱発電などから日本では資源が非常に多いミニマムな水力発電設備、太陽光、風力発電設備の普及、海の波の力を利用する波力発電、水素エンジンを利用した水素発電など可能性のあるものは多数あります。

これらの時代を見据え電力供給を如何に皆で賄うかなどを課題として挙げてゆきます。
電力発電事業は現代社会の基幹インフラ産業であることは明白な事実です。
また電力は絶対に必要とされるため価格暴落の恐れが少ない安定的な産業です。
この電力供給を狭い島国である日本で生み出すことは厳しい現実です。

この電力供給プランをいかに行うかは21世紀以降の国家経済の命運がかかってきます。
またこの電力さえ生み出せれば当面の国家経済は安泰であるとも言えます。

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