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村田和人「My Crew」(1984)

気付けばもう9月も終わりですね。去り行く夏に…、急に村田さんの「Summer Vacation」を聴きたくなり、この1枚を聴いておりました。

村田和人さんが亡くなられて、もう6年以上が経っているんですね。夏になるとよく聴いてました。私の大好きなアーチストの一人です。
本作は自身初プロデュース作品のサード・アルバムで、気心しれたバンドメンバーがレコーディングに参加してます。そしてもちろん山下達郎さんのみならず、竹内まりやさんも参加。

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オープニングはちょっとハードなロックナンバーの①「We Love You」。
歓声を交えたオープニングでコンサートの幕開けを意識した曲でしょうか?
  ♪ 開演のベルが鳴り 待ちわびた 幕が開けば  ♪ 
歌詞どおりの演出ですね。

④「Weekend Love」は土曜のモーニング・ワイドショーのテーマ曲になったとのこと。全く記憶にありません(笑)。
キャッチーなメロディが素敵な1曲。村田さんらしい曲ですね。
村田さん自身もお気に入りのエンディングのコーラス ♪Get Your Love♪、いいですね~。山下達郎っぽいコーラスアレンジです。

本作では地味な印象の⑤「あの波をつかまえて」。実は本作で一番好きな曲かもしれません。
  ♪  あいつの名前を 想い出した時 少しうつ向いた 夜がよみがえる  ♪
安藤芳彦氏のほろ苦い詞が、村田さんのノスタルジックなメロディとマッチした素晴らしい1曲。渋いギターは山下達郎氏。こうしたバックギターに関しては山下達郎は天下一品ですね。16ビートのカッティングだけではない達郎さんのギターが聴けます。こちらでは村田さんの弾き語りをアップしておきます。
別にこの曲に深い思い出がある訳ではないのですが、気分をノスタルジックにさせる名曲。

⑦「Sexy Pacific」も味わい深い1曲。
南国ムードいっぱいの曲です。メロディラインが聞いたことのあるものだなあと思っていたら、解答がライナーノーツに書いてました。フォー・シーズンズの「シェリー」です。もちろん曲の雰囲気は全く違いますが、言われてみれば似てます。村田さんは「シェリー」がこの世で最高の曲だと思っていたそうです。

ボートラを除いた最終トラック、ようやく来ました!⑩「Summer Vacation」。本作中一番人気の高い曲ですね。竹内まりや嬢とのデュエット。竹内まりやが歌うにはぴったりのポップスです。
一番がまりや嬢、二番が村田さんが歌いますが、キーが全く同じというのは驚異的です。まりや嬢がアルトヴォイスで声が低いのか、村田さんがハイトーンヴォイスで高いのか??
ハモリも息がぴったり。

ちなみに村田バンドは83年当時、あの小室哲哉がキーボードで在籍していたとのこと。翌年に彼はTMネットワークでデビューしますが、本作は彼を除いたバンドメンバーで録音されたもの。
後の小室ブームを村田さん他、バンドメンバーはどう見ていたのでしょう??

村田さんの音楽はいつ聴いてもいいですね~。しかしこうしたポップス系の良質なアルバムって、最近めったにお目にかけなくなりましたね。

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